定年後の自由な時間をどのように過ごすべきか?
漠然とした不安を抱えている方も少なくないはずです。
この記事では、老後を充実させるためのヒントをお伝えします。
「自分らしさ」を軸に、ゆったりと楽しい毎日を過ごすための6つのアイデアをぜひ参考にしてください。
6つのアイデアを順番に紹介します!
1.自分の価値観を見つめ直す
長年の会社勤め、お疲れさまでした。
毎日決まった時間に起き、仕事に向かい、家族のために頑張ってきた生活を振り返ると、自分を褒めてあげたくなる瞬間もあるのではないでしょうか。
定年後の生活は「自分の時間をどう使うか」がすべてです。
これまで仕事が生活の中心だった方にとって、自分の価値観や興味を改めて考えることは意外と難しいかもしれません。
以下の質問を自分に問いかけてみましょう。
- どんなときに心が満たされると感じるか?
- 昔からやりたかったけれど、できなかったことは何か?
- 誰と過ごす時間が最も楽しいか?
これらの答えを元に、老後の方向性を見つけることができます。
2.新しい趣味を始める
1) 学ぶ楽しさを取り戻す
定年後は「新しいことを始める」絶好のタイミングです。たとえば、
- 絵画や陶芸:創作活動で心が癒される。
- 楽器演奏:ピアノやギターなど、好きな音楽を奏でる喜び。
- 料理やパン作り:家族や友人と一緒に楽しめる。
学び直しは年齢に関係ありません。地域のカルチャースクールやオンライン講座を活用することで、気軽に始められます。
2) 身体を動かす趣味
体を動かすことは健康維持だけでなく、心のリフレッシュにも効果的です。
- ゴルフやウォーキング
- 地域のヨガ教室や太極拳
- 家庭菜園やガーデニング
自然と触れ合う趣味は特におすすめです。四季の移り変わりを感じながら、ゆったりとした時間を楽しめます。
3.行き当たりばったりな生き方も楽しむ
老後は計画を立てるのもよいですが、あえて計画に縛られない「行き当たりばったり」の日々を楽しむこともおすすめです。
日々の偶然や予想外の出来事が、意外な楽しさを運んでくれることがあります。
1) 毎日の散歩で新しい発見を
決まったルートではなく、気の向くままに歩くことで新しい景色や人との出会いが生まれます。
知らない道を歩いてみるだけでも、心が新鮮な気持ちになります。
2) 思いつきでプチ旅行
急に「温泉に行こう」と思い立ったり、車や電車でふらっと近隣の観光地を訪れるのも楽しいものです。
準備を気にせず、気軽な気持ちで出かけることで新しい体験が得られるでしょう。
3) 禅の考え方を取り入れる
禅の思想には「今この瞬間を楽しむ」という考え方があります。
玄侑和尚の言葉にあるように、目の前のことをシンプルに受け入れながら、あるがままを楽しむことは、心を軽くし老後の豊かさを深めます。
4. 社会とのつながりを大切にする
1) ボランティア活動
地域のボランティア活動に参加することで、他者との交流が生まれます。たとえば、
- 公園の清掃活動
- 子どもたちへの学習支援
- 高齢者施設での話し相手
自分の経験やスキルを活かすことができ、感謝される喜びも得られます。
2) コミュニティへの参加
趣味のサークルや地元のイベントに参加することで、新たな友人ができます。同じ趣味を持つ仲間との時間は、共通の話題で盛り上がりやすく、孤独感も軽減します。
5. 旅行で視野を広げる
時間の制約がなくなった老後は、思い切って旅行に出かけるのも一つの方法です。
- 国内旅行:温泉地や歴史ある街をゆったり巡る。
- 海外旅行:現地の文化や料理を体験する。
- 一人旅:自分のペースで自由に楽しむ。
旅行は心の刺激になり、新たな発見があることでしょう。旅行先で撮った写真やエピソードをまとめて、日記やブログにするのも楽しみの一つです。
6. 健康を第一に考える
楽しい老後には健康が欠かせません。
以下のポイントを心がけてみてください。
- バランスの取れた食事:特にたんぱく質と野菜を意識。
- 適度な運動:毎日30分程度のウォーキング。
- 定期的な健康診断:早期発見・早期対応。
また、メンタルヘルスのケアも重要です。趣味や友人との交流を通じて、心の健康を保ちましょう。
ぼくが体験した4つの生き方を紹介!
