世の中のカップルは想像を絶する組合せがあるものです。
そのひとつが「めんどくさ過ぎる男」と「カンタンすぎる女」の夫婦です。
そんなふたりが一緒にお酒を飲むと不思議なことがおこるものです。
めんどくさ過ぎる男がいいました。
炭酸水でわるだけでレモン割りができるというお酒をかってきたのです。
今晩は奥様とおさけでも一緒に飲もうということになったのです。
酔いもまわってきたころ、だんだん昔の青春時代へとタイムスリップしていくのです。
すると奥様が「オフコース聞きたい」といいました。
それも「秋の気配」という名曲ですね・・・
奥様の青春時代がどうだったかはよくわかりませんが「秋の気配」だけが好きらしいのです。
きょうは天気も秋空であさから秋の空気でさわやかなのです。
そして一緒に聴いていたら、ぼくも自分の青春時代の思い出の曲を聴きたくなりました。
そこでYouTubeからえらんだのが青春で落ち込んだときに勇気をくれた中島みゆきの「時代」とか苦労した時に聞いた加山雄三の「海その愛」なのです。
どんな時代だったのかめんどくさい男は説明をしはじめてしまったのです。
そのとたんに、奥様はレモン割りを一気に飲み干し「プファー・・」とため息をひとつ!
なにがおきたのか?
カンタン過ぎるおんな
あなたの好きなうなはあなたのものでしょう!
わたしはオフコースの「秋の気配」だけがただすきなの。
中島みゆきや加山雄三はあなたが好きなだけで、わたしは好きじゃないから・・・
「自分の好きな歌を一緒に聴きたいなんて、かってだわ!」
ひとはそれぞれ自分だけで思い出に浸る歌があるの。
あなたが浸っているうたをきかされるのはごめんだわ!
いっしょに聞きたいとか、分かって欲しいなんて、めんどうな男ね!
よくここまで一緒にやってこれたわ!
というのです。
「わたしはめんどうなおとこはきらいだといったでしょう。」
と酔いが回った奥様はつけたすのです。
めんどくさい男と簡単すぎるおんなの結末
けっきょくめんどくさ過ぎる男はカンタンすぎるおんなに負けてしまいました。
奥様はカンタンすぎるおんななのです。
実は竹を割ったようにカンタンに生きているのが好きなのです。
めんどくさい男は大嫌いだから、どうもロマンチックではないのです。
とはいえ、奥様にはここまでお世話になっているからめんどくさい男はさがるしかありません。
そこで、YouTubeの「海その愛」をとめて、「秋の気配」に切り替え飲みなおしです。
「わたし、めんどくさい男はキライ!いっしょになにかやるのもめんどくさい!かんたんなほうがいいわ!」
ぼくもカンタンな男になりたいとおもうのですが・・・
無理か・・・