老後に生きがいをもって楽しくワクワク生きるにはどうしたらいいのでしょうか?
実は新しいことにチャレンジする気持ちが重要といいます。
そこで今回は脳科学者の研究も交えて老後の生き方を考えてみました。
人は冒険や面白がる気持ちが重要?
何か新しいことに出会ったり、勇気をだして少し冒険をしたりするときには、ドキドキするものです。
時にはドキドキ・ワクワクが快感にとなることも。
脳や心理学をテーマに研究を行っている脳科学者 中野信子さんから学んだことがあります。
人間には「新規探索傾向」という性質があるといいます。
新規探索傾向とは、リスクを冒してでも新しいことにチャレンジしようとする性質のこと。
また、人間は快感を得た時に脳内に報酬系の神経伝達物資「ドーパミン」が分泌されるようです。
そして新奇探索傾向が高いと、常に新しい刺激を追い求め続けるといいます。
その事例として頭に浮かんだのがNHKラジオ深夜便の放送。
2021年6月の富士山5合目で行った東京オリンピックの聖火ランナーで話題となった三浦雄一郎さんのインタビュー。
実は2020年に難病で8か月間の入院を克服しての富士山での挑戦だったといいます。
1932年10月生まれだから今は90才。
38歳の時はエベレスト8,100mからスキーで滑降、その後登山では70歳、75歳に続き、2013年、80歳で3度目のエベレスト登頂など世界的なすごい記録をお持ちです。
面白いことをいつも探していて元気にワクワクしているというのです。
今はリハビリすら日々楽しんでいるそうです。
日々新しいワクワクすることを今でも求めていて、しかも夢を探していると言います。
これはぜひ見習いたいと思います。
このように、新しいことや冒険チャレンジを面白がる気持ち「新奇探索傾向」は老後の生き方にとって大切ではないでしょうか。
でも新奇探索傾向の高い人は浮気率が高いというデータもあるそうなのでご注意を!
人の脳は一つのことばかりだと飽きる
人間の脳は「一つのことばかりする」とすぐに飽きてしまう特徴を持っているようです。
また「趣味が多い人ほど認知症のリスクが下がる」と解説しているのは脳科学者の西剛志先生。
脳が老化しないための参考図書です。
趣味が多いと老後の脳にもよさそうです!
これは何を意味しているのでしょうか?
実は、脳はすぐに一つの刺激に対して慣れてしまいます。
つまり一つのことだけでは飽きてしまうという性質を持っています。
そこで、趣味を多く持っていると一つが飽きたら別の趣味に切換えてワクワクする。
そしてまた元の趣味や仕事に没頭する。
こんなやりくりができるのも多趣味という引出をもっているメリットだと言えますね。
人生を謳歌するための資質とは?
老後の人生を謳歌するには多くの趣味を持つことが大事なことです。
多くの趣味を持つことで脳が飽きることなくやる気を出すことに繋がります。
脳は苦しいことを嫌います。
つまり飽きた状態を嫌うのです。
ここで三浦雄一郎さんのお言葉をお借りするなら「リハビリも楽しみに変える」ことでしょうか。
おんなじ状態でも「より楽しむにはどうすればいいのか」と思いめぐらすなら、きっと脳が答えを出してくれます。