人生も終盤に近づいてくると、ふと家の中を見回して思うことがあります。
「こんなに物があっただろうか」と。
押し入れの奥、棚の上、引き出しの中。
若いころから少しずつ増えてきた物たちが、気づけば生活の大部分を占めている。
その中には、もう使わない物もあれば、存在すら忘れていた物もあります。
とはいえ、簡単に捨てられないのが現実です。
思い出のアルバム、記念品、子どもが小さかった頃の品…。
「これは残しておきたい」「いつか見るかもしれない」
そう思って、また元の場所に戻してしまう。
ぼくも、まさにそうでした。
「断捨離」という言葉を、ゆっくり噛みしめてみる

断捨離という言葉を聞くと、
「とにかく捨てる」「思い切りが必要」
そんなイメージを持つかもしれません。
でも、老後の断捨離は少し違うと感じています。
大切なのは、捨てることではなく、手放すこと。
もう使わない役割を終えた物に、
「今までありがとう」と区切りをつける。
それだけで、心が少し軽くなる瞬間があります。
物を減らすと、気持ちまで整ってくる

不思議なことに、物が減ってくると、
部屋だけでなく、気持ちまでスッキリしてきました。
・探し物が減る
・掃除が楽になる
・「やらなきゃ」という気持ちが減る
そして何より、
「これからどう生きたいか」
そんなことを考える余白が生まれます。
老後は、何かを足す時期ではなく、
軽くしていく時期なのかもしれません。
ぼくも、思い切って捨ててみた
正直に言うと、最初は怖さもありました。
「後悔しないだろうか」
「もったいないのではないか」
でも、実際に捨ててみると、
後悔よりも解放感のほうが大きかった。
思い出は、物の中ではなく、
自分の中にちゃんと残っている。
そう実感できたのは、大きな収穫でした。
老後だからこそ、「シンプル」が心地いい
たくさん持つ人生も素晴らしい。
でも、老後は少し違う楽しみ方があっていい。
・必要な物だけに囲まれる
・執着を手放す
・今の自分に合った暮らしを選ぶ
それは、寂しい生き方ではなく、
のびのびとした、新しい人生だと思うのです。
もし今、
「物が多くて疲れるな」
「何となく落ち着かないな」
そう感じているなら、無理のない範囲で、
ひとつだけ手放してみてください。
きっと、その先に
思っていた以上に心地よい老後が待っています。
