世界で感染拡大している新型コロナウイルスは国内の感染者数は7月9日20:30のデータでは全国で355人が新たに感染し合計20,831人と増加しています。
政府は段階的緩和を7月10日から予定通り行っていますが、10日14:20頃東京では243人過去最多の感染者数が発表されました。100人台から200人台へと急増しています。
そんな中でWHOが空気感染について排除できないというアナウンスがありました。
どの様なことなのか調べてみました。
WHO「空気感染」に関する今までの見解

WHOはこれまで特殊な環境を除いて「空気感染」の恐れはないとしてきました。
空気感染は、感染者からある程度離れていても空気中の微粒子を介して発生するのですが、WHOはこれまで明らかにしてきませんでした。
2020年7月9日にWHOは屋内の混雑したレストランなどで起きる可能性は「排除できない」との見解を明らかにしました。
32か国39人の専門家が公開書簡
その背景には日本をはじめ欧米など32カ国の専門家239人が世界保健機関(WHO)や各国の保健当局に対して「ウイルスが空気感染する可能性」を警告する公開書簡を出したことです。
飛沫(ひまつ)や接触による感染に主眼を置いた従来の対策に加え、公共施設に換気設備などを導入するよう求めています。
新型コロナ「空気感染の恐れ」公開書簡で対策要請―日欧米など32カ国の専門家
引用:JIJI.COM2,020年7月7日
WHOの新たな見解「可能性排除できない」
合唱の練習、レストラン、フィットネスジムのような場所で「混雑して換気が悪いなどの特定の室内環境で、感染者と長時間一緒にいた場合」に、近い距離の空気感染が起こる可能性を排除できないとしています。
WHOは、せきやくしゃみなどの飛沫(ひまつ)感染か、物の表面を触った手にウイルスが付き、鼻や口に伝わる接触感染が主な感染経路だとしていました。
医療現場での気管切開など特定の医療行為中に感染するリスクは指摘されてはいましたがWHOは明確にはしていませんでした。
参考記事:朝日新聞デジタル「微粒子による空気感染、WHO「可能性排除できない」
参考文献:natuer
Mounting evidence suggests coronavirus is airborne — but health advice has not caught up
引用:Nature
おわりに
東京都の感染者数が7月9日224人と増加しているなかで、空気感染の可能性が否定できないことがわかり、今後の感染防止を一層注意して行く必要が出てきました。
換気が大事ですね。