泡の湯・ラムネの湯・心臓の湯とはどんな温泉なのでしょうか?
今回は「泡の湯」「ラムネの湯」「心臓の湯」とも呼ばれる炭酸泉の特長を詳しく解説します。
また日本を代表する有名な天然で湧き出る炭酸泉の温泉も紹介します。
泡の湯・ラムネの湯・心臓の湯とは?
日本の温泉(療養泉)の種類は法律で決まっていて10種類に分かれています。
その中に不思議な特徴の温泉があります。
それが「炭酸泉」「炭酸温泉」と呼ばれる種類の温泉です。
炭酸泉は別名「泡の湯」「ラムネの湯」「心臓の湯」など地域によって呼び方や愛称があります。
この炭酸泉に入ると、体中にぶつぶつとたくさんの泡がお肌についてきます。
この不思議な「炭酸泉」の特徴を詳しく解説します。
炭酸泉の特長を解説
炭酸泉とは二酸化炭素がたくさん含まれている温泉のこと。
炭酸泉は旧名称です。環境省は昭和53年から化学成分を記した「新泉質名」を使うよう改訂しました。
なので新泉質名は「二酸化炭素泉」と呼びます。この記事では旧泉質名の「炭酸泉」で説明します。
炭酸泉は、温泉水1kg中に遊離炭酸(二酸化炭素)が1,000mg以上含まれる温泉です。
「泡の湯」「ラムネの湯」「心臓の湯」と呼ばれることもあります。
入浴すると全身に炭酸の泡が付着して爽快感があります。
飲用すると炭酸の爽やかな咽越しを実感できて感動します。
日本には少ない泉質です。
炭酸泉の泉質別適応症
・浴用 ➡ きりきず、末梢循環障害、冷え性、自律神経不安定症
・飲用 ➡ 胃腸機能低下
炭酸泉のお湯は温度が低いのですが、不思議にお湯から出るととっても温まっているのが実感できます。
日本の有名な炭酸泉の温泉
日本国内では数少ない炭酸泉の温泉です。
その中でも特に有名なのが大分県竹田市にある「長湯温泉・ラムネ温泉館」の炭酸泉です。
お湯の温度は寒いくらい温いです。
このお湯に入ってしばらくすると肌のポツポツを泡が付着し始めます。
そしてあっという間に体中が炭酸の泡で一杯になります。それほど二酸化炭素の含有量が多いと言えます。データでは次の通り。
炭酸泉のお風呂は外湯です。
源泉温度が32℃だから体温よりも低いのでちょっと寒いくらいですね。
炭酸濃度は驚異の1,400ppmです。
お風呂の入浴剤「バブ」は約100ppmで温まりますが、「長湯温泉・ラムネ温泉館」は1,400PPMなのでその濃さが分かると思います。
「炭酸泉」のまとめ
日本には数少ない炭酸泉の特長を解説しました。
炭酸の泡が肌にたくさん付着することに感動します。
大分長湯温泉以外にも数は少ないですが国内に存在します。
是非爽快で温まる炭酸泉を堪能してみてください。