「アフターコロナ」世の中が大きく変わろうとしています。
どの様な社会変革が起こることが予測されているのか様々な角度から調べてみました。
「ニューノーマル」の概要を紹介します。
人類はその歴史においてパンデミックと戦って来ました。
遡ると14世紀にパンデミックとなったペストでは、当時の世界人口4億5000万人の22%にあたる1億人が死亡したと推計されています。このパンデミック後には荘園制の崩壊や教会権力の失墜を通して中世の終焉を迎え新しい社会へと変化しました。
また1918年1月から1920年12月までのスペイン風邪では世界中で5億人が感染して1700~5000万人(推計)が死亡したとの記録が残っています。
目に見えないウイルスが引き起こす地球規模の変革について3つの視点から探ってみました。
その②:ニューノーマルな世界
その③:アフターコロナ社会の予測は不可能?
その①:新型コロナで一変した社会
新型コロナウイルスの感染を回避する対策のひとつが「ソーシャルディスタンス」あるいは「フィジカルディスタンス」です。
人と人との距離を2m取ることで飛沫感染を防ぐ対処方法です。
この事が世の中を大きく変えました。
(2)マスクとフェイスシールド
(3)テイクアウトとドライブスルー
(1)社会のオンライン化
日曜夕方の人気番組「笑点」が無客席スタイルからオンラインのスタイルに変わりました。
それまで山田君が運んでいた座布団はデジタル座布団に変わりそれぞれのディスプレーに表示される新し形が生まれました。
山田君は休暇となりソーシャルディスタンスが続く限り先行きが見えません。
バラエティ番組や報道番組を始め殆どのテレビ番組の内容が急速にオンライン化されてきました。その進化は超スピードでありコメンテイターがあたかもそこにいるかのごとく改良が進んでいます。
一方、学校ではオンラインによる授業や入学卒業式等の行事がオンライン化されて行われました。あらたに9月入学まで議論が発展しています。
企業ではオンライン入社式やオンライン会議を行うところも出てきました。就職については経団連なども9月卒業のリクルーティングの流れに沿った改革への検討の動きもでています。
家族や親せきを始め友人など生活上の付き合いはソーシャルディスタンスの必要性からオンライン化が一気に進みました。
どこにいても参加できるテレビ会議の技術を生活の中で活用できるアプリのZOOM等のネットインフラが急速に成長しています。
オンライン飲み会、オンラインスナック横丁、オンライン結婚式、オンライン墓参り、オンライン美容室(セルフカットのライブ指導)オンラインゴルフコンペ、オンラインイベント、オンライン診療などまだ数えられるほどです。
■『オンラインスナック横丁』新型コロナ禍のスナック業界を支援
しかし、経済会議や医療関連の会議、他国との交渉はもとより国内では全国知事がオンライン会議を開催するなど全てがオンライン化に急速に舵を取りました。
(2)マスクとフェイスシールド
オンラインのデジタル世界の他にリアル社会での生活様式も大きな変化があります。「マスク」と「ファイスシールド」です。
世界の人類が国を問わずみんなマスクをしています。現在世界の人口は77億人なので相当な枚数が必要となります。
世界中で新型コロナが収束するまでの数年間はずっとマスクが必需品となります。
もう一つ急速に需要が伸びているのが「フェイスシールド」です。顔からの飛沫感染を防ぐものですが製品が不足していて自作する方法も公開されたほどです。
他業種からフェイスシールドの生産を手がけるところも出始めました。利用範囲は広く医療業界、レストラン・居酒屋等の飲食関連、教育現場など各方面で利用されています。
また、国内の社寺ばかりではなく海外の寺のお坊さんがフェイスシールドをしています。
(3)テイクアウトとドライブスルー
3密とソーシャルディスタンスの対策から営業自粛がもたらした変革にテイクアウトとドライブスルーが勢いを増しています。
テイクアウトの需要は高く今後の成長ジャンルのひとつになるかもしれません。
ドライブスルー形式も多くの業種が参入しました。ドライブスルー魚屋、ドライブスルー肉屋、ドライブスルー野菜販売、ドライブスルー映画、ドライブスルーイベント、ドライブスルー医療検査などがあります。
海外の大学ではドライブスルー卒業式などがあり人との接触を減らすチャレンジがさらに進化していくる可能性があります。
その②:ニューノーマルな世界
現在アフターコロナへの社会変革が起き始めた時期でありそのスピードは相当早く進んでいます。
今迄の生活に戻るのではなく新たな生活様式に移行していくことが指摘されています。
わずか半年前には手洗いやマスクやフェイスシールドなど話題にも上がりませんでした。今は当然になってきています。
新しいことが普通になっていく「ニューノーマル」の時代へ世界は急速に進んでいます。
リモートワーク・テレワーク
従来国が進めていて一向に進まなかったテレワークですが、ここに来て一気にチャレンジする企業がふえてきました。
新型コロナ前の令和元年7月に東京都が実施した都内に所在する従業員数が30人以上の企業10,000社にとったアンケートです。

図
この段階より現在はどの位進んでいるのかが今後の調査が待たれます。
その③:アフターコロナ社会の予測は不可能?
ノーマルな世界では予測や計画を作成して経済活動をすすめてこれたのです。
しかしアフターコロナの世界ではそれまでの前例通用しないことも多く先がどの様に変わるのか予測も難しいな時代に入ったといっても過言ではありません。
「ニューノーマル」そこには世界全体が挑戦しなければならない変革があります。
サプライチェーンが途絶えたときの影響等での食料問題については、2020年4月1日国連専門機関の国連食糧農業機関(FAO)の屈冬玉事務局長、世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム・ゲブレイェスス事務局長、関連機関の世界貿易機関(WTO)のロベルト・アゼベド事務局長の3名の連名で共同声明を出し警告をしました。
■新型コロナ発『世界的食糧危機』を警告する国連とWTO、日本は大丈夫か?
世界の食料問題など未知の問題は予測が付きません。
ビジネス界ではひとつのチャンスと捉えてあらなた成長の芽を見出すことの重要性が語られています。
そのひとつに航空機や列車などの乗り物の座席や感染対策などであらたなビジネスが出ています。
台湾では新型コロナの水際対策で感染がまる1ヵ月抑えられました。そこで台湾政府はこのノウハウを生かし防疫ツーリズム(防疫旅遊)を企画しています。
世界から約5万人の旅行関連業界の担当者を対象に下見ツアーを企画して旅行における感染防止の対策を提供する3ステップで年内の企画を計画しています。
これに台湾政府は40億台湾元(約140億円)の予算を組んでいます。
■参考サイト:台湾政府 交通部
おわりに
アフターコロナの世界について紹介しました。これから始まる社会生活は今迄とは違うニューノーマルなシステムに変化していくようです。