定年退職後、長い時間を自分たちのために使えるようになった今、家の中を見渡してみると「こんなにモノが多かったのか」と驚くことはありませんか?
定年後の夫婦2人暮らしにおいて、身の回りをスッキリさせることは、気持ちの余裕や生活の快適さを高める絶好の機会です。
今回は、ミニマリスト生活を取り入れるための具体的なヒントをご紹介します。
ミニマリスト生活がリタイア後に最適な理由
まず、ミニマリスト生活がなぜリタイア後に適しているのでしょうか?
次の3つのことが考えられます。
(1) 心と体の健康に良い影響を与える
モノが多いと、それだけでストレスが増えます。
探し物に時間を費やしたり、掃除が大変だったりすることで、知らず知らずのうちに疲れを感じてしまうこともあります。
一方、必要なものだけに囲まれた生活は、心が落ち着いて、無駄が少ないので日々の負担を軽くしてくれます。
(2) 経済的な安心感
物を減らすと、無駄な買い物を減らす習慣が自然と身につきます。
リタイア後は収入が限られることもあるため、計画的な支出が大切です。
ミニマリスト生活は、経済的な余裕と安心感を与えてくれます。
きっと、この金額でも生活が可能だと思うでしょう!
(3) 趣味や旅行に時間を使える
物が少なくなると、掃除や整理整頓の手間が減ります。
ご近所の知り合いが、一軒家の中の荷物をかたずける体力がなくなり、家の売却と同時に捨てたと言ってました。
その結果、夫婦で楽しむ趣味や旅行など、新しい活動に時間を使えるようになったようです。
最初の一歩:物を減らすための具体的なステップ
家中の物を一度に減らそうとすると、かえって疲れてしまいます。
だいたい、年を取ると体力がなくなるので、片付けが面倒に感じるものです。
コツは、無理のない範囲で少しずつ進めることです。
(1) クローゼットから始める
まずは洋服の整理からスタート。
これがなかなかできない事のひとつです。
そこで、意識改革をすることが大事で、次のポイントを基準にするとスムーズです。
- 1年以上着ていない服
- サイズが合わなくなった服
- 「今でも大好き」と思えない服
不要な服は、リサイクルショップに売る、寄付するなどして手放しましょう。
スッキリしますよ!
(2) 小さなスペースを片付ける
キッチンの引き出しや、リビングの棚など、1つのエリアを片付けることから始めるのがポイント。
この方法は、成功体験を得やすく、やる気が続きます。
またやりたくなることが多いです。
(3) 感情的なものの手放し方
思い出の品や贈り物は手放すのが難しいものです。
しかし、すべてを保管していると生活空間が圧迫されます。
「写真に撮る」「一部だけ残す」など、思い出を保存する新しい方法を取り入れてみてください。
ぼくたち夫婦は、卒業アルバム、結婚式のアルバムなどは廃棄しました。
子供の成長を記録したアルバムは、子供たちにプレゼントしました。
リタイア後の生活に必要な「厳選アイテム」リスト
物を減らしても、本当に必要なものはしっかりと残すべきです。
実は、ここが大事です。
必要なものが無いと、生活も楽しみがなくなるからです。
ここでは、リタイア後の生活に役立つアイテムをリストアップしました。
参考にして、選んでみてはどうでしょうか。
(1) 健康をサポートするアイテム
- 自宅で使える血圧計や体重計
- 毎日の散歩に適した履き心地の良い靴
- 栄養バランスを考えた食材保存用の容器
(2) 趣味や活動を楽しむためのアイテム
- 写真撮影が好きなら軽量のデジタルカメラ
- ガーデニングを楽しむためのシンプルな道具
- 読書好きには電子書籍リーダー
(3) ミニマリスト生活に役立つ便利グッズ
- 折りたたみ式の多機能家具
- デジタル化に便利なスキャナーやクラウドストレージサービス
- 収納力抜群の収納ボックス
物を増やさない習慣の作り方
ミニマリスト生活を始めても、新しい物をどんどん増やしてしまうと元の木阿弥です。
これ、結構やってしまいがちなので注意が必要です。
まずは、以下の習慣を取り入れてみてください。
(1) 1つ買ったら1つ手放す
何かを新しく買う場合は、家にある似たような物を1つ手放すようにしましょう。
このルールを守ることで、物が増えすぎるのを防げます。
この場合、思いっ切って捨てたり、あげたりすることが大事です。
(2) 必要な物だけを選ぶ買い物のコツ
セールや広告に惑わされず、「本当に必要か」「他で代用できないか」を考えてから購入するようにしましょう。
よく考えると実はいらないものも結構あります。
ついつい目で買ってしまうことがあるので注意が必要です
(3) デジタル化を活用する
紙の書類や写真をデジタル化することで、物理的なスペースを大幅に減らせます。
デジタル化というとちょっとめんどくさい感じがしますが、一度やってみると結構やみつきになります。
パソコン1台でデータはクラウドなどに置けば、紙ベースの記録などはなくなります。
つまり、クラウドストレージを活用すれば、大切なデータも安全に保存できます。
ミニマリスト生活で得られる幸せ
ミニマリスト生活を始めた結果、多くの方が「心の余裕ができた」「夫婦の時間が増えた」と感じています。
これは本当に無駄な能力や手間がなくなるので、本当にやりたいことに時間を費やすことができます。
ミニマリスト生活で実感できた3つの体験をまとめました。
(1) 空間のゆとりが心のゆとりを生む
物が少なくなることで家の中にゆとりが生まれ、心もリラックスします。
何をするにもストレスが少なくなるのが実感できるでしょう。
もう一つは部屋に荷物がなくなりすっきりした空間になります。
その結果部屋の空気の流れが良くなりさわやかな空間で過ごせます。
(2) 人間関係や趣味にフォーカスする生活
物の管理に費やす時間が減る分、夫婦での会話や趣味の時間が増えます。
ものが多かった時代は、物の整理や収納、出したり後片付けをしたり、そんな時間をかなり費やしました。
その手間がなくなるだけでも楽になります。
また家の中がスッキリするので、友人を家に招きやすくなるのもメリットです。
(3) シンプルライフがもたらす新しい充実感
あふれるような荷物の中で生活していると、なんとなく息苦しくなるでしょう。
しかし、身軽になることで、旅行や新しい趣味に挑戦しやすくなります。
新しい経験を楽しむことで、老後の生活がより豊かになります。
僕たち夫婦は旅行の回数もぐんと増えました!
まとめ
リタイア後の生活は、人生の新しいステージです。
この機会にミニマリスト生活を取り入れて、物理的にも精神的にも身軽な暮らしを楽しんでみませんか?
少しずつ始めることで、大きな変化を実感できるはずです。
ぜひ夫婦で協力して、シンプルで充実した生活を作り上げてください!