新型コロナの第2波と冬のインフルエンザ流行が同時に発生した場合についての警告が4月21日のワシントンポスト紙に掲載されました。
米疾病対策センター(CDC)のロバート・レッドフィールド(Robert Redfield)所長がインタビューで述べています。
冬に向けて警告とはどの様な内容なのかを次の3つの点から調べました。
その②:どの様な影響が予測されるのか
その③:その対策と今からの準備
その①:新型コロナ第2波とインフルエンザの同時流行
米疾病対策センター(CDC)のロバート・レッドフィールド(Robert Redfield)所長が4月21日に米ワシントンポストの取材で明らかにした内容です。
警告の内容
「もし新型コロナの第2波が米国内で発生すれば、インフルエンザの流行初期と重なる可能性があり、今回よりもさらに甚大な被害をもたらす恐れがある」ということです。
■参考:ワシントンポストCDC
「director warns second wave of coronavirus is likely to be even more devastating」
警告の2つの理由
その2:インフルエンザの流行と新型コロナウイルスの流行に同時に向き合うことになる
警告の背景には次のような理由がありました。
今回の新型コロナの感染が米国で始まったのは3月で、インフルエンザの流行が収まる頃であり、「もしも新型コロナとインフルエンザの感染症にピークが重なっていたら、医療システムは本当に困難になりかねなかった」との危惧からでした。
その②:どの様な影響が予測されるのか
米国においてもし次の冬に、新型コロナの感染とインフルエンザの流行のピークが重なるなら、現在の医療機関の能力からみて、本当に厳しく困難になりかねないということです。
その③:米国における今からの準備
米疾病対策センター(CDC)のロバート・レッドフィールド氏は米国市民にインフルエンザによる入院を減らすために「これからの数か月を備えに生かし、インフルエンザのワクチン接種を受けておくよう」呼び掛けています。
まとめ
この記事ではアメリカにおける新型コロナ感染の第2波とインフルエンザの流行が発生した場合を想定して警告しています。
しかし、この想定は日本においても検討されなければなりません。昨年のインフルエンザは夏ごろから警戒され予防接種も早めに開始されていました。
新型コロナの第2波の予測とインフルエンザへの予防を考えると、今後の社会ではますます「社会的距離」(ソーシャル・ディスタンシング)の重要性と一人一人の感染予防への取り組みが普通に必要とされるのではないかと思われます。
ウイルスとの戦いは長期戦になるかもしれません。