70歳にもなると残りの人生は男性の場合10年~15年程度。
厚生労働省の令和6年(2024年)簡易生命表で平均寿命を調べると男性81.09歳です。ちなみに女性の87.13歳と比較すると約6歳短くなっています。
しかし、この平均寿命は生まれた時に計算した基準。
つまり、その間医学が発達したり栄養が良くなったりして、実際にはもう少し長生きするようです。
でも、平均寿命とは言っても、介護されたり、寝たきりの年数も含めています。
では、元気で人の手を借りずに生きる「健康寿命」はどれくらいか?
2022年では男性が72.57歳、女性は75.45歳となっています。
ぼくは今70歳だから、介護なしで暮らせるのは、統計上あと2年半程度。
ちょっとショックに感じます。
つまり、残りの人生はあっという間に過ぎ去るので、あと10年を元気で生きるためには、なにかワクワクする「やりたいこと」を悔いのないようにチャレンジすることだと考えました。
そこで、この記事では、皆さんの参考になればと思い、今やっていること10選をブログ記事にしました。
参考:厚生労働省「令和6年簡易生命表の概況」
60代とは違う70代のやりたいこと

60代に老後は何をやりたいのか考えたことがあります。
しかし、70代になると、想像していたようなやりたいことは、意外と難しいことを実感しました。
例えば、アウトドアでソロキャンプをしてゆったりしたり、海外旅行へ出かけたり、あるいはくるま旅で車中泊をしながら全国を回ることなどです。
今はクマが出てきて怖いのでソロキャンプは避けたいですね。それよりもソロキャンプする気力がなくなってきました。
海外旅行は60代でイタリア、タイ、韓国、グアムなどへ旅行しました。
70代になったらハワイや台湾でのんびりしたり、チェコの文化を感じたりすることを考えていました。
しかし、健康の不安もあり、海外でなにかあったら大変という心配症も加わり、もう70代になったら海外は遠慮しています。
そんなわけで、70代にはなってみないと分からない、壁がでてくることが分かりました。
では、そんな条件をクリアできる「やりたいこと」は、何なのかを考え、そして実行してみたら、意外と面白いので今回ご紹介することにしました。
やりたいこと10選のリスト

1.国内ツアー旅行で海外気分

海外旅行はパスポートが最近切れたので、どうしようか迷いました。
もう無理だと判断して、安全な国内の遠くへ旅することにしました。
もちろん個人で行くとお金がかかるので、ツアーに参加することが面白いです。
特に、日本旅行やクラブツーリズムなどを利用しています。理由は、シニア向けの企画がふんだんにあり、同じような年代の方々が参加するので、気が楽なことです。
ツアーでは、全部セットされているから、旅行の行程がきついのではないかと心配しました。
しかし、そんな心配は不要で、しっかり無理なく、効果的にスケジュールが組まれています。
例えば2025年12月、八重山諸島の旅へクラブツーリズムで参加してみました。
東京羽田から九州までの距離と、九州から石垣空港までの距離が同じ。
石垣まで焼く3時間半、台湾がすぐ隣なので、すでに海外ですね!
まさに暖かいグアムの様な南国気分が十分安く味わえます。

おいしい食べもの、大自然を満喫、ゆったりできる広々としたホテルが用意されているから、海外まで行かなくとも満足感はあります。

70代のご夫婦やおひとり様が大半なので、気心がしれているからとてもフレンドリーな旅が味わえます。
パスポート無し、日本語、日本円なのに、自然はお花も海も木々も、すでに海外気分。
お声をかけた聞いてみた80歳の方は、「70代前半までは海外旅行したけど、それ以降は国内旅行で海外を味わってます」とのことでした。
2.公共交通機関を利用して旅をする

国内旅行は、いままで自家用車で自由に旅をしていました。
しかし、70代ともなれば、目は見えなくなるし、なにしろ動体視力が衰え、反射神経も危うくなっています。
九州まで航空機で行き、現地でレンタカーを借りて旅をした60代でした。
でも、70代になったら、もう運転したくなくなりました。
そこで、全ての行程を飛行機、電車、バス、タクシーを使った旅に切り替えました。
その結果、自家用車では味わえない体験がわくわくすることが分かりました。

缶ビールを片手におつまみで、車窓からいい景色を眺めながらの旅はやめられません。
温泉でくつろいだり、駅で現地の特産物を買い込んだり、楽しみは尽きません。
3.野菜を作る

自宅のほんの少しのスペースに、ミニ畑を作りました。
横はコンクリートブロック2つ並べた長さ、タテはブロック1個という、まさにミニ畑です。
ここに大根や小松菜などを育てることです。
最大のわくわく感は、日々野菜が伸びていくことです。

やり方はYouTubeにさまざまな方法が紹介されているので、これは一度やったらハマります。
ぼくは駐車スペースでやりましたが、今度はベランダでもやってみようと、夢は広がります。
野菜を育てる肥料はたまごのカラを利用したり、奥が深いのでワクワクの毎日が待ってます。
もちろん、廃物利用でミニ温室を作ってみましたよ!
4.スケッチに出かける

家の中には、あまったノートや昔会社で中途半端に使った手帳であまったページを利用します。
ここに、家の中にあるものでもいいし、散歩に出かけてときにスケッチするのもおすすめです。
なぜスケッチが面白いのか、それには理由があります。
デジタル写真をスマホでとっても、あまり感動しないのではないでしょうか?
しかし、色鉛筆やカラーペンを使って、自分の目で見て書いたスケッチには、実は思い出がたっぷり詰まっています。

