僕は、62歳で嘱託社員を辞めました。
現在は年金と4つのブログを運営して子育ても終わり妻と2人で暮らしています。
定年後、いつまでも働き続けたい方がいる一方で、続かないので仕事は辞めたいという方もいます。
この記事は、「定年後の嘱託社員を辞めたい」というテーマで書きました。
- 嘱託社員を、65歳になる前に辞めたいけど大丈夫?
- 年金が支給される65歳まで、収入が無くても生活できる?
- 途中で嘱託社員を辞めた人は、どうしているのか?
こんな悩みを抱えている方に向けて、この記事を書きました。
この記事を書いている僕は、東京の中堅企業で40年以上働き定年退職。
その後、継続雇用制度で「嘱託社員」となりましたが62歳で退職しました。
そこで体験を踏まえて「嘱託社員を辞めたい!」と考えているあなたに「3つのお伝えしたいこと」があります。
- 14,600日
- ストレス
- 人生の生き方
早めに気が付ければ、無理せずに身体を壊さずに済むかもしれません。
「嘱託社員をここで辞めたい!」と考えているなら、
是非「3つのお伝えしたいこと」を書きますので、順を追って読んでみてください。
再雇用の嘱託社員を62歳で辞めた僕の今は?
60歳で定年退職を迎えても、希望があれば65歳まで雇用してくれる制度があります。
年金が65歳から支給されるので、60歳からの5年間は働かないと収入がありません。
そんなことから、定年後も65歳まで雇用を延長してくれるこの制度ができたとも言われています。
突然ですが、はじめに62歳で嘱託社員を辞めた僕が、今どうなっているか書きたいと思います。
嘱託社員を辞めて無職となった62歳から年金の支給が開始される65歳までの間、退職金を切り崩して暮してきました。
その結果、身体も健康になり、質素ではありますが日々やりたかったことをしながら暮らしています。
年金支給開始年齢は、男性が昭和32年4月2日生まれ、女性は昭和41年4月2日生まれ以降の方から、65歳支給となります。
僕の場合は、その間の移行期間ということもあり、わずかですが62歳から年金の一部が支給されたので少しは生活の足しになりました。
嘱託社員を辞めて無収入となることで、「生活ができるのか?」という不安もありましたが、なんとか贅沢をしなければ自由でストレスレスな生活ができています。
そして無収入の期間は無事に過ぎました。現在年金だけで夫婦二人は十分な生活が出来ています。あの時早く決断して嘱託社員をやめたことが良かったと実感しています。
ご安心ください!
嘱託社員を辞めたい理由は、体力が追いつかないから。
62歳で嘱託社員を辞めたくなった理由は、会社がキライだからとか、人間関係が良くないからではありません。
嘱託社員を辞めた最大の理由は、仕事に体力が追いつかないからという、僕の問題からです。
職場では少しでも楽になるように部署を変えてくれたり、いろいろ配慮してくれたのですが、実際に嘱託社員の仕事はとても体力が必要でした。
嘱託社員の日々とは?
現役時代の最後の役職は「部長」と「役員」です。それなりに部下も多く、他部署との交渉もあって、やりがいある仕事で満足していました。ほとんどの実務は部下が行ってくれました。
無事60歳で定年になると「定年退職」をしてから「再雇用契約」で嘱託社員になります。
この時点で役職も役員もすべてリセットされて、ただの「嘱託社員」となります。
嘱託社員とは、企業を定年退職した社員をもう一度企業が雇い入れるケースです。
再雇用された社員は、正社員と区別するため「嘱託社員」と呼んでいます。
嘱託社員の勤務時間は9時~午後5時までで、給料はボーナス無しで月30万円です。定年後の再雇用ではとてもありがたい給与額です。
とは言え、現実には嘱託社員の勤務が開始されます。
再雇用契約がスタートすると、アルバイトと同じ仕事が割り当てられます。
嘱託社員として与えられたのはアルバイトと同じ仕事なので、力仕事が大半です。
1月前までは部長デスクに部長イスだったのですが、平社員と同じになり上司は30代の課長です。
前月まで上司だった立場から、突然に部下以下の「嘱託社員」の立場に変わりました。
嘱託社員は、体力が追い付いていかない
当然、僕は管理職経験者なので分かっていました。この嘱託社員の待遇は予定通りです。
「嘱託社員」になる了承をしたのだから「当然だよね!」と思って割り切っていました。
まだまだ、日本の会社はこの辺の退職者の嘱託社員への対応システムが不完全です。
今までのキャリアを活かす社会になるまでには、そうとう時間がかかるでしょう。
問題は腰痛もちでもあり、「体力が続かない」「体力が持たない」ことです。
ある時は15kgの箱を30個、1階から3階まで階段で運んだりします。
また、ある時は倉庫の棚卸で、作業服に着替えて1日中商品の入れ替えや処分などのホコリまみれの力仕事です。
若いアルバイトと一緒にやるので、当然、仕事は一向にはかどりません。力も筋力も限界の日もありました。
イスに座っての事務職なら嘱託社員でも定年後続けられるのですが、現場の力仕事はちょっと無理ですね。嘱託社員を辞めたいという現実的な理由です。
スポーツジムにでも通って筋トレでもしないといけません!
