新型コロナ禍の学生を救う『カナダ政府の給付金』日本の対策は?

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新型コロナの影響で学生のアルバイトが無くなり、親の収入が激減と重なり窮地に追い込まれています。

日本は「高等教育修学支援新制度」を新設して受付を4月からスタートしました。一方、カナダでは政府の基本姿勢が徹底していて参考になります。

今回の新型コロナ禍の学生対策では日本の給付制度は大きな国際格差を生んでいます。

日本の制度は貸付型奨学金がベースで給付を後から追加したため、条件があり平等に利用できないのです。

結果、年収380万円を超える中堅世帯の学生を救済するには程遠いものとなっています。

以下に日本とカナダの違いを3つの視点から紹介したいと思います。

その①:新型コロナ禍の学生の窮地
その②:カナダ政府の学生支援策
その③:日本政府の学生支援策
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その①:新型コロナ禍の学生の窮地

新型コロナの影響で、大学生の生活は日ごとに窮地に追い込まれています。

学生団体「高等教育無償化プロジェクトFREE」が新型コロナ感染拡大の影響を探るため「新型コロナ感染拡大の学生生活への影響調査」を行いました。

全国の大学生や短大生、大学院生ら1200人を対象にインターネット上で実施した調査から実態が見えてきました。

4月29日:調査結果
「退学を考えている」:20.3%(4月22日中間報告:7.8%)

保護者の収入減と学生自身のアルバイトが無くなるダブルパンチで経済的に追い込まれているのです。

5月に入り各大学の学費納入期限がせまっていることから、学費が支払えないことで休学の見込みも立たず退学者しか残された道はなく続出する可能性が出ています。

この様な新型コロナ対策では「給付」という大胆な救済策が待ったなしで実施されなければなりません。

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その②:カナダ政府の学生支援策

カナダ政府トルドー首相の学生への基本姿勢

「経済と国の未来は、われわれが今日学生に提供する機会と支援にかかっている。学生たちが学業を続けられるように支援しコミュニティーに奉仕することを励まし一緒に苦難を乗り切る」

とトルドー首相が述べていることが伝えられました。

カナダのトルドー首相は4月22日に新型コロナの影響で追い込まれている学生のために90億カナダドル(約6900億円)の支援計画(下のリンク)を発表しました。

カナダ政府:Support for students and new grads affected by COVID-19

支援対策は「緊急学生給付金」を創設し生活費に当ててもらいます。さらに学生向けに雇用を創出します。

「緊急学生給付金」
・対象:高校を卒業した生徒や新卒の社会人
・給付額:一人月額1,250カナダドル(約10万円)
・障害者又は扶養家族のいる学生:一人月額1,750カナダドル(約14万円)
・期間:5~8月までの3カ月
・アルバイト収入1,000カナダドル(約8万円)未満の学生も受給対象

その③:日本政府の学生支援策

日本政府の対応は4月から「高等教育修学支援新制度」という給付制度を新設しました。

高等教育修学支援新制度
・対象:住民税非課税世帯・準ずる世帯の学生
(4人世帯の目安年収 ~380万円)
・内容:授業料・入学金の免除/減額と + 給付型奨学金の支給
・給付額:未公開で条件に寄り算出
・支給期間:3カ月ごとに支給

日本学生支援機構が作成している募集チラシ。希望者を募るスタイルなのでカナダのように全員給付とはなっていません。

出典:日本学生支援機構 奨学金相談センター

学生が希望しても、だれでも受給できがるわけではないのです。

今回新型コロナの影響を受けている世帯年収390万円~の家庭では申請ができません。

出典:日本学生支援機構 奨学金相談センター

日本の制度は貸付でローン返済が必要な「奨学金」がベースとなっています。

この点がカナダの学生を救済するスタンスと大きく違う点です。

まとめ

日本とカナダを比較しました。先進国として日本政府は国難ともいえる新型コロナ影響下で困窮する学生のさらなる修学支援策が必要と思われます。

そして心理的にも戸惑っていて急いでいる学生でも、カナダの事例のようにもっと簡単に支給が理解できる案内に改善して頂きたいと思います。

特に非課税所得世帯は当然ですが、全世帯にとっても収入減少の影響が大きく一刻も早い給付支援が求められています。

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