人間だから家庭や社会では愚痴のひとつもでるもの。
しかし愚痴を直接相手に言えばギクシャクした関係のなることもあります。
そこで今回は「愚痴」でありながら言い方を変えると魔法の言葉に変身することを紹介します。
愚痴がでるとき
愚痴とは今ある状況がどうにもならないときにでます。
頑張って一生懸命はたらいてもお給料が減ったりすると、
「こんなに頑張ったのに・・・」と言いたくなるものです。
今ある状況が自分の望み通りのならないことが愚痴の原因。
もし、望み通りになったら「愚痴」はでません。
つまり愚痴の主体は「わたし」にあると言えます。
わたしが感じることなのです。
愚痴がもたらす脳への影響
実は「脳は主語を理解できない」という特徴があると言われています。
それはとても面白い特徴なのです。
脳には「古い脳」と「新しい脳」の2つが存在。
- 古い脳:「感情」を司っている。主語が認識できない
- 新しい脳:「高度な精神活動」を司っている。主語が認識できる
「感情」を司っている古い脳は、主語が理解できません。
感情を理解できてもだれが主体なのか理解できないのです。
その結果、自分が発した言葉を全部「自分のこと」としてとらえることに・・・
つまり、相手の愚痴や不平不満を言ったとします。
すると古い脳は「自分自身に悪口を言っている」と判断。
最終的には自分も傷つき気分が悪くなることになると言われています。
こんな事例が報告されているのは有名な話です。
超有名なゴルファー「タイガーウッズ」の好成績の元は次のような行動にあるといいます。
「ココ一番の大勝負の瞬間、対戦相手が上手くいきますようにと祈る」
といいます。
感情を司り自分事としてとらえる「古い脳」に上手くいくようにと理解させることにつながるのでしょう!
もし「ここで相手がはずしてくれたら・・・」などと祈れば、それは古い脳が自分に失敗の呪文をかけているのと錯覚してしまうことに。
だからタイガーウッズがそう祈ることで、ここ一番の勝負のとき自分を妨げる感情がとても少なくなるといえます。
その結果あれだけの好成績を出せるのですね。
「ここは相手がミスればいいな・・・」
「相手のショット失敗してくれ‼」
相手に対してのこのような思いは、実は自分で自分自身をミスに導いていると言えます。
タイガーウッズの様に、逆に対戦相手がうまくいくように祈る。
すると古い脳は「自分が上手くいくと祈られた」ととらえるから情緒も安定していい結果につながるのですね。
愚痴の言い方を変えるとは?
愚痴はだれにでもある当然のことだと言えます。
ここまでの2つの脳の特長から、感情を司る「古い脳」が相手に言ったつもりの愚痴を錯覚!
自分のこととしてとらえると気分が不快に。
そこで、愚痴を言い換えると、同じ愚痴でも「いい言葉」に変身するのです。
つまり、愚痴をプラス思考の言葉に言い換えること。
その結果、いい人間関係、円満な関係につながると言えます。
人間関係が円満になるプラス思考の言い方
では具体的に愚痴をどう言い換えるとよいのでしょうか?
実例を挙げて解説します。
愚痴:「上司は仕事もどくにやらないくせに、ぼくに指示ばかりだしてどうなんだろう?自分でやってみたら・・・」
言い換え:「上司が出来ない仕事をぼくの能力を評価してまかせてくれている!がんばろう」
愚痴のままだと、自分が仕事が出来ないと古い脳がとらえてしまい、自分と担当の仕事が不快に感じる。
その結果、業績もあがらない。
しかし、言い換えてみると古い脳は「ぼくは仕事ができると好評!がんばろう」という感情にモチベーションアップ。
その結果、仕事も上手くいくようになり業績もアップ。
極端な事例でしたが、このような方法で愚痴を言い換えてみると人生も変わります。
これは夫婦関係でも同様。
奥さんがご主人に
「こんな安月給で偉そうにしないで・・・」
ご主人を励ますつもりでも、逆効果に。
「あなたの月給には大変な努力が詰まっているのよね!会社もきっと評価してくれるわ!」
と愚痴を言い換えるとお互いに気分もよくなります。
また身内のことで、
「あなたのお母さんってひどく意地悪!にくい、ゆるせない・・・」
これは実に自分の脳に自分が呪文をかけているようなもの。
そこで、
「あなたのお母さんがきつく教えてくれた。どこか気が付かないところがあるのかな・・」
とご主人に言えば「がんばっているんだね」と共感してくれるかも。
お互いの身内の愚痴や不満、悪口を言えば気分が良くないですよね。
まとめ:愚痴を言い換える効果とは?人間関係が円満になるコツ
人間だから愚痴は当然出るもの。
しかし愚痴を言い換えるだけで気分も良くなり、状況も良くなると期待できます。
愚痴をプラスにして人間関係を円満にしていきましょう!