夫婦も60代になるとそれまでとは暮しかたに変化が出てきます。
いよいよ夫婦2人だけになると、お互いにどのように暮らすのか、お互いの距離感をどうとるのかなど、あらためて考える時がやってきます。
本記事では
- 夫婦2人だけの暮しが訪れる
- 家は小さいと楽しくなる
- 空き部屋を有効に使う
- やりたかったことを楽しむ
- 健康なうちに断捨離を
について紹介します。
60代から夫婦がお互いの距離を保ちながらも、楽しく生き甲斐をもって暮らせるようにしたいものです。
夫婦2人だけの暮しが訪れる
子育てが終わり、子供たちが独立すると訪れる夫婦2人だけの暮しが始まります。
長い間子育ての間、夫婦2人だけで向き合う時間がどれだけあったでしょうか?
でも、いよいよ2人だけで向き合う時が訪れます。
近すぎず、遠すぎず、お互いの距離感をとりながらも、夫婦がお互いに充実した時間を過ごすにはどうしたらいいのでしょうか?
お互いが気持ちよく過ごせる暮しを話し合う時が始まったともいえるのが60代ではないでしょうか。
記事を書いているぼくも妻とずいぶん時間を掛けて話し合いました。
家は小さいと楽しくなる
ぼくの場合は家を建てた30年前から、家族7人と犬1匹が同居することになりぎゅうぎゅうな状態で広さに我慢しながら暮らしていました。ぼく達夫婦は廊下に寝ていたほどでした。
でも両親はいわゆる「ぽっくり」とそれぞれ相次いで天国に召され、子供3人は独立して家を出て行ったので60代半ばにはもう同居者は妻しかいません。犬も老犬となりこの世をさりました。
だから、今は夫婦2人だけで住んでいるのです。4LDKの小さな家です。
小さな家は、今になると光熱費が安いし、掃除や維持管理も楽です。
なにより贅沢なのは、4部屋とリビングを2人で使えるようになったことです。ある面で両親からのプレゼントかもしれませんね。
もともと家を大きくしたかったのですが、建築条件から狭い建物しかできなかったのがラッキーだったのです。
老後は小さな家がとっても楽になり、経費もかかりません。若い時は狭くても老後を考えると小さな家の方が楽になります。
ぼくの友人夫妻は今年77才になり奥様と2人暮らし。6LDKの大きな家の掃除と風呂掃除が手に負えなくなりました。その上家が広いため冷暖房費がかかったと言います。結果、今年家と車を手放して、バス停近くの便利なカギ一つの2LDKの中古マンションに住替えました。
そのおかげで、元気なうちに暮しが楽になり手つかずの空き家にならずに済んだと言っていました。むしろ身軽になり夫婦2人だけの老後の楽しい生活が出来るようになったとのことです。
空き部屋を有効に使う
かつて家族7人が暮らしたぎゅうぎゅうだった家も、今では夫婦2人だけで使えるようになりました。今では広すぎるくらいです。
そこで夫婦で話し合ったのが空き部屋の有効活用です。
ぼく達夫婦は、空き部屋となった2階の子供部屋3室、1階の両親の1室を有効に使うことにしました。
2階子供部屋3室は、和室4畳半が妻の寝室、洋室4畳半は妻の趣味の部屋、6畳の洋室はぼくのアトリエ兼リビングです。1階両親の6畳和室はぼくの寝室とブログの執筆部屋にしました。
そして夫婦がいたLDKは、夫婦2人の食事や会話、お茶の時間で一緒に過ごす部屋にしました。
2階のぼくのアトリエ6畳と妻の趣味の4畳半はつないで広くしたので暖かく日当たりの良い広い空間ができました。
やりたかったことを楽しむ
夫婦2人だけが向き合う生活だから、そして60代半ばだから、それぞれがやりたかったことを存分にたのしめる暮しができるのです。
それぞれの趣味ややりたいことができる空間を持ちながら、小さな家だからこそ十分に楽しめる生活ができるのではないでしょうか。
- ワークショップを開催してみる
- ペットと一緒に暮してみる
- 趣味に没頭してみる
- 駐車場を家庭菜園にしてみる
そんな生活はワクワクしてきませんか?
それには夫婦2人の距離感を近すぎず、遠すぎず、ちょうどよい距離感を保つことが大切です。そのためにも夫婦でよく話し合うことが大切です。
実は、夫婦間で話し合うことことがとっても楽しいものでありワクワクするのです!
新しいことを考えて、今の暮しを出来るだけ小さくして、むしろ楽しむことに重点を置いた暮しはワクワクするものですよね!
健康なうちに断捨離を
将来、この家を継いで住む子供たちはいないと考えています。
なので、60代の内に整理してどちらかが一人になったら処分を考えています。
そのため、子供達に親の遺品整理の負担を無くすため、ぼくは体が動く60代前半に、大胆に断捨離を行いました。
両親や子供が残して行った物、ぼくたち夫婦の写真や荷物、タンス、食器など多岐にわたって断捨離しました。
おかげで家の中はスカスカの状態で風通しが良いのです。いつでも身軽にアパートに住替えが出来る状態になりました。
もともとミニマリストが趣味のぼくの荷物はスーツケース一つほどです。
家の中の不要なものを整理できるのは、体が動く60代までではないでしょうか。
事実、77才の友人は大きな家から中古マンションに住替える時に、大きなタンス、大きな食器棚、書斎のデスク、大きな冷蔵庫、電化製品などを全て廃棄していました。体が動かないのできついから業者に経費をかけて廃棄してもらったそうです。
もし廃棄できなかったら、子供たちが親の残した遺品を整理をすることになります。
新しい老後の人生を始める時は、思い切って断捨離することをおすすめします。
「取り合えず取っておくか・・・・」こんなもので家の中が埋まっているなら、すぐにでも整理することです。70代に入ると体が動かなくなってしまいます。
まとめ
ここまで読んでいただきありがとうございます。
夫婦2人だけの暮しは、やがて必ず訪れてきます。
60代だからこそ夫婦でよく話し合って老後の暮しかたを考える時です。60代の体が動くうちに断捨離をしたり、暮らし方を見直すチャンスではないでしょうか。
ぼくの家のご近所には、空き家になりボロボロの乗用車がそのまま放置された家が数件あります。
長男が家を継ぐという時代は終わり、夫婦2人が自分たちの家を使ったら自分たちで処分する時代になったのだと考えています。