新型コロナ『パンデミック後』の社会変化と生活

くらぶオフィス
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新型コロナが収束後の世界はどんな変革が起きているのでしょうか?

現状から推測してみましたが、新型コロナの収束はまだ分からない。少なくとも1年半から2年はかかるとの予測をしている学者もいます。

例えば、時事メディカルの記事を参考にすると昭和大学の二木芳人客員教授(感染症)の分析ではあと2~3年は完全収束はないだろうと分析しています。

「ここまでくれば、国民の6割から9割が感染して抗体を有する『社会的免疫』が成立するまで、あと2~3年は感染の完全収束はないだろう。海外で実施されているロックアウトのような厳しい措置も免疫成立までの患者数の増加スピードを抑えて、医療組織を破綻させないための対策でしかない」

引用:時事メディカル 昭和大学の二木芳人客員教授(感染症)

この記事では以下のポイントを中心にパンデミック後について説明します。

その1:人類が戦ってきた「パンデミック」
その2:新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
その3:新型コロナ収束後の日本は?
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その1:人類が戦ってきた「パンデミック」

人類はその歴史においてパンデミックと戦って来ました。

遡ると14世紀にパンデミックとなったペストでは、当時の世界人口4億5000万人の22%にあたる1億人が死亡したと推計されています。このパンデミック後には荘園制の崩壊や教会権力の失墜を通して中世の終焉を迎え新しい社会へと変化しました。

また1918年1月から1920年12月までのスペイン風邪では世界中で5億人が感染して1700~5000万人(推計)が死亡したとの記録が残っています。

今回の新型コロナウイルスによるパンデミックはそれ以来ではないでしょうか。

その2:新型コロナウイルス感染症(COVID-19)

新型コロナウイルス写真 出典:国立感染症研究所ホームページ
出典:国立感染症研究所ホームページ 「重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2」(SARS-CoV-2)

新型コロナウイルスは初期の感染拡大が2019年12月8日に起こっていることから、ウイルスは11月下旬から12月初旬にはすでにヒトからヒトへの感染を始めたとみています。

参考情報:東洋経済ONLIN2020年3月3日「新型コロナウイルス」は一体どこから来たのか」(財新記者:杜偲偲)※原文の記事は2月26日に公開」

そして最近の研究から新型コロナウイルスがどんなものか徐々に見えた来たとはいえ未だに未知の部分が多いウイルスです。

それまで濃密感染の定義だった条件が2020年4月21日に国立感染症センターは変更しました。発症の2日前からになったのです。感染しても無症状、あるいは軽症の段階がウイルスの放出が多いということが分かったからです。

つまりだれが感染しているか検査をしなければ分からないということです。

社会経済への影響(米国のレストラン)

経済活動の置ける影響も多方面ででています。最も感染者数の多いアメリカにおける影響を調べてみます。

例えば感染者が最も多いアメリカのレストランではどの様な影響を受けているかが分かる資料がありましたので簡単に紹介します。

アメリカではレストランがパンデミック後に元に戻れるかどうかが不安視されています。

2020年4月20日に公開された全米レストラン協会のプレスリリースでは次の様に現状を説明しています。

「独立系レストランや有名チェーン店までレストラン業界全体がCOVIDの影響で従業員の3分の2、800万人以上が職を失いました。」

WASHINGTON, DC (April 20, 2020) – From beloved corner diners, to favorite independent restaurants to well-known chains, the entire restaurant industry has lost two-thirds of its workforce, more than eight million employees, as a result of COVID-19 closures, according to a new national survey conducted by the National Restaurant Association and included in a new industry recovery plan sent to Congress today.

引用:全米レストラン協会のプレスリリース

既存の救済措置では維持が困難?

レストラン所有者の60%以上が既存の連邦救済プログラム(CARS法を含む)では、景気後退時に従業員の給与を維持できないと回答しています。

アメリカレストラン協会による全国の6,500軒のレストランの調査によると、レストランは3月に300億ドルを失い、4月には500億ドルを失い、年末までに新型コロナ(COVID-19)関連の損失が全国で2,400億ドルを超えると予測しています。

新型コロナ収束後の予測ができない

レストラン業界ひとつとっても影響は計り知れなく、さらにパンデミックが収束しても元通りに復活できるかどうかが予測できないのです。

その3:新型コロナ収束後の日本は?

日本は今後どのような方向に向かうのか現状では影響の甚大さが見えていません。
そこで以下の3つの項目で推測してみたいと思います。

その①:新型コロナの影響で変化していること
その②:どのような変化が起きているのか
その③:収束後の社会はどうなるのか

その①:新型コロナの影響で変化していること

今、現実に起こっていることのキーワードをまとめてみました。Googleトレンドで検索されたキーワードも参考にしています。

先行きの見えない社会情勢の中で多くのビジネスが想定外の困難に直面しています。

政治・社会関連

■緊急事態宣言 ■オーバーシュート ■パンデミック ■ロックダウン ■補助金・支援 ■最低7割極力8割の接触削減

日本では初めて「緊急事態宣言」を体験しています。新型コロナウイルス厚生労働省対策本部クラスター対策班が分析した内容に基づき、専門家会議において検討した結果を基に国としての対策を発表しています。