図書館で借りた「玄侑和尚と禅を暮らす」という本が、ぼくの心に刺さりました。
理由は、いままでぼくが考えたこともなかった発想だからです。
著者の玄侑和尚は芥川賞作家、「中陰の花」で125回(2001年上半期)受賞されています。
芥川賞一覧はこちら ➡ 日本文学振興会
さっそくどんな生き方なのか、ぼくがとっても興味を持ったことをやってみました。
1.「人はザル」という生き方
ザルは水を注いでもたまることなく流れてしまう。
しかし、繰り返しザルに水をそそいでいれば、いつしかザルに水垢ができてきて抜けにくくなるという話です。
気の長くなるような話ですが、しかし、これは生き方が楽になります。
この生き方は、目先の期限や目標にとらわれず、おおらかな生き方ができると実感!
つまり、繰り返していくうちに、状況が変化することだという、楽な生き方です。
2.「自律性を信じよ」という生き方
臨済禅師の話を1つ紹介しています。
「喧を厭い静を求むるは外道の法なり」
引用:「玄侑和尚を禅を暮らす」より
人は、どんな環境にも適応する自律性を持っていることを信じよ!
という解釈です。
つまり、環境に左右されない楽な生き方です。
これも実際の生活に取り入れてみると、周りの環境に適応することを信じて生きたら、かなりラクになります。
3.「サックリいい加減」という生き方
決まりがきつかったり、緻密な計画は、疲れてしまい、決して自律神経は喜ばないといいます。
車のハンドルは遊びがあるから、運転が疲れないし、ゆとりも生まれます。
人は、ザックリいい加減な方が、見せ場も多く、張り切って元気になれます。
老後の生き方は、ザックリ、いい加減な方が楽になるかもしれません。
4.「行き当たりばったり」な生き方
人は、行き当たりばったりでも、それに応じられる自律性をだれでも持っているはずだと言っています。
旅行などは、緻密に計画してルートを決めると時間に追われ疲れます。
あの電車に乗らないと次の目的地まで時間通りにつかない、などと仕事みたいになってしまいます。
旅は、行き当たりばったりの方が面白くなります。
先日、温泉旅行へ車で行きました。
今までなら、綿密な計画を立てていったのですが、今回は「行き当たりばったり」の旅を妻としました。
その結果、偶然というか、地方でおいしいお店を見つけたり、すごい温泉に出会うなど、計画を立てていたら遭遇しない体験をしました。
これも、また、行き当たりばったりの面白いところです。
おわりに
諏訪中央病院の名誉院長 鎌田實先生のご意見も参考になります。
それは、政府は人生100年時代だから生涯現役で働くことを推進しているけど、それに乗ってはいけない!といいます。
老後は自由に、群れないで、束縛されずに孤独を楽しむことをアドバイスしていました。
たしかに、ここまで厳しい社会で生きてきたのだから、老後はザックリ、いい加減に、群れないで、束縛されずに生きることも選択の一つかもしれませんね。
すこし考え方が楽になってきました!
老後を楽しむためのキーワードは「自分らしさ」と「つながり」です。
そして時には、「行き当たりばったり」の自由な時間を楽しむ柔軟さも大切です。
これまでの人生で得た経験やスキルを活かし、新たな挑戦や交流を楽しむことで、豊かな時間が流れる毎日が待っています。
まずは、小さな一歩を踏み出してみましょう。自分が心から楽しいと感じることを大切にしながら、第二の人生を充実させてください。