旅行の計画を立てている時にワクワクするのはなぜでしょうか?
実はオランダの研究者が「旅行と幸福感」の関係について研究報告しています。
今回は、旅行計画を立てるだけでも脳トレになり幸福感が高まる効果について解説します。
旅行の楽しみは3段階ある
旅行の楽しみは3段階あります。
- 旅行の計画を立てる時
- 旅行をしている時
- 旅行から帰ってきた時
旅行でどこへ行こうか、どんなルートで行こうか、どこの温泉に入ろうか、どんなおいしいものがあるのだろうか・・・
旅行に行く前に計画を立てる時は、ワクワクする楽しみがあります。
また、旅行中には初めての観光地に感動したり、おいしい料理にすごい!と感動する楽しみを味わえます。
旅行帰って来ると、旅の思い出や出来事を振りかえる楽しみがあります。
どの段階でも楽しめる旅行ですが、実はオランダの調査報告で分かったことがあるので紹介します。
「旅行と幸福感」オランダの研究報告とは?
世界一旅行好きで知られるオランダ人。
オランダ人の生きがい第1位は長期休暇を楽しむこと。
2016年、外国で休暇を過ごした人は530万人、国内は270万人で圧倒的に海外を選んでいます。
そのオランダで行われた研究報告がとても興味深いのです。
研究のタイトルは「Vacationers Happier, but Most not Happier After a Holiday」。
直訳で「行楽客は休暇の後により幸せになるが、最も幸せではない」というもの。(Google翻訳)
Vacationers Happier, but Most not Happier After a Holiday
引用:https://www.semanticscholar.org/ Published 10 February 2010
この研究の目的は、休暇と幸福の関係を調べることです。
次の事を調査しています。
- 休暇で旅行に行く人と行かない人と比較して幸福度に違いはあるのか?
- 休暇で行く旅行が旅行後の幸福度を高めるのかどうか?
調査対象はオランダ人 1,530 人で、974 人が休暇旅行の前後の幸福について回答。
その結果の概要だけまとめると「旅行に行く前の幸福度が高い」と報告しています。
旅行について考えるだけで、旅行の8週間前から幸福感が高まるという結果。
つまり、「旅行の計画を立てている段階」でワクワクし、幸福感が最も高まる効果が研究報告されたということですね。
旅行計画を立てるだけで幸福感が高まる
旅行前や旅行中の効果について脳科学的には次の通り。
旅行の計画を立てることは、脳の中でも特に「前頭前野」を活性化させます。
理由は、旅行の計画を立てる時に頭で考えることの要素にあります。
例えば・・・
- 旅先や交通などを選ぶ:「選択」
- どのように行くか決める:「判断」
- 観光スポットをエリアで分ける:「系列化」
するなど、前頭葉を鍛える基礎トレーニング「選択」「判断」「系列化」の3要素が含まれています。
これだけでも、脳トレをワクワクしながら行っていることが分かります。
さらに旅行先を調べることで徐々に期待感が高まり、やる気ホルモン「ドーパミン」が分泌が促される。
旅行のルートを考えたり、観光地や温泉を選ぶなど脳の前頭前野が活性化。
さらにドーパミンによってやる気がアップ。
オランダの研究結果でも分かるように旅行前に幸福感が最も高まります。
さらに、旅行中は幸せホルモン「セロトニン」の分泌が増えて非日常空間でリラックス。
旅行先では初めての土地、旅先での人との出会い、新しい経験などで好奇心が刺激されます。
観光地では楽しみながら歩くことが多いので有酸素運動が増加!
さらに脳や五感も刺激し体全体が活性化します。
まとめ:「旅行を計画する時」人は最も幸福感が高まる
旅行を計画することで脳トレになることが分かりました。
そして旅行計画する時に最も幸福感が高まり、旅行前8週間から幸福感が高まるのです。
年を重ねたら旅行を積極的に計画して脳の前頭葉を活性化しましょう!