各都道府県の県知事に権限が与えられて、それぞれが新しい取り組みを実行。

企業・仕事関連

■テレワーク ■オンライン会議 ■チェーンサプライ ■国内自給 ■コロナ倒産 

掛け声のわりに進んでいなかったテレワークですが、新型コロナ感染防止の点から大手企業が中心に実施が加速しています。問題はテレワークができない業種や職種があることです。

会議はテレビ会議、入社式等もオンラインを使った形式に変化しました。また、海外輸入に頼っていた製造物の国内生産を見直すことも課題となりました。

医療関連

■AI診断 ■オンライン診療 ■院内クラスター ■遠隔ICU管理 ■医療崩壊 ■院内クラスター ■医療従事者 ■ECMO ■人工呼吸器 ■PCR検査 ■抗体検査 ■医療防具

 医療従事者への負担が大きく医療のシステム全体が見直されるようになりました。パンデミックが現在の医療システムを崩壊させるほどの想定外の影響を及ぼしています。

感染拡大回避のための様々な対策が検討されています。

その為、AIを活用した初期診断、オンライン診療、ICU専門医師不足解消に向けた遠隔管理のICUなど改革が進んでいる最中となっています。

エンタメ・娯楽関連

■テレビ出演者のオンライン化 ■エンタメ番組 ■映像ライブ配信 ■オンライン飲み会 ■イベント自粛 ■文化活動の継続問題

テレビ出演者が他の場所から映像を通してディスプレーで参加するスタイルが浸透していました。外出自粛と3密を避ける対策から各種イベントが中止となり、そのかわりYouTube等を利用した個別の楽しみ方のスタイルへと変化している途中。

集合スタイルのイベントからオンラインイベントへと形式が変わりつつあります。今後長期化するパンデミック後の社会的距離を保つ世界をどの様に生きていくのかが問われています。

教育関連

■映像授業 ■オンライン授業 ■オンライン教材 ■学校行事の映像配信 ■学童 ■オンライン学習 ■休校

集合教育が行えない影響をもろに受けたのが学校です。その為自宅からオンラインで授業や学校行事への参加が始まりました。

年代別の課題も山積しており、世界各国の共通の問題として検討されています。

生活関連

■ネットスーパー ■テイクアウト ■デリバリー ■自宅での運動方法 ■DV対策 ■オンライン帰郷 ■社会的距離(ソーシャルディスタンシング) ■外出自粛 ■家の中でのエクササイズ 

外出自粛というスタイルがしばらく継続することを覚悟しなければ、感染拡大は止まりません。人々は自宅で過ごすという新しいスタイルをどの様に受け入れていくかが問われます。

その②:どのような変化が起きているのか

特に気になるのは「オンライン」と「映像」です。

今までは「集合」というキーワードで生活していました。

それが新型コロナウイルス感染防止対策として「3つの密」を避ける必要性から大きな変化が生じたと思われます。

それまでのライブハウスや大規模イベント、学校教育、オフィス、飲食宴会関連などを代表する「集合」から「社会的距離」を取る必要ができたことです。

アメリカのレストラン協会で説明したように、感染の収束後も第2波が予測されていることもあり、社会的距離(ソーシャルディスタンシング)は外せない条件となっています。

この距離を守らないと命にかかわるようになったことです。

「オンライン」「映像」「テイクアウト」「ネットスーパー」等のキーワードが多くなりました。従来の集まって何かをするということが変化して「個別でありながらつながる」というスタンスになってきた様です。

このスタイルは最近の「第3次おひとり様ブーム」と共通しているところもあります。

その③:収束後の社会はどうなるのか

新型コロナウイルスがもたらした社会変革は、これから先の収束後に起こってくるのではないかと推測します。

オンライン化が急速に進み「テレワーク」「オンライン会議」「オンライン診療」「オンライン授業」「オンライン参加のイベント」等で新しい社会システムにシフトする可能性があります。

すでにフランスではレストランが再稼働しても今までの様にテーブルを囲んでワイワイする方法が果たして可能なのかが問われています。
この問題はアメリカレストラン協会のプレリリースからも不安として上げられています。

それはアメリカレストラン協会が課題としている「社会的距離の時代における食事の現在の状況と将来の不確実性」で分かる様に先々に「社会的距離の時代が到来する」ということです。

どの様に対応していくのかが課題です。

*以下のウェブサイトは一時的に書換中は閲覧ができないことがあります。もし閲覧できない時は時間を置いてから改めてご覧ください。

“Each of you has a favorite restaurant in your home state—one that exemplifies your culture, your cuisine, and your community. The restaurant industry epitomizes the American dream, but it is uniquely vulnerable to both the current circumstances and the future uncertainty of dining in an era of social distancing,”

引用:Association Reports: Restaurant Industry Has Lost Two-Thirds of Workforce

まとめ

感染症が世界を変革する「パンデミック」は人類が幾度となく乗り越えて着たことが分かります。

その現実に今世界中の人々が「新型コロナウイルス感染症COVID-19」という新たな課題に直面しています。

人間と動物が近づき過ぎた現代における環境変化が生み出したパンミックの真っただ中にいます。

だれも経験したことのない新たな解決策が求められていています。終息に向けて今迄にない社会・経済システムを構築するときが来ているのかもしれません。

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