嘱託社員の本音には「ストレス」もある
とは言え、月に30万円も支給してくれるのから、この年では感謝しかありません。
パソコンの入力作業もかなりあります。
定年後は目の老眼もかなり進んでいますから、入力ミスも多発。
取引先から苦情もよせられ、お詫びの件数も結構ありました!
昨日までの部長は、実は今日の現場の仕事ができないのです。
挙句の果てに、30代の上司に指導を受けることもありました。
40年もいた会社です。本来は30代の社員なら僕が指導すべき立場ですよね!
それが、逆に指導を受けるとは、情けなくなってきます。
などと、愚痴やストレスになることも・・・
なので、理解はしているものの、どこか腑に落ちないという「ストレス」が知らず知らずの内に蓄積されていきます。嘱託社員を辞めたいという本音でもあります。
嘱託社員には、現役時代のプライドが残っている
どんなに僕の意識を変えても、どこかに現役時代のプライドがくすぶっているものです。
このプライドが「嘱託社員の僕」を邪魔をするのです。
たまに昔の「部長」クセが出てしまうことがあるのです。
現在の「嘱託社員」の制度では、どうしてもネックになる部分です。
嘱託社員を辞めたいあなたへ!お伝えしたい3つのこと
ここまで、僕の体験ではありますが、定年後の2年間だけ働いて嘱託社員を辞めた体験したことを書いてきました。
あのまま嘱託社員を辞めないで65歳までがまんして働き続けていたら、もしかしてストレスも重なり身体を壊していたかもしれません。
というか、実はストレス性の突発性難聴になってしまいましたが・・・
そこで、そうなる前に、「嘱託社員を辞めたい」あなたに是非お伝えしたい事があります!
(1)嘱託社員を辞めたいあなたへ!残りの人生はたった14,600日
だから、定年後に嘱託社員になって身を削ってまで、無理をすることは、やめた方が良いということです。
100歳まで生きるかどうかは別として、この「14,600日」をどう考えるかが大事です。
厚生労働省の「簡易生命表(令和元年)」によると、2019年の日本人の平均寿命は男性が81.41歳、女性が87.45歳です。
つまり、男性の場合60歳から82歳までの22年間とすれば、残り寿命は約「8,000日」となります。
8,000日が全て健康な生活ができているかかどうかは、わかりません。
定年まで十分に身を削って働いて社会貢献をしてきたのですから、体力的に辛ければもう嘱託社員を辞めてもいいのです。
(2)嘱託社員を辞めたいあなたへ!ストレスが無くなります!
嘱託社員を辞めたので、30歳の上司から指導を受けることも無くなったし、キツイ力仕事もしなくていいのです。
身も心もスッキリと軽くなり、身体が健康を取り戻しました!
明るく元気になってしまいました。
定年後は、お金は無くても「健康で明るく、楽しいこと」が一番です!
(3)嘱託社員を辞めたいあなたへ!やりたいことをやる「人生の生き方」!
人生一度だけですから、定年後にはやりたかったこと、これから新しいチャレンジなどを楽しみましょう!
新しい趣味をみつけてみたり、新しい楽器にチャレンジしたり、旅に出たり、好きな絵をかいたり、いろんなことがあります。
もちろん、嘱託社員として働くことが大好きならそれもいいですよね!
ただ、お体には気を付けてほしいです。
嘱託社員を辞めたいあなたへ!生活はなんとかなります!
嘱託社員を辞める決心をする前に、僕が一番心配したことでもあり、悩んだことでもあります。
答えは、「どうにかなる!」です。
逆に言えば、「考えてもどうにも予測がつかない現実が待っている」ということでしょうか。
他人事の様でスミマセンが、嘱託社員を辞めても実際生活は工夫してやればどうにかなるものです!
僕の場合は妻と相談して、退職金の半分までを残りのローンと年金支給までの生活費に使いました。
だから、退職金は65歳の時点では、すでに半分以下まで減っています。
「そんな預金残高で、この先の心配はないのか?」ということですが、それはどうにかなるものだと思っています!
先々はどうなるか、だれにも予測ができません。
明日、命が終わるかもしれないし、倒れて寝たきりになるかもしれません。
将来の老後のために貯金していても、身体が弱ってボケてしまったら財産も使いようがありません。
あるのは「今をどう生きるか」ということではないでしょうか?
僕は2017年~2019年にかけて「体が動くうちに、生きているうちに、夫婦で出かけよう!」ということになり、イタリア、グアム、タイをはじめ、国内もいろいろと思いで作りに出かけました。また、身体が動くうち、運転が安全にできるうちに、日本一周の車中泊の旅にも行きました。
その後「新型コロナ」になって、行けなくなってしまいました。
今しかないと思いやりたい時にやりたいことができたことは、ラッキーだったと思います。
なので、先々はどうなるか誰にも予測できないので、なる様にしかなりません!
人生、思ったように予定通りにはいかないものです!
まとめ。「嘱託社員を辞めたい」あなたへ!
ここまで「嘱託社員を辞めたい」あなたへ!を読んでいただき、ありがとうございます。
定年後の「嘱託社員を辞めたい」といういお悩みについて、僕が嘱託社員を辞めたいと思い悩み、そして決心するまでの体験もふまえて書きました。
「嘱託社員を辞めたい」あなたに贈るメッセージは次の3つでした。
- 残りの人生はたった14,600日
- ストレスが無くなります!
- 人生の生き方
これから先のことは、実は誰にもわかりません。
あるのは今なので、今を大切に生きることが定年後には大切だと考えます。