新型コロナ後の日本社会はどうなっていくのか?
そして生活はどのように変化していくのかが見えてこないのです。
とはいえ先が見えなくとも明日はやってきます。
アフターコロナとうかWithコロナというか、どのように生きていったらいいのかなども考える時ではないかと思います。
(この記事は2020年8月18日に書いた内容をリライトしています)
新型コロナ後の経済の見通し、GDP下方修正?

日本経済新聞の報道によると、内閣府は8月17日に国内総生産(GDP)速報値を発表しました。
2020年4~6月期の国内総生産(GDP)速報値は、物価変動の影響を除いた実質の季節調整値で1~3月期から7.8%、年率換算で27.8%減ったとしています。
*4~6月GDP改定、年率28.1%減に下方修正-設備投資下振れ(2020年9月追記)
新型コロナウイルスの感染拡大で、リーマン・ショック後の2009年1~3月期の年率17.8%減を超える戦後最大の落ち込みとなっています。
新型コロナの影響GDP戦後最大の下げ
今後の見通しは4~6月期を底に回復に向かうとする見方が多いようです。
また、民間エコノミストの予測では、7~9月期は年率10%を超える高い伸びが見込まれるとしています。
しかし、世界レンジでみると新型コロナの感染拡大はさらに増加していて、今まで封じ込めに成功したといわれている国でも再拡大に転じています。
例えば厳しいロックダウンを早期から実際したニュージーランドや検査体制を強化して抑え込んだ韓国でも増加が再燃しています。
ワクチンの開発はどこまで進んだのか国の戦略も絡み良く見えていません。ロシアのように確証が取れたとは言えない段階で世界初としてワクチンを公開している国もあります。
リーマンショック後との違い
リーマンショック後の落ち込みと新型コロナによる影響とは大きな違いがあるようです。
リーマンショックの原因は海外にありました。
そのため日本では大手企業での影響が主であり立ち直りも早かったようです。
新型コロナでは国内の中小企業、零細企業、飲食店など日本の経済を支えているところが猛烈な影響を受けていることです。
エコノミストの見解では経済が戻るまでには5年、10年のスパンで見ることもあり得るとしています。
なにしろ終息が見えないし予測できないことが足かせとなっているのではないでしょうか。
新型コロナの実生活への影響予測
飲食店やホテル、交通関連では直接影響があり「お客さんがこない」という目に見えた現象で収入が減少しています。
実際に店が倒産するまえに「廃業する」ことで影響を最小限にするなど、大変な中にいるのだと思います。
まだ影響が見えてこない企業でも、これほど経済が回らない状況が続くと近いうちに給与にも影響するときが来ると思われます。
個人消費が消費税8%引き上げ直後の2014年4~6月期の4.8%減を大きく下回る前期比8.2%減となっています。
GDPの約半分を占める個人消費の落ち込みなのです。
一方新型コロナの影響で特需になっている企業もあります。
ネット系の企業では前年を大きく上回る収益を上げている企業もあります。
倒産する企業と増収増益の企業という二極化が進んでいるように思います。
新型コロナ感染拡大による国の大型経済対策で、2020年度の政府の歳出と税収の差は100兆円を超えました。
「ワニの口」は大きく広がる見通し?
「ワニの口」とは税収の折れ線グラフと歳出の折れ線グラフとの差が年ごとに広がっていく様子から、その形がまるでワニが口を開いているように見えることから「ワニの口」言われています。
エコノミストの記事を読むと見えてくることがあります。
もしこのまま政府が産業構造の転換や人口政策等を通して「潜在成長率の引き上げ」に本格的に取り組まなければなりません。
でないと、財政悪化のツケは家計や企業、将来世代に回されることになると警鐘を鳴らしています。
単純にお父さんの給与が減ると毎日の買い物や外食、旅行などを控えなるべく支出を抑える生活になります。
するとそれを生業としている企業が儲からなくなり、またお父さんの給与が減ります。
そのルーチンを想像するととても安心できる生活は望めません。
新型コロナウイルスという「1円玉の20万分の1」100nmというとても小さな存在。
遺伝情報だけを持っていて自分では子孫を増やせないので他の細胞に寄生して進化する賢いウイルス。
生物と非生物の間に位置する存在のウイルス。
いま、新型コロナウイルス「SARS-Cov-2」は、ウイルスから見たら宇宙に匹敵するとてつもなく大きな世界経済に新たな変化をもたらしているのです。
おわりに
新型コロナ後の日本社会はどうなっていくのか、そして生活はどのように変化していくのかを考えました。
アフターコロナ、Withコロナ、この時代をどのように生きていったらいいのでしょうか。
デジタルとリアルの融合を考えていきましょう。