一度きりの人生だから勇気を出して62才で退職。残りの人生を楽しむことにしたのです。でもたまには「こころの中で叫びたくなる!」ときもあるのです。
先生、だいじょうぶですか?
第4回目のわくちん接種の日がいよいよやってきました。
いままでは集団の会場だったのですが、今回はいつも通っている「かかりつけ」クリニックの先生。
ネットから予約できたのです。
いえの近くのかかりつけのクリニックがリストにあったの予約しました。
当日は早めに行って外で5分ほど待機しました。
予約の時間になったのでクリニックの中に入り受付しました。
そして、ようやく順番がまわってきたので、診察室に入るとなじみのフェイスシールドを深々とかぶった先生がまってました。
そしてイスにすわると聴診器で胸と背中のおとを聴いてからいろいろ問診をしました。
そして、「じゃ始めます!」と開始の合図。
先生はぼくの腕をじっと眺めています。
そして「アルコールは大丈夫ですよね?」とアレルギーを確認。
おもむろにそばに用意された注射器を手にもって、もういっぽうの手はなにやら腕の近辺の空中をさまよっています。
「なにをしているんだろう・・・」
すると先生はぼくの腕の寸法を測り出したようです。
おや指とひとさし指をV字にして、ぼくの肩からの距離と、ひじからの距離をゆっくり測っているようです。
そして見つかったと思われる最適な場所をアルコールでていねいに拭きました。
いざ注射か!と片目をつぶり心構えをしたのです。
怖いもの見たさなのでしょうか?
片目でうっすらと見てみると注射器を腕に近づけたのですがそこでやめて、先生はもう一度V字型のゆびで肩からの距離を測り始めていました。
どうも注射の位置になっとくしていないようなのです・・・
そして先生が納得したころには、さっき拭いたアルコールはとんでしまったのか、もう一度ていねいにアルコールで拭きました。
そして先生はぼくに「大丈夫ですか?」と聞いてきました。
なにが大丈夫なのかはよくわかりませんが、
ぼくにはまだ意識があるから、
「はい、だいじょうぶです」と答えると、ゆっくりと注射をしたのです。
まったく痛みを感じません!
???
注射が終わると今度はばんそうこうをゆっくりとていねいに貼ってくれました。
しばらく抑えて様子をみてくれたのです。
そしてようやく接種がおわったのです。
気の弱いぼくにとっては恐怖のながいながい時間にかんじたのです。
「先生!いっきに注射してくれるとうれしいんですけど・・・」
と今日も心の中で叫んでしまいました。
その夜、うでが少し痛くなっただけで、1.2.3回目のような床に臥せるような副反応はまったくありませんでした。
頭痛も、熱も、けだるさも、ボーっとした感じも、ないのです・・・
そのせいか、ぐっすりと眠れて今朝は快調にめが覚めました!
やっぱりあの先生は近所でうわさの名医だったのでしょうか・・
それとも老化した体が反応しなかったのかもしれません。