定年後の60代はある点で中途半端な時代です。
現役時代を引きずりながら老後に向けた準備をするときでもあります。
現役時代の未練を残しつつ老後への不安もある時です。
60代をどのように切り替えていけばいいのか紹介します。
定年後に捨てきれない現役時代の未練
現役で仕事がバリバリでそのまま残っていても何ら問題のない60才の定年。
切れば血の出るビジネスのノウハウをもった現役から、突然のふつうのおじさんになるのです。
NHKの朝ドラ「エール」で見たシーンを思い出します。戦争が終わり軍隊でエリートだったのが、軍隊も無くなり会社の就職先をさがして飛び込んだ会社。
そこで提案された仕事が鉄くず拾いの仕事だった。現実と過去の栄光の間でもがく様子のワンシーンだったと記憶しています。間違っていたらお許しを・・
現代の企業は収益を上げるために競争をして生き残る戦いにも似ています。
そんな中で長年働いてきて、まだゴールのテープを切ったばかりであり急には止まれないのです。
「いままでこんな仕事をやってきた」「こんな修羅場もくぐりぬけてきた」と頑張ってきたことをしばらく言い続けるのかもしれません。
現役時代は戻ってこない
まだ定年後すぐのときは、現役時代が生々しく機能のように頭に残っています。
いくらがんばっても現役時代の活躍や肩書や実績は経験として持っていても、戻ってはこないのです。
それをいくら人に自慢したり聞いてもらってもどうにもならないことには違いないのです。
なかなか身についてしまった記憶がとれないで引きずてしまうのも60代ではないでしょうか?
選ぶ時には捨てることも大切
定年後は新しい「老後」という世界に向かって歩み始める時です。
過去を引きずると新しい世界へ進む足かせとなってしまいます。
現役時代の過去の記憶をしっかりと捨て去ると、新しい風が入ってきます。
今までとは全く異次元の「老後世界」というステージが待っているのです。
この老後世界では今までにない新しい生き方が待っているのです。
定年後に切り替える方法
現役時代の名刺、海外で使った英語の名刺、これを捨てるのに4年かかりました。
それだけ頑張った勲章だと思って取っておいたのです。
しかし、時が流れて時間がその記憶を忘れさせてくれるのです。
定年後の数年間は、自分の今までをきれいに清算する大切な時期だと考えます。
何度も何度も今までのことが無くなるまで自分の中からアウトプットすることが必要になります。
ノートに思いっきり書いたら5冊以上になったほどです。
一人旅に約2年間も出て自分の今までとこれからを考えた時期がありました。
自分と正直に向き合い、すべてをスッキリとさせることには時間が必要なのです。
それが定年60才から老齢年金が支給される65才までの時間かもしれません。
おわりに
定年後からの生き方が新しくスタートするまでを紹介しました。
新しい「老後世界」を目指していきましょう。