シニアという概念は、一般的に高齢者を指すと言われていますが、実はよくわかりません。
そこで今回は、何歳からシニアと呼ぶのか調べてみました。
シニアの定義を5つの分野で調べた結果を紹介します。
シニアの年齢を調べてみた
「シニア」という言葉は、一般的に「高齢者」を指す用語として使われます。
そこで高齢者というキーワードでも調べてみました。
その結果、シニアの定義は機関や文脈によって異なることがわかりました。
例えば世界保健機構(WHO)、日本では運転免許や行政上でも違いがありました。
シニアについて主要な5つの視点から年齢の定義をまとめてみました。
世界保健機構(WHO)の定義
WHO(World Health Organization)では、60歳以上を「高齢者」としていると思われる。
AIに検索させると、WHOの定義は60歳と65歳が表示され、どちらなのか困ってしまいました。
そこで、WHOの公式サイトで高齢者を検索すると以下の記事がありました。
The number and proportion of people aged 60 years and older in the population is increasing. In 2019, the number of people aged 60 years and older was 1 billion. This number will increase to 1.4 billion by 2030 and 2.1 billion by 2050. This increase is occurring at an unprecedented pace and will accelerate in coming decades, particularly in developing countries.
引用元:WHO Aging
これをGoogleで翻訳した結果をまとめると以下の様になります。
人口に占める60歳以上の人の数と割合は増加しています。2019年、60歳以上の人口は10億人でした。この数は2030 年までに14 億人、そして2050年までに21億人に増加すると予想されます。この増加は前例のないペースで発生しており、特に発展途上国で今後数十年間で加速すると予想されます。
ここで高齢者について述べていることから、60歳を区切りとしていると思われます。
日本の行政上の定義
運転免許や医療に関する行政上の定義を調べてみました。
改正道路交通法での定義
改正道路交通法では70歳以上を「高齢者」としています。
警視庁の公式サイトに掲載されている「運転免許関連・ご高齢の方へ」の中で、高齢者を70歳〜74歳と75歳以上に分けて講習が行われます。
出典:警視庁「ご高齢の方へ」
高齢者医療での定義
「高齢者の医療の確保に関する法律」(昭和57年法律第80号)では、65歳以上を高齢者とした上で、65-74歳までを前期高齢者、75歳以上を後期高齢者と分けて定義しています。
日本老年学会の定義
日本老年学会では、65歳から74歳を「准高齢者」、75歳から89歳を「高齢者」、90歳以上を「超高齢者」と区分しています。
出典:日本老年学会 高齢者および高齢社会に関する検討ワーキンググループ報告書2024
ビジネス界の一般的な認識
ビジネスの世界では、60歳以上を「シニア」とすることが多数みられます。
実際には65歳以上が一般的にシニアと見なされることが多いようです。
世代別の認識
調査によると、20代以下の人々は「70歳以上」をシニアと考える傾向があります。
30代から50代は「60歳以上」で、60代や80代以上は「65歳以上」と答えることが多いようです。
まとめ
調べた結果「シニア」の定義は一様ではありませんでした。
年齢や文脈によって変わることがあります。
特に日本では、高齢化社会が進む中で、シニア層の年齢認識も変化してきています。
今後もこの定義は社会の変化に伴って見直される可能性があります。