四万温泉(しまおんせん)徒歩での観光を1泊2日で満喫するコツはなんでしょうか?
こんな相談を受けることがあります。
そこで今回は四万温泉の源泉かけ流し温泉と観光を1泊2日で安くおいしく楽しむ方法を紹介ます。
昭和レトロな街並みの観光体験と神秘的な温泉に入浴した体験談も紹介します。
四万温泉(しまおんせん)の歴史

四万温泉(群馬県吾妻郡中之条町)は、千年以上の歴史を持つとされる名湯です。
その名は、四万もの病を癒す効能があると伝えられることに由来します。
平安時代には既に知られており、江戸時代には湯治場として多くの人々が訪れました。
特に、温泉の湯が飲用にも適していることから、「四万の薬湯」として評判を得ました。
近代になると、温泉街が整備され、旅館や商店が立ち並び、観光地としても発展を遂げました。
また、四万川の美しい渓流や周囲の自然も魅力で、温泉と共にリラックスできる環境を提供しています。
現在では、歴史と自然を楽しむ温泉地として、多くの観光客に親しまれています。
四万温泉の魅力

四万温泉は、群馬県の美しい山間に広がる静かな温泉地で、豊かな自然と心癒される雰囲気が魅力です。
四万川の清流や、四季折々の風景が楽しめるロケーションは訪れる人々を魅了します。
温泉街には趣のある旅館や公共浴場が点在し、足湯や湯めぐりも楽しめます。
加えて、四万ブルーと呼ばれる川や奥四万湖の澄んだ青色はフォトスポットとして人気があり、温泉と共に癒しと感動を提供する魅力的な場所です。
四万温泉のお湯は美肌の湯

四万温泉のお湯はやわらかく温まる美人の肌の湯です。
草津温泉のお湯につかったら、四万温泉で仕上げるというのが定番。
それだけに肌に優しいお湯なのです。詳しくはこちらの記事で紹介しています。
泉質は、肌に優しい「ナトリウム・カルシウム塩化物硫酸塩泉」で、無色透明の柔らかな湯が特長です。
飲泉も可能で、胃腸病や糖尿病、慢性皮膚病に効果があるとされています。
四万温泉で1泊2日の旅を体験した感想

群馬県中之条にある四万温泉へ1泊2日で体験してきました。
四万の病を治すお湯といわれていて、その泉質はぜひ入湯して実感するのがおすすめ!
JR特急と宿泊のパックがお得です!
今回は格安で行くため、日本旅行のパックを利用しました。
1泊2日は特別列車と四万グランドホテルのセットで一人17,400円(税込)。
5月の連休明けだからなのでしょうか、この安さ。
JR上野駅の15番線から乗車。この列車は「ハザ」という番号が?
調べると「ハ」は普通列車。「ザ」は座席指定の意味で昔の名残なのだとか・・・
スマホの列車時間表にもないので、駅員さんに聞くと、調べてから15番線だと案内してくれました。
それほど、「これしかない列車なので乗り遅れると後がありません」と日本旅行さんからコメントも。

座席の座面がスライド、リクライニングなど乗り心地がいい列車です。
12時16分発、中之条駅14時12分着の予定。
JR特急の指定席で上野駅から約2時間で最寄り駅「JR中之条駅」に到着する。

ビールとおつまみを持ち込んで車窓を眺めていると到着する近さ。
四万温泉までバスを利用
中之条駅から路線バスで約40分で終点「四万温泉」に到着する。料金は950円。
バスはほぼ満席で途中から乗る人はなし。
中之条駅を出発すると運転手さんが突然ガイドを始めてくれた。
これが観光バスのガイドさん並みのサービスとなり乗客に大うけ!
「四万湖」の紹介、全国で数か所だけの音が出る道路「メロディライン」の紹介、さらには観光スポットなどの紹介をサービス。
すばらしい運転手さんで観光バスに乗ったようです。

このガイドは帰路はなかったからラッキーだったと言えます。
この四万温泉の観光をするときに一般的なルートはもういろいろ公開されてます。
そこで今回は1泊2日という短時間でも徒歩で十分楽しめるコツを紹介したいと思います。
四万温泉の別の顔を楽しめると思います。
四万温泉で徒歩の観光を1泊2日で満喫するコツ

