人生100年時代が到来したと言われています。
そこでどのようなスキルと心構えが必要なのか詳しく紹介します。
もし65歳で定年退職したらそのあと35年間を自由に生きることになるでしょう。
今までとは明らかに違うライフステージをどの様に生きるのか、専門家の分析も含めてまとめてみました。
人生100年時代とは?
日本は長寿国であり、しかも出生率が低い国です。
日本の人口は、一時は1億3000万人に達しました。
しかし少子化の影響で日本の人口は、国連の予測によると2060年には8700万人まで落ち込むとされています。
しかも高齢化が進み65歳以上は40%に達する見込みです。
一方で、先進国で生まれる子供は、50%を上回る確率で105歳以上生きることが報告されています。
100年以上前は105歳まで生きる子供の確率は1%もなかったといいます。
20代が100歳以上生きる確率は50%以上あります。ちなみに40歳の半分は95歳以上、60歳なら90歳以です。
当ブログの読者の年齢が60代とすれば、2人に1人はあと30年以上寿命があると言えます。
人生100年時代における生き方のポイントは、長寿を迎えるにあたっての生活設計や心構えに関する重要な要素を含んでいます。
以下に、主なポイントをまとめます。
人生100年時代における生き方のポイント
人生100年時代における生き方のポイントを紹介します。
従来の人生ステージは、教育・仕事・引退・という3つのステージがありました。
しかし、人生100年時代になると、引退後の長い時間をどの様にして生きていくかが課題です。
寿命が延びると、引退後の次のステージを考えなくてはなりません。
つまり、70代 80代まで働く時代になることです。
100年時代への備えは資金計画ばかりではありません。
老後生きるための「スキル」「健康」「人間関係」という無形資源が重要となると考えられます。
つまり、それらの無形資源が枯渇すれば、老後の長い生活において金銭を得ることは不可だからです。
金銭面と非金銭面のバランスを適切に取ることが求められると考えます。
そのために必要なのが老後の豊富な時間を学び直しとスキルの習得に投資することが大切になります。
「余暇時間の使い方が変わる。今までは趣味やリラックス、ゲームなどに時間を費やしてきた。しかし、寿命が延びると余暇の時間は老後の自己投資のために使うべきだ」
と分析しているのは、「100年時代の人生戦略」の著者 リンダ・グラットン・・アンドリュースコット氏です。
スキルの重要性
ここまで説明したように、退職後の第3のステージではスキルへの投資が重要となります。
- 生涯にわたる学習が求められています。これにより、変化する社会や職場に適応し続けることが可能になります.
- 老後の多様な場面で活躍するためには、必要なスキルを磨くことが不可欠です。特に、技術の進化に伴い、新しい知識や技術を習得することが重要です.
IT化がどんどん進化する社会で老後を生きるには、学習が求められます。
老後を豊かに生きるためには、新しいスキルを年代に関係なく習得することが大切です。
理由は、老後の長い期間を生きるためには、収入を得るためのスキルが必要になるからです。
それは、老後に社会で活躍するには、様々な年代の人と一緒に行動することになります。
若い社員と定年後の再雇用での社員などはその事例です。
いまやインターネットが当たり前となり、使えないと高齢者とはいえ社会に取り残されることになります。
実は、研究で報告されていることがあります。
「最近の科学では筋力を鍛えるように、脳を繰り返し使用して訓練を積めば機能を高めたりダメージからの回復を後押ししたりできる」
つまり、使わなければ脳は次第に衰えていくという報告です。
年を取ったからと、学ぶ姿勢を捨てると、脳はどんどん機能が衰えていきます。
経済的な備え
老後の経済的な蓄えは重要です。
- 資産形成: 100年時代を豊かに生きるためには、十分な経済的基盤が必要です。早期からの投資や貯蓄を通じて、老後の生活を支える資産を形成することが推奨されています.
- 働き方の多様化: 定年後も働き続けることが一般的になるため、柔軟な働き方を模索することが重要です。これにより、経済的な自立を維持しつつ、社会とのつながりを保つことができます.
資産形成はできるだけ若い年齢から始めるのがおすすめです。
とは言え、ぼくは資産形成をしてこなかったので、代わりに働き方を考えています。
定年後の働き方は、多用性があります。
実際に会社で収入を得る方もあれば、ぼくの様に自宅で小さな収益をネットの仕事で得る方法もあります。
いずれにしても、老後の長い時間を生活するには、少額でも収入を続けて得ることがポイントではないでしょうか。
健康の維持
老後の健康は無形資産として、最も重要なポイントです。
- 身体的・精神的健康: 健康を維持するためには、定期的な運動やバランスの取れた食事が不可欠です。また、趣味や社会活動を通じて精神的な充実感を得ることも大切です.
- 社会的つながり: 深い人間関係を築くことが、精神的な健康に寄与します。友人や家族との交流を大切にし、孤立を避けることが重要です.
健康を維持できれば、老後の社会参加や収入を得ることができます。
老後を生きるためには健康が最も大切だと考えます。
そのためには、運動が重要になると報告されています。
「脳の機能低下を避けるには体を動かすべきだと」と報告されています。
その理由はまだ分かっていないようですが、明らかに違いがあるようです。
食事では、野菜と果物と魚、オメガ3脂肪酸、ビタミンを十分に取り、知能のトレーニングと頭脳エクササイズの有効性が指摘されています。
100年時代は、健康の維持が重要です。
自己実現と生きがいの心構え
老後のステージをイキイキ生きるためには、自己実現と生きがいが重要なポイントです。
- 生きがいの追求: 自分の興味や情熱を追求することで、充実した人生を送ることができます。ボランティア活動や趣味を通じて、社会に貢献することも一つの方法です.
- 柔軟な考え方: 人生の各ステージで新しい挑戦を受け入れ、変化に適応する柔軟性が求められます。これにより、人生の後半をより豊かに過ごすことが可能になります.
自己実現とは難しい言葉です。
つまり、自分はどのように生きていくか、なにに情熱を燃やすのか、どのように社会変化に立ち向かうのかを明確にすることだと考えます。
これに正解はありません。
一人ひとりが違い、多様な生き方を自分で見つけることになります。
いままで会社に所属していた時は、ほとんど会社がおぜん立てしてくれたと思います。
しかし、老後は自分で全てを考え、自分で収益を上げ、自分で情熱を燃やして生きることです。
つまり、自己実現と生きがいが大切になります。
まとめ
これらのポイントを意識することで、人生100年時代をより豊かに、充実したものになるでしょう。
60代になったら、改めて老後100年時代を見据えた生き方を、もう一度見直す時期だと考えます。
【参考書籍】