昭和を生きてきた60代のぼくたちは、トランジスターラジオというジャンルをよく使ってきました。
ワールドボーイなるトランジスターラジオにはあこがれたものです。
なにしろ世界の短波放送が聴けるので、遠くの国から流れる放送を夜中に耳を凝らしてきいたものです。
そして、現在はネット時代となりラジオ放送もインターネットで全国、全世界の放送が聴けるように便利になったのです。
ラジオは発達して音もデジタルでいい音が聞こえるのです。
でも、昭和の60代はデジタルに物足りなさを感じるのです。
昭和レトロなラジオ
ラジオ少年だったから自分でラジオを作りました。
それは電池が不要なラジオで「ゲルマニウムラジオ」と呼びます。
エナメル線を紙の筒にまいて、ゲルマニウム整流器とクリスタルイヤホンだけの超簡単なラジオです。
そこから流れてくる音楽は神秘的でした。「北国の青い空」などは小学生でよく聞きました。
それからトランジスターラジオが一般的になり、多くの機種が流通してポータブル化してどこでも持ち運べるようになったのです。
昭和のラジオは操作が単純だった
昭和のラジオは操作が単純でした。電気のオンオフと音量が一緒のダイヤルと選局用のつまみがあり、少し高級になると音質調整の「TONE」というつまみが増えます。
要はつまみが3つあれば十分でした。
だから暗いよるでも手探りでラジオを操作できたのです。
最近のデジタルラジオはメモリーや様々な機能が付いているので、暗闇でそれらを操作するのは60代の老眼になった我々には使いにくいのです。
それに文字が小さいから見えないのです。
昭和のラジオは音が聴きやすい?
昭和のラジオは昔のスピーカーで音質が良いとは言えません。
この、昔のスピーカーに近いラジオが900円程度で売っているのです。
この音質はまさに昭和のレトロなラジオの面影を残しているので買ってしましました。
その音質は、安いラジオなら高音がキンキンとなるような感じで低音など関係ないのです。
今のスマホで聞く音楽は昭和の時代では、超高級なステレオ装置よりも良い音ですね・・・
なぜ昭和のラジオの音が聴きやすく感じるのでしょうか?
それは、60代半ばともなれば聴力が落ちてきて耳が遠くなるのです。むしろ音質は甲高いレトロな昭和のラジオの音質がフィットするのです。
60代は今こそ昭和のレトロなラジオが渋い
CDコンポ、MDコンポ、ウォークマンを経て、スマホでダウンロード、或いはYouTubeで1日中、無料で音楽が選び放題の時代。
こんな時代だからこそ、昭和レトロなラジオは操作が簡単で遠くなった耳にも聞きやすく、乾電池で長時間動作するので重宝します。
写真のラジオは、高齢者にはとても使いやすくつまみと文字が大きいのです。
表示は全て日本語でかいてあります。
選局用の文字盤を「ぼ~っと」オレンジがかった豆電球が照らすと、昭和30年代にタイムスリップしてしまします。
最近公園をウォーキングしていると、ポケットラジオの音量を上げて聞きながら歩いている高齢者をよく見かけます。
やっぱり、60代からは昭和レトロなラジオが手放せないのですね。
ラジオは手作業をしていても聴けるし、新しい情報がどんどん入ってくるから面白いのです。
さらに、NHKのラジオ深夜便などは全国に同じ仲間が同時に効いているので、なにか同窓会にでも行ったような気分で安ど感もあるのです。
やっぱり最後は昭和のレトロなラジオに戻ってきました。