「このブログはアフィリエイト広告を利用しています」
九州地方の温泉

長湯温泉【大分】の炭酸泉とは?日本一の炭酸泉の特徴

大分県の長湯温泉(ながゆおんせん)はどんな特徴があるのでしょうか?

実は長湯温泉は日本一の「炭酸泉」として有名です。

まるでサイダーにでも入っているような温泉とはどんなお湯なのでしょうか?

今回は長湯温泉でみられる炭酸泉の泉質と炭酸泉について詳しく説明します。

また炭酸泉のお湯に入れる「ラムネ温泉」「かじか庵」の入浴レポも含めて紹介します。

「PR」

長湯温泉【大分】の炭酸泉はどこにある?

長湯温泉は、大分県久住山系の東のふもと「竹田市直入町(なおいりまち)」にあります。

ここでの直入町について少し紹介します。

長湯温泉のある直入町は古くは、豊後国岡藩の第3代藩主の中川久清(なかがわ ひさきよ)から愛されていた古い温泉地としても知られています。

直入町はかつて大分県南西部の直入郡にありました。

その後、2005年4月1日に直入郡の「荻町」「久住町」が竹田市と合併して、新らしい「竹田市」になりました。

今は町名として残っています。

また、詩人・野口雨情が長湯温泉を「久住山から夜来る雨は、長湯ぬらしに降るのやら」と詠んだことでも有名になりました。

このような竹田市直入町に長湯温泉はあります。

「PR」

日本一の炭酸泉とは?

炭酸泉は古くからドイツやイタリアなどヨーロッパ諸国で湧き出していてよく知られていました。

特に炭酸泉の研究や治療がさかんに行われていたのはドイツです。

そのなかでもバート・ナウハイム市は古くから炭酸泉の研究を行っていることで有名です。

治療施設、クアハウス、研究所があり治療・研究が行われています。

炭酸泉として世界的に有名な温泉リゾート地でもあります。

日本には江戸時代末期に西洋の温泉医学が入ってきました。

そして昭和初期にはドイツのカルルスバードで温泉治療学を学んだ九州帝国大学の別府温泉治療学研究所の松尾武幸(まつおたけゆき)博士のご活躍があります。

松尾博士が長湯温泉の存在を知り調査したところ「世界でもまれな高い炭酸ガス濃度」であることがわかりました。

奥深い山間部にあって知られることのなかった長湯温泉はその後日本一の炭酸泉の温泉として世界に知れわたることになるのです。

竹田市は1989年11月にはバートナ・ウハイムと姉妹都市の提携をしています。

長湯温泉の炭酸泉の特徴

温泉の中に「炭酸泉」という泉質のお湯があります。

温泉法による炭酸泉の定義は、源泉25℃以上でお湯1リットルに炭酸ガスが250mg(ppm)以上溶解したものが炭酸泉とされています。

「療養泉」としての炭酸泉は、お湯1リットルに炭酸ガスが1,000mg(ppm)以上溶解したものだけを「高濃度炭酸泉」といいます。

ちなみに1,000mgの炭酸ガスを一般的な商品と比較すると次のようになります。

  • 市販の炭酸ガス入浴剤:50mg(PPM)程度
  • ビール・コーラ・サイダー等:3,000~4,000mg(PPM)

