長い間いっしょに暮らしてきた夫婦が年金生活という老後を迎える時が来ます。
マンネリな生き方もつまらないし、かといって潤沢な貯金があるわけでもない。
そんな老後に夫婦が顔を突き合わせて暮らすには、努力だけではなくアイデアが物を言うことになります。
どうすれば「お互いに楽しく、わくわくする生き方」ができるのでしょうか?
どんどん増えていく夫婦が一緒にいる時間
定年を迎えて年金が支給される65才あたりになると、そろそろ夫婦お互いがどんな生き方をしていくのが良いのか考える時期を迎えます。
それまでは、家族のこととか、仕事のこととか、子供のこととかに目が向いていて、夫婦お互いのことなど眼中にないような日々ではなかったでしょうか。
ところが、子供が独立したり、親を見送ったりして、とうとう夫婦が二人になった時に考えるのが、「これからどういきていきましょうか・・・」
お互いがどんな生き方をしていくのが良いのか、話す時が来るのです。
ひとつ屋根の下にいながら、違う生き方もあり?
夫婦だから「だまって、おれについてこい!」などと昭和の空気がむんむんするような時代ではありません。
夫婦の間にも「パワハラ」、「モラハラ」、「セクハラ」・・・など、様々な「・・・ハラ」が存在する時代ですから、お互いにマナーを持って暮らすのが今の時代です。
「あれ、もってきて!」「ご自分でどうぞ・・・」
長年付き添ってきて夫のわがままに付き合ってきた奥さんは、もう限界かもしれませんね。
そこで老後の生き方で夫婦が上手に暮らすコツがあるのです。
それは、一緒にいながら「どれぞれの生き方で暮らす」という生き方です。
夫婦、それぞれに自分の生き方をする。
昭和の時代は「奥さんを自分のもの」と思っていた男性が一般的でした。また、奥さんも「だんなさんについていく・・・」という生き方でした。
しかし、時代もかわり、いつまでも奥さんの手厚いサポートに甘える時代ではありません。
60才前後になったら、お互いに自分の生き方を大切にして、お互いに干渉しない生き方ができるようにしていくことが大切になります。
奥様には奥様が自由にできる部屋や居場所を設けることも、一つのアイデアです。
家事は分担を決めて、なるべく一緒にいる時間を少なくする工夫が必要です。
月に1日、お互いにまったく干渉しない日をつくる
この考えは、この様に出てきたのです。
食事をしていたら、女房がこう言うのです。
「ひとりになったら、自由に食べる日をつくるんだ・・・」と言うのです。
「ひとりになる?」・・・
それは、どうゆうこと?と恐る恐る聞いてみると、近い将来に「あなたが旅立つとしたら、ということよ・・」
思わず大笑いしてしまいました。
確かに、夫が居なくなったら、やりたいことがたくさんあるに違いないのです。今までやれなかったことができるからです。
「それじゃ、今からおひとり様を練習する?」というと、女房に大うけです。
そこから、出たアイデアは、どうせいつか一人になるので、今から「ひとりになった日」を作って練習しようということになったのが始まりです。
1日の食事時間をお互いにずらす方法
手始めに決まったことは、食事から始めよう!というものです。
1日だけ、食事を一人だけで、ひとりだけの自由な時間で、好きなものを、好きなように食べるという方法です。
何時に食べようが、どんなものを食べようが、「それ欲しい!」とか「これ上げる!」とかなしです。
食材も自分で予算内で準備して、自分の3食を自分で自立して食べようというものです。
その日は、これからやってきます。
長い人生となり一緒に過ごす方法を考える
前例のない長寿国に生きるので、なにもかも初めての経験となるのでお手本はないのです。
こんな時代は、自分でチェレンジして新し生き方を生み出すことが大切です。
新しいことに積極的に取り組んでいくことが大切です。
女房は、1日中、自分の好きな食べ物で自分の好きな時間に、ひとりで自由に食べる時間をとてもわくわくして楽しみにしています。
ぼくも、本当の意味でおひとり様にチャレンジできるので、ワクワクしているのです。
本当のおひとり様は必ずやってくるので、いまから練習のつもりで慣れておくことにしたのです。