これに気付いたのは、イタリア旅行先でホテルの窓から何気なく旅行行程の紙に裏に書いたスケッチ。
帰国してから、写真よりも、思い出が深いのです。あの窓から、見えたな~などと思い出がどんどん出てきます。考えてみれば、自分で見て描くのはそれを記憶に残したいからで重要な要素が詰まっているから思い出と結びつくのです。
白黒で書いてもカラーで思い出が目に浮かびます。
5.美味しいものを食べに出かける

老後は何と言っても、美味しいものを食べることです。
若いときとは違い、ほんとうに美味しい物が分かってきます。
食べる量は少なく、しかも美味しい物を少しで満足するのが70代ではないでしょうか?
高級店へ行かなくでも、回転ずしでも、焼き肉店でも、ファミレスでも、美味しいものは見つかります。
理由は、海外から日本にやってくる外国人は、町中華や、コンビニなどで、美味しいものを見つけて食べています。日本の食材と料理は本当に世界一だと思います。

ぼくはヨーロッパ、韓国、シンガポール、アメリカ本土、タイ、マレーシア、中国を旅していろいろ食べてきました。韓国では仕事で2年間マンション暮らしを体験しました。
そんな体験から、おすすめするのは、日本の食堂の味です。
いろいろ美味しいお店がみつかりますよ。
6.料理を作る

料理を作るのも、奥が深いです。
ぼくは毎朝キャベツの千切りを作ります。今では、あっという間に数人分の千切りができるよういなりました。
また、ぬか漬け、日本古来の梅干し作り、塩ラッキョウ、お餅を自家製で作っています。
魚は丸ごと自分でさばいて刺身にします。

料理の味は、食材がよく切れる包丁と切れない包丁では、味が変わります。
その為、包丁を自分で毎日砥石でといています。
切れる包丁でキャベツを千切りにすると、出来上がりが別物です。刺身に至っては、おいしさが全く変わるので包丁とまな板はとても重要になりますl
このマニアに近い達人を目指せるのも、これまで社会で接待や出張、などで磨いた味覚を活かせる70代ならではと思います。
7.お経を読む

どんな宗派でもいいので、お経を読むのはとても体にいいといわれたので、やっています。
そのメリットは、声を出して読むことで、呼吸を深く吸って、静かに長く吐く動作が体にいいのです。ヨガやマインドフルネス瞑想などでもいいですね。
それとお経は書いてある漢字が超難しく、なかなか読めないです!
実は、このことが脳を活性化させてくれます。
何回も同じお経を読み続けると、漢字から何を言いたいのか見えてくるようになります。
英語を英語で教わるような感じです。
5分でも10分でもいいので、是非、お経なり、聖書なり、小説なり、朝のひと時を利用して、音読することをおすすめします。
8.楽器を演奏する

楽器演奏は、定年退職後から始めました。
アコースティックギター、電子キーボードを練習して、演奏しています。
楽器の最大の面白さは、コンクールに出るわけではないので自由に遊べることです。
もちろん先生について習ってもいいでしょう。
ぼくは、YouTubeを見ながら独学で、いろいろ弾けるようになりました。
例えば、ビートルズのレットイットビーはギターでもキーボードでも弾けます。
キーボードは半年で両手で弾けるようになりました。
孫たちが遊びにやって来た時、ギターやキーボードを弾いて見せると、かっこいい!とほめてくれます。
これほど、わくわくすることはありません。
今は、沖縄石垣に旅をして知った、沖縄の三味線というか「三線」を始めるつもりです。初心者向けにAmazonで3万円前後で手に入るので遊んでみたいと思っています。
BEGINの島人ぬ宝や島唄などを演奏しながら歌いたいと思っています。
9.仏像を作る

一人で熱中できるのは、創作物と向き合う時です。
今、チャレンジしたいのは、「仏像」を作ってみたいのです。
どんな木でもいいので、30cmくらいの仏像を彫ってみたくなりました。
構図や彫り方を学んで、75歳の完成を目指しています。
おじいさんこんなの作っていたな~などと思いで作りにもなります。
10.掃除をする

これは、是非趣味にするのがおすすめです。
掃除は、室内ジムにもなります。
収納スペースには、さまざなもので溢れているはず。
これらを再利用すべく、掃除するのは70代が最後かもしれません。
理由は、どんどん掃除する意欲がなくなること、つまり体力が続かないので物がどんどんたまってしまうことです。
断捨離ではありません、整理することで、家の中の風通しを良くするこが気分をアップさせてくれます。
スッキリした家の中は、シンプルであり過ごしやすくなります。
足元にモノがないことは、家の中の安全性を高め、転んで骨折する危険性もなくなり、一石三鳥のメリットがあります。
70歳でやってみて感じたこと

いま70歳でやっていること、これからやってみたいこと、10選を紹介しました。
70代になると、家を中心にやることが増えてくるでしょう。
冷静に、自分を見つめると、あと数年~10年ちょっとで、この世から別の世界へと出発します。
そこで、この世で楽しかった思い出を作りを楽しみましょう。
たとえ一人でも十分楽しめることなので、ぜひ参考にやってみませんか!