入浴剤で良く温まる炭酸ガスが出るものと比較すると、「高濃度炭酸泉」はその20倍もあるのですから驚きです。

参考データ:三菱ケミカルアクア・ソリューションズ株式会社

長湯温泉の炭酸泉は2種類

長湯温泉には「炭酸泉」「炭酸水素塩泉」の2つの泉質があります。

温泉1ℓ中に1000mg以上の炭酸ガスが溶け込んでいる場合「炭酸泉」と呼び、1000mg未満の場合「炭酸水素塩泉」といいます。

例えば長湯温泉「ラムネ温泉」では2種類の源泉を楽しむことができ、近くの「かじか庵」では「炭酸水素塩泉」が楽しめます。

炭酸ガスが含まれたお湯の特徴

炭酸ガスが含まれた湯に入浴すると体内に炭酸ガスが吸収されて全身の血管を拡張し血流を促進することが知られています。

その結果、血圧が下がり心臓の負担が減少するので心臓の働きが改善されると言われています。

また、炭酸イオンは皮膚の炎症を抑えたり関節リウマチや坐骨神経痛などにも効きます。

長湯温泉のお湯には「重炭酸イオンとカルシウム」「マグネシウム」が多量に含まれていて、さらに「鉄分」も含まれています。

そのためアレルギー性疾患や慢性の皮膚炎、ジンマシンの改善にも効果が期待できることで知られています。

ラムネ温泉とかじか庵を体験

長湯温泉にある「ラムネ温泉」「かじか庵」の温泉に入ってみました。

「ラムネ温泉」の入浴レポ

待合室2階には美術館があり無料で閲覧できます。長湯温泉と縁が深い高田力蔵画伯をはじめ、川端康成先生の書等などを展示していので珍しい温泉です。

ラムネ温泉には外湯の露天風呂と内湯があります。交互に浸かることで、高い温浴効果が期待できると言われています。

外湯はラムネ温泉(炭酸泉)

【外湯】ラムネ温泉(炭酸泉)

泉質:炭酸泉(ラムネ温泉)
泉温:32℃ 
遊離炭酸:1400ppm
適応症:高血圧症、動脈硬化症、慢性皮膚病、冷え性、疲労回復等

外湯のラムネ温泉は32℃なので体温より低い温度で暖かくは感じません。お湯に入ってまもなく体中に細かい泡が付着することに気付きます。

はじめは半信半疑で入ったのですが、まるでサイダーの中にいるような感じで泡が付きます。どれだけ炭酸ガス濃度が高いかが実感できます。

寒いくらいに感じたお湯なのに、不思議なのは出た後で身体がぽかぽかするのです。汗もかいているので不思議な感じです。体がスッキリ爽快感があって病みつきになりようです。

内湯はにごり湯(炭酸水素塩泉)

【内湯】にごり湯(炭酸水素塩泉)

泉質:炭酸水素塩泉(にごり湯)
泉温:42℃
遊離炭酸:911ppm
適応症:きりきず、やけど、関節痛、神経痛、運動麻痺、健康増進等

内湯は外湯とは違って暖かいお湯で気持ちがいいです。温泉という感じですが、1,000pmより低いから「炭酸水素塩泉」になるのです。

でも、炭酸ガスが911PPMと濃いから温まります。3段になってお湯が流れるのでそれぞれの湯船の温度も違います。ポッカポッカで気持ちいいお湯です。

住所:大分県竹田市直入町大字長湯7676-2
公式サイト:https://lamune-onsen.co.jp/

「かじか庵」の入浴レポ

かじか庵の温泉の源泉は地下から絶え間なく湧き上がる「炭酸水素塩泉」です。

湯量は毎分200~250リットルもある自噴源泉です。

湯量が多いのと湧出温度が46.6℃なので、加水、加温、循環、消毒等は不要。

なので炭酸泉の「源泉100%かけ流し」方式で贅沢な温泉。

浴槽表面やお湯の中に漂う白い浮遊物「湯の花」が特徴の温泉です。湯の花はカルシウム等の温泉成分が固まってできたもの。

かじか庵の浴槽は特徴があります。「底入れ底出し方式」といって表面のお湯を排出しないようにしています。そのため湯船の表面には湯の花が目立ちます。これは豊富な温泉成分の証です。

炭酸水素塩泉の炭酸成分は振動で抜けやすことと、鉄分等は空気に触れることで酸化が進んでしまうのです。

そこで吐水口を浴槽の底面に設け新しい温泉をそっと静かに供給することで温泉成分を損なうことなく、湧出したままの新鮮な温泉に入浴できるメリットがあります。

この方式により、かけ流しの温泉は常に新鮮な状態に保たれています。

かじか庵のキレイな館内
かじか庵のキレイな館内

かじか庵は宿泊もできるのですが、入浴だけしました。とてもきれいな施設で気持ちよく入れます。内湯と露天風呂があります。

源泉:長湯温泉「かじかの湯」湧出温度 46.6℃
泉質:マグネシウム・ナトリウム・カルシウム一炭酸水素塩泉(重炭酸土類泉)
湧出量:毎分250リットル(自噴)
方式:源泉100%かけ流し
住所:大分県竹田市直入町長湯温泉2961
TEL:0974-75-2580
公式サイト:http://www.kajikaan.com/