長年連れ添った女房はこの度「家事の定年退職」をいたしました。よって今後は夫婦が全く同じ立場となり新しい時代を生きる生活がスタートします。
このような書き出しだと、熟年離婚でもしたのか?と言われそうです。
ビジネス社会には定年退職があり会社を退職し、ひとまず人生の区切りを迎えます。一方家庭を支えてきた女房の家事は大変な仕事です。男が会社を定年退職するなら女房には家事の定年退職という区切りがあってもいいのではないか?ということで新たなスタートをすることになりました。
家事担当の女房が「家事を定年退職」
男女は働くことに差別があってはならない。なので現役時代はそれぞれ役割の中で頑張ってきました。わたしは仕事が目いっぱいだったので家事を手伝う余裕もなく迎えた定年退職でした。
とすれば、専業主婦だった女房は3人の子供を育て、時にはパートをしながらなんとか切り盛りしてここまでやってきました。
それぞれ分担する仕事を無事に終えたことで女房も家事や子育てと旦那の面倒を見ることの「定年退職」として区切りをつけたわけです。
すべては同じ土俵でスタートする定年退職後
「おれは働いて家族のために給料をもらっている」というおごり高ぶった主張もどこかに吹っ飛んでしまい、定年退職後はただの無職のおっさんになりました。
つまり、女房も自分も社会的にはただの「人」あるいは「同居人」または「夫婦」として存在しているのです。そういう立場では、「同じ土俵の人間」となりました。
なので家庭を主な居場所とする二人(現在夫婦)は、新しい生活をスタートさせることにしたのです。そのためには連日話し合いをしました。現役時代に夫婦がこんなにたくさん話したことはまれでした。
もうこの年になると、どこからが「激論に発展するか」分かるのでそこから先には踏み込まないことが暗黙のルールです。つまらない主張で結論がでたことは一度もありませんが、いまだによくやります。
定年後は、お互いのプライベートスペースを持つ
新しい生活のスタイルは「同居人」時々「夫婦」というものです。
基本的には「朝食」「夕食」は共にダイニングで会話をしながら一緒に過ごします。昼食はそれぞれの都合があるので、基本はそれぞれですが、都合が合えば一緒にします。
朝食の当番はわたしで、夕食は女房が担当します、都合で逆もあります。10時と午後3時ごろにお茶の時間があります。
それ以外はそれぞれのプライベートな時間となりお互いに邪魔せずに個室で自分の仕事うあ趣味をします。買い物は女房が担当です。私が買いに行くと余計なものまで買ってしまうのが理由です。
定年後は意外に新鮮な生活になる
長年の同じ生活はマンネリとなり流されていくのもありですが、新しいスタイルでスタートすることは夫婦がお互いに新鮮な感じになります。
主人と女房という関係をリセットするのですが、たまにクセがでることもあります。それも、たまにはありです。徐々に仲のいい同居人になっていくのでしょうね。
なかなか楽しい生活スタイルで毎日が面白いです。
おわりに
人生で時には親よりも長い付き合いになる夫婦です。余計なお世話ですが、いつも同じ生活ではなく、生活スタイルを変えてみてはいかがでしょうか。新しい発見があります。