5年前の2019年6月頃に、老後資金は2,000万円不足する試算を金融庁が公開。
「老後2,000万円問題」という具体的過ぎる数字は、報道でも話題となりました。
あれから5年が過ぎ、世の中は大きく変化しています。
近年の物価高は、年金生活者を直撃しています!
果たして、老後資金が不足するという「2,000万円問題」はどうなるのでしょうか?
そこで、今回は物価高騰が及ぼす「老後資金不足への影響」について考えたいと思います。
前代未聞の物価高が続いている!
このスーパーの写真は2023年2月当時のものです。
今日、スーパーで確認したヨーグルトの価格は、最安で128円です。
1年前の99円➡1年後128円と高くなっていた。
29円の値上がり。つまり約30%。
安い方から売れるため、底上げしたのではないか考えてしまいます。
もう少し高いヨーグルト「恵」は、128円➡138円。
つまり、安いヨーグルトほど、値上がり率が大きいことが分かります。
また、先日夕方、地元のスーパーマーケットに、いつもの食パンを買いに行った。
スーパーブランドで安くてトーストにするとおいしい。
その8枚切りで90円の食パンが無い?
棚に全くありません!?
バターロール6個入りで90円を買ってきた・・・
一昨日の夕方、農家の庭先に格安で売っているおいしいキャベツ100円を買いに行った。
しかし、売り切れで一つも無い?
いつもは、10個くらい段ボールに入っているのに、全くない。
スーパーに行ってみた。
キャベツが山積みだった!
値段を見て、ビックリ・・・
小さめのキャベツ1玉が300円?
半分カットが150円。
半分カットしたものを買ってきた・・・
ここにきて、安い食材を買うことにシフトしているのを実感!
もっとが高くなってきたものがある・・・
業務スーパーで600円で変えたオリーブオイルが、もう900円になった。
ガソリンもリッター170円するから、大変だ
もし、こんな物価だたがずっと続いたらどうなるのか?
老後にとっておいたお金も、早く消え去るのか?
老後資金不足2,000万円問題は、もっと膨らむ?
老後資金の2,000万円問題をはじきだしたのは5年前の金融庁。
金融庁が計算した根拠は、こうです。
夫 65 歳以上、妻 60 歳以上の夫婦のみの無職の世帯では毎月の不足額の平均は約5万円であり、まだ 20~30 年の人生があるとすれば、不足額の総額は単純計算で 1,300 万円~2,000 万円になる。この金額はあくまで平均の不足額から導きだしたものであり、不足額は各々の収入・支出の状況やライフスタイル等によって大きく異なる。
引用元:金融庁 「高齢社会における資産形成・管理」令和元年6月3日
もっと簡単に説明するとこうなります。
毎日生活するのに必要なお金は月に26万4000円。
一方、年金などの収入は月20万9000円。
つまり、月々5万5000円が不足。
これが30年続くと仮定した場合、およそ2000万円の準備が必要だという理由。
最近の物価高騰はすごい!
例えば、令和5年(去年)の3月と令和6年(今年)の3月を比べたら、こんなに値上がりしてた!
総務省の統計から一部ですが抜粋してみた。
出典:総務省 2024年(令和6年)3月分及び2023年度(令和5年度)平均
最近家計を切り詰めているところですが、
こんな値上がりが、今後も続いたらと思うと、ぞっとするのです。
たった1年で、こんだけ値上がりするのは、どうなんでしょうか?
どうする老後資金の不足は、さらに膨らむのか?
試算では、ただでさえ年金収入だけでは足りず、その額は月5万円。
あるファイナンシャルプランナーの試算した記事を読んだことがあります。
それを分かりやすく説明するとこうなります。
例えば、老後資金2,000万円を蓄えてあったとします。
もし、物価が毎年3.5%上がり続ければ、老後資金も3.5%上がり続ける。
- 10年後には2,800万円に
- 20年後には4,000万円に
ほどになるという計算です。
このまま物価上昇が続くと、だだでさえ2,000万円足りないのに、もっと足りなくなるようです。
その額は、4,000万円の不足!
毎年物価が3.5%ずつ、10年も20年も上がり続ける設定は極端ですが、計算上はそうなりますね!
今後も、物価上昇は続くのでしょうか?
いつまで続く物価上昇?
老後資金を考える場合、気になるのが、
「物価高はいつまで続くのか?」
という不安ですね。
参考に「みずほリサーチ&テクノロジーズ」が、今後の物価上昇の傾向をまとめています。
以下引用してみました。
みずほリサーチ&テクノロジーズ(2024)では、コアCPI前年比の伸び率を23年度は+2.8%、24年度は+2.2%と予測している(図表1)。22・23年度に比して24年度は上昇率が鈍化するとみているが、+3.0%の伸び率であった22年度から3年連続で2%を上回る物価上昇が続く公算だ。
引用元:みずほリサーチ&テクノロジーズ
しばらくは、物価上昇が続くようです。
老後資金2,000万円問題はどうなる?(まとめ)
いずれにしても、老後資金不足がさらに膨らむというのは、現実味を帯びてきますね!
60代が「なんとか生きてきた」今までから、「何とかしないと生きていけない」これからに向け、もう一度老後資金を考える時が今かもしれません。