2035年には独居老人が4割を超えるといわれています。
人生100年時代を迎えた今、決して他人事ではない老後のおひとり様の生活。
老後の孤独な生活の方が、意外と有利なことが多くあります。
その生き方を紹介します。
老後に孤独な人は、意外と大病をしない?
TVでは老後の孤独について様々な特集が組まれたり、孤独で悲惨な結末を迎えた老人の取材などが溢れていて、どこか老後の孤独があってはならないような風潮があるように見受けられます。
ところが別の視点から見ると老後の孤独には、孤独だからこそ得られるメリットも多くあることが分かります。
「むしろ孤独な老後のほうが、うまくいく」と提唱する方がいました。
それは『孤独こそ最高の老後』の著者・松原惇子さんです。ご本人は1947年生まれで70才を超えた独身で自らが孤独な老後を充実していることを体現している方です。
松原さんは、一人の老後を応援する団体のNPO法人「SSSネットーワーク」を運営しています。そして1000人以上の孤独の老人を見てきたと言います。
その20年間の体験のなかで気が付いたことは、理由はわからないそうですが「孤独な人ほど、大きな病気にかかっていない」ことだそうです。
1人だからこそ健康にも気を付けているからかもしれません。
また、健康の心配をしすぎて入り込んでくる伴侶がいないのも要因なのでしょうか?
健康状態を過度に心配してくれることから開放され、かえってストレスが減り病院へ行く回数も減り健康になっている可能性もありますね。心配してくれることはうれし事ですが・・・
孫破産の心配がない
「孫がいていいですね」と言われることがあり、それも事実でとてもかわいいのです。ジイ、バア、と走って抱きついてくると、それはそれはかわいいものです。
しかし、こんな事例があります。
老後を夫婦でつつましく年金暮しをしていたところに、娘夫婦が離婚してしまい、実家に戻ってきたという話です。
娘には孫がいて、それこそかわいい盛りです。
ジイ、あれ買ってとかせがまれるとつい財布のひもが緩んで甘やかすつもりは無くても買ってあげる機会が増えるのです。
最初は、孫と同居ができる喜びがおおきかったのですが、それが度重なると出費が大変になり負担になってきたようです。
さらに、娘の仕事もなかなか見つからず食費なども援助することになり、孫の養育費の負担も出てきて、老後夫婦二人の年金生活は火の車になってしまいました。
孫もだんだ成長し、食べ盛りの中学性にもなると不安はさらに増します。
この状態がいつまで続くのか先が見えない不安です。
こんな極端な事例ですが、意外と私の近所でも似たようなケースが数件ありました。わが家でもいつ起きてもおかしくない事例です。
1人だからこそ「子供や孫用の財布」は不要で、その分、自分に投資できるメリットに代わります。
老後の孤独は「自由なお一人様」が楽しめる
家族の温もりが感じられない老後の孤独な生活が、実はこのようなリスクが無い自由な老後ということにもつながります。
老後の孤独は、裏返せば「自由なお一人様」というメリットに変わるといいます。
また、老後の資金がどれほど必要なのかという不安は若い時ほどあると言われます。
理由は、人生の先がまだまだ長いので老後が良く見えないから不安になるのです。
ところが、60代から70代にはいると、人生のゴールが見えてきます。
あと何年生きるのかという現実が見えてくると、病気や老後の資金などはなんとかなるという気持ちが強くなり不安は減っていくものです。
老後が孤独でも老後のお金の不安はそれほどでもないようです。
1人だけの生活ならば自分のこと考える割合が多くなります。
老後が1人暮しの場合にはそんなメリットもあるようです。
まとめ
老後の一人暮らしは病気もお金も付合いも自分のペースで自由にできるメリットを紹介しました。
老後が孤独で家族の温もりがないとはいえ、ブログやSNSなどで近すぎない友人が数人いるだけで楽しいものです。
老後の孤独を楽しむ新しい時代がやってきたようですね!