今回お伝えするのは、四万温泉に午後3時過ぎに到着してから翌日10時チェックアウトまでに楽しむコツです。
今回選んだ宿泊場所は「四万グランドホテル」です。
理由は古いホテルではありますが、実に料金以上にお風呂と料理が楽しめるからです。
JR特急料金と1泊2食付き、お誕生日プレゼント、ソフトドリンク飲み放題とサービス付きで、17,400円。

夜になると部屋の窓からは積善館がますます魅力を増してくるのです。
写真の下の方には赤い橋がライトアップされています。

実に信じられない料金で、さらに現地で驚きの温泉サービスがあります。
この特典は四万グランドホテルだからです。
温泉サービスは後で紹介します。
大きなホテルでいくつかの棟が連なっています。実に過ごしやすい四万グランドホテル。
四万グランドホテルにはかけ流しの温泉が7階と地下1階にあります。
1日目 四万温泉を満喫
四万温泉に午後3時過ぎの到着してから温泉を満喫するコツを紹介します。
ポイント1:到着したら「メルヘンの湯」で汗をながす
1日目の第1のポイントは、四万グランドホテルの7階にある「メルヘンの湯」。
到着してチェックインしたら、まずは「メルヘンの湯」で30分汗を流しましょう。たった30分ですが、7階からながめる山々の景色と温泉のお湯がいいのでリラックスできます。
ポイント2:「四万たむら」で500年の伝統の湯を味わう

次は、四万グランドホテルの姉妹旅館「四万たむら」まで約3分ほど坂道を歩きます。
ここは四万グランドホテルに宿泊すると「たむら」の高級温泉に無料で入湯できる「湯めぐりパスポート」をプレゼント。
このパソポートを四万グランドホテルが発行してくれます。
これを持参してたむらへ行きます。

さすが「たむら」は室町時代から代々続く湯守の宿。
フロントが歴史を物語ります。

500年の歴史があり、露天風呂に無料で入れるのは奇跡とも言えます。
おすすめは「森のこだま」という大自然の景色と渓流を目の前にして入湯できる露天風呂。

次は「御夢想の湯」(ごむそうのゆ)という四万温泉発祥の伝説のお湯。
再現したとはいえ幻想的なヒノキの湯船はリラックス度が抜群。

最低この2つのお湯に浸かるだけでも大満足なはず!
そして記念にスタンプを押します。
はじめスタンプなんて・・・・
と思っていたのですが、これははまります!

ぜひスタンプを全部もらうと四万温泉の通になれるかも・・・
宿泊したご婦人方によれば、高級温泉宿だから「たむら」は予約が満杯だったそうです。
たむらに泊まると以前泊まった四万グランドホテルより1泊1万円以上高くなるとすれ違ったご婦人方が教えてくれました。
それだけに高級感と満足感は半端ない温泉に入湯できるメリットがあるのです。
ポイント3:四万グランドホテルのお湯と食事
たむらから四万グランドホテルに戻ったら、夕ご飯までに1時間ほど時間があるので温泉に入ります。
7階はメルヘンの湯でしがら、地下1階には「岩船の湯(男)」と「室生の湯(女)」があります。
温泉のお風呂は撮影ができないのがマナー
なので画像がありませんが、とってもきれいな浴室で、広めでたっぷりのお湯がかけ流し。
十分にリラックスできます。
男なので「岩船の湯(男)」に入湯。平日だったので午後5時でも貸し切り状態です。
ここで1時間ほどゆっくり温泉に入ります。
温泉から出れば夕ご飯です。
夕ご飯のポイントは、四万グランドホテルは今回和食膳のスタイルでした。
食事は豚ロースのしゃぶしゃぶや地元の食材が豊富で大満足。
天ぷらは揚げたてを自由に摂れる方式。お部屋持ちかえりのコーヒーサービスあり。

ご飯のコメは「群馬県産コシヒカリ」でこれもまたおいしい!
グラス浜ビールは600円台でしたがお得感ありでおいしい!

