新型コロナで人と人との接触の対策をしなければ約85万人が重篤患者になり、その約半数42万人が亡くなるとの予測を4月15日に公表しました。
計算したのは厚生労働省クラスター対策班の北海道大教授(理論疫学)西浦博教授です。その予測を確認してみました。
また4月15日午後3時過ぎ、日本心臓血管外科学会の有志専門医は医療崩壊を防ぐため嘆願書を出しました。
感染予測と最悪の数字を回避するために厚生労働省クラスター対策班のアドバイスをもとにまとめてみました。
その②:日本心臓血管外科学会医師会」の会見
その③:私たちの対策
その①:厚生労働省クラスター対策班の西浦博氏の予測
厚生労働省課長を含む厚生労働省クラスター班のメンバーで北海道大学教授西浦氏は試算した予測を公表しました。
感染拡大が続く新型コロナウイルスについて、厚生労働省クラスター対策班の西浦博・北海道大教授(理論疫学)は15日、人と人との接触を減らすなどの対策を全く取らない場合、国内では約85万人が重篤患者になり、その約半数が亡くなる恐れがあるとの試算を公表した。
引用:時事ドットコムニュース2020年04月15日11時34分
この大西氏の予測の条件は「試算は新型ウイルスに対して丸腰だった場合の数字。このウイルスは接触を大幅に制限すれば流行を止めることができる」ということなので、しっかりと対策をすることが最低限の条件となるようです。
その②:「日本心臓血管外科学会医師会」の会見
4月16日午後3時過ぎに「日本心臓血管外科学会医師会」の有志専門医の嘆願書を公表しました。
嘆願書の内容
外科系の診療に緊急を要しない手術の延期を要請
▼ICUの病床数確保、医師、看護師などの増員・待遇改善を要請
▼医療用マスクN95(入手困難)、防護服などの補充・製造を要請
→このままだと、アウトブレークが発生し医療崩壊が起きる可能性が非常に高い
参考:日テレ newsevery 2020年4月16日午後4時過ぎ
その③:私たちの対策
大西教授が公表した予測を回避するには、私たちの行動が重要となります。
「接触の定義」には医学的接触と社会的接触があります。
・せき、くしゃみ:飛沫感染
・ボディータッチ:接触感染
■社会的接触
・1日の接触人数:10人⇒2人に
私たちは日常において社会的接触を守らなければなりません。
・人と人が2m以上離れる。
・30分以上の会話をしない。
守るべき行動とは次の5つです。
厚生労働省クラスター対策の専門家から接触8割減のためのポイントをまとめました。
参考資料:日テレ newsevery 2020年4月16日午後4時過ぎの報道
その1:感染リスクを避ける
ライブハウス、居酒屋など。10人以上で感染の可能性
その2:向かい合い食事をしない
向かい合って30分程度の食事でも感染例がある
その3:リモートワーク・時差出勤
週5日を1日にする。部署で曜日分け等
その4:公園で会話しない
子供が遊ぶ間の井戸端会議をしない
その5:ジョギングは距離をあけて
ジョギング後に集まって飲む・休憩をしない
おわりに
今回の厚生労働省クラスター対策班の西浦博氏が公表した予測数字を紹介しました。
しかし、「試算は新型ウイルスに対して丸腰だった場合の数字」として試算したものです。
つまり、人との接触の8割減を守ることで大西氏がアドバイスしているように「接触を大幅に制限すれば流行を止めることができる」ことになります。