「近所の散歩やウォーキング程度でもマスク必要ですか?」という質問が多くよせられています。
外出するときは、新型コロナ感染を防ぐためにマスクは必要でありマナーとなりました。
しかし、これからの暑くなる季節には意外にも「マスクで熱中症になる危険性」が指摘されています。
散歩やウォーキングをするときに以下の3つの視点からマスクの必要性と注意点を説明します。
その②:マスクで熱中症の危険
その③:ウォーキングでマスクの使用方法
その①:散歩やウォーキングではマスク必要?
新型コロナの感染拡大を防止するためには、不要不急の外出を自粛し、他者との接触を8割程度減らすことが必要とされています。
「新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針」(新型コロナウイルス感染症対策本部決定)においては、散歩やウォーキングは外出の自粛の対象とならないのでマナーを守って行うことができます。
そのマナーで大切なのが「マスク」の着用です。
周りの人に感染させるリスク
理由は自分の後方を走っている人や横を追い越したときに相手を感染させるリスクです。自分が新型コロナに感染していた場合、自分がはいた息からでる飛沫で感染させてしまうリスクが高くなるからです。
そのため自分のはいた飛沫の飛散防止のためにマスクをすることです。
マスクをした上での対策は、前後の人と10メートルの距離をとることや横を通り過ぎる時には1.5メートルの間隔を空けることが推奨されています。
スポーツ庁ではマスクの着用について次の様にホームページで説明しています。
屋外でも人が多いところを避け、三つの密(密閉、密集、密接)のいずれかに該当 する場所を極力避けるようにお願いします。また、運動やスポーツを行う上で支障が ある場合を除き、できるだけマスクの着用をお願いします。
引用:ポーツ庁健康スポーツ課:外出自粛時の運動・スポーツの実施について(新規)
しかし、マスクをしたままランニングをしたり散歩やウォーキングをすると息苦しかったり呼吸が苦しくなります。
マスクが必要とはいえ、そこには熱中症という危険性も潜んでいるので注意が必要です。ポイントを説明します。
その②:マスクで熱中症の危険
マスクは必要なのですが、これから暑くなる季節をむかえると熱中症という危険性があるというのです。
この危険性についてはNHKのWeb版で紹介されました。危険性を説明しているのは帝京大学医学部附属病院高度救命救急センター三宅康史センター長です。
それによると、次の様に説明しています。
「マスクをして運動をすると温まった空気がこもって体の外に出せず、冷たい空気で肺を冷やすことができなくなり、体に熱がこもりがちになる。また、マスクというフィルターがあることで、頑張って吸って吐いてとすること自体が熱を生み出すことにつながる。汗もかくし、熱中症の危険性が高まることを意識してほしい」
引用:NHK「マスクしたまま運動 熱中症の危険性は? 専門家が警鐘」2020年5月8日
マスクというフィルターを通して運動すると熱が体にこもりがちになることが熱中症の危険性がたかまる原因となるようです。注意しましょう。
その③:ウォーキングでマスクの使用方法
周囲に人がいなければマスクを外して運動することは問題ないとしています。
マスクをして運動する場合の熱中症対策
・無理せず休憩を取る
・こまめに水分補給をする
さらに前出の三宅康史センター長は次の様に対策を紹介しています。NHKのサイトから引用します。
「周囲に人がいなければマスクを外して運動をしても問題ないが、そうした環境を作ることが難しい場合、これからの季節は熱中症予防もコロナ感染対策もどちらも考えて運動してほしい。無理をせず体調と相談しながら休みをとること、こまめに水分補給をすること、そして人との距離をとることを心がけてください」
引用:NHK「マスクしたまま運動 熱中症の危険性は? 専門家が警鐘」2020年5月8日
新型コロナ対策に目が向いていましたが、マスクで熱中症の危険性があることが分かりました。
また、散歩やウォーキングでは人が一人でもいるところでは必ずマスクを着用することがマナーとしても大切ですね。
まとめ
新型コロナ禍でも運動は必要なことです。
散歩なりウォーキングでは熱中症対策も忘れずに行って、支障がない限りマスクをするように心掛けましょう。