メニューを載せておきます。
本気度が感じられる料理でした。

ご飯が終わってゆっくりしたら、再度温泉であたたまります。
これで1日目はおわりです。
2日目 四万温泉を観光する

2日目の四万温泉を満喫するコツとポイントを紹介します。
ポイント1:朝早く温泉に入る

ぼくはいつも温泉に行くと早朝の温泉に入ります。
朝早くはほぼ貸し切り状態なので、午前4時ごろから独り占め!
地下のかけ流し大浴場「岩船の湯」でゆったり30分も入ると汗だです・・・
ポイント2:朝は徒歩で観光
四万グランドホテルの近辺は、徒歩でたっぷり楽しめる昭和の文化、四万温泉の良さを実感できます。
まずは四万グランドホテルの目の前があの「積善館の赤い橋」。
千と千尋の神隠しの舞台となったとか・・・

ホテルのすぐ近くを流れる四万川の河原には無料の温泉がある。
5月19日は朝9時から午後2時まで。
なので、入る場合は時間を事前に調べたほうがいいですね。
写真は朝食後8時の散歩の時だったので見るだけ。

四万グランドホテルの横には「落合通り」という昭和レトロな文化を残している通りがあります。
昭和の高度経済成長期には、慰安旅行の温泉客でごった返していたことでしょう・・・・

射的やスマートボールなど、昭和のぼくたちには懐かしい光景が残っている。
今でも現役で営業しているようですね・・・

こんな右から書き出している看板がありました。
森永ミルクキャラメルの看板は見た記憶がある。

オロナミンCの看板は、記憶にあります。
きれいなままで残っていました。サビてはいますが、手入れしているのでしょうね。

かつての温泉旅館で宴会後に繰り出す二次会へ誘う看板だったのか・・。
その時代がそのままタイムスリップしたかのように残っていました。
本当に懐かしいままですね!

四万温泉には手打ちそば店があります。
ここのそばも歴史がありおいしそうです。リーズナブルでおいしいおそばがあります。

朝の散歩だけでも、見どころはたくさんあって飽きません。
もっとゆっくり見たいところですが、これでも十分四万温泉のこれまでと今を感じることができました。
ポイント3:朝食バイキングで選ぶ料理

朝はバイキングスタイルです。
実はぼくたち夫婦は、北海道登別温泉でバイキングで苦い経験があります。
どれもこれもおいしいものばかり。ついついたくさん取り分けて食べたのです。
それから数日間、おなかが破裂しそうで、体重もかなり増加!
なので、バイキングでは一周みてから、その土地のおいしいものを少しだけ取ることにしたのです。
四万グランドホテルでは朝食バイキングは豊富な料理がならんでいます。
そこで今回特に美味しかったおすすめの料理を紹介します。
- おっ切り込みうどん
- こんにゃく
- キャベツと玉ねぎ
おっ切り込みうどんは、お椀に取ります。このおっ切り込みうどんのスープは牛肉で作っています。
この牛肉が抜群の味なのです。だからお鍋に浮いている牛肉も一緒に取ることがポイント。お代わりしました。
さすがだと思ったのは「こんにゃく」です。
小さい器に2本ずつ小分けしています。群馬県と言えばこんにゃくが有名。
ここのこんにゃくはいままで味わったことのない触感で冷たくてコリコリとするおいしさ。
そして特に美味しかったのがキャベツと玉ねぎ。
有名な妻恋キャベツ。
美味しくてキャベツをたっぷりいただきましたが、ぼくだけのようで・・・

これは新鮮で群馬県だからのおいしさだと思います。
ぼくはキャベツの千切りを毎朝自宅で作って家族に出しています。
もう4年も毎朝つくっていますから、その味はうるさいのです。
絶品のキャベツと玉ねぎでした。
四万温泉を体験した感想

四万温泉はリースナブルに楽しめる温泉だと実感しています。
まずはおもてなしが素晴らしいこと、そして、温泉がいいお湯だということです。
JR中之条駅から数分で「ヤオコー」という大型スーパーがあります。
なんでここに?
地元の野菜などは格安で買うことができます。
そんなヤオコーのイートインの設備はかなり無料でお茶が飲めるし高水準。
列車を待つ間の食事やコーヒータイムに便利です。
中之条駅ローターリーには手打そば店やとんかつの店があります。
料金が安く期待を裏切りません。
四万温泉は関東の穴場だと言えます。
おすすめの温泉郷です。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
四万温泉はリーズナブルでありながら、お湯と文化と観光が楽しめる温泉です。
東京の奥座敷ともいえる四万温泉郷はおすすめです。