新型コロナの感染は第三波に入り、感染拡大が広まっています。
新型コロナに慣れてくると甘くなるのが「接触感染」ではないでしょうか?
もう一度、接触感染について確認しておきましょう。
接触感染をしないように注意して感染拡大の防止を進めていきましょう。
接触感染のリスクとは?
厚生労働省によると新型コロナウイルスの感染経路には飛沫感染の他に「接触感染」があり、注意を呼びかけています。
それによると、人は平均して「1時間に23回」も無意識に顔をさわっていると説明しています。
23回の内、44%にあたる「目を3回」「鼻を3回」「口を4回」さわっています。
目、鼻。口は、粘膜があるところで、ウイルスが入り込む場所なのです。
手についた新型コロナウイルスは、目、鼻、口をさわることで接触感染がおこってしまいます。
参考資料:厚生労働省 接触感染委注意!より
接触感染で注意する場所
新型コロナウイルスをさわりリスクがある場所は、次のようなところです。
パソコンの画面やキーボード。ドアノブ。電気のスイッチ。水道蛇口の回転式ハンドル
公共の場なら「エレベータのボタン」「自動販売機のボタン」「手すり」などとさらに増えていきます。
人の手に触れる場所は注意が必要です。
新型コロナの生存時間は長い
新型コロナが付着すると、物にもよりますが生存時間が短くありません。
新型コロナウイルスの生存期間について、アメリカ政府の出資のもとで調査研究が行われました。
研究を実施したのは、アメリカ疾病予防管理センター(CDC:Centers for Disease Control and Prevention)とカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)およびプリンストン大学(Princeton University)の研究者たちです。
その論文が2020年3月17日アメリカの医学誌「ニューイングランド医学ジャーナル(New England Journal of Medicine)」に発表されました。
参考論文:New England Journal of Medicine
「Aerosol and Surface Stability of SARS-CoV-2 as Compared with SARS-CoV-1」
その結果を簡単にまとめると以下の通りです。
物質上での生存期間
・プラスチックの表面に付着した場合:最長2~3日間検出が可能
・ステンレスの表面に付着した場合:最長2~3日間検出が可能
・空気中に医療用噴霧器で噴霧:3時間検出が可能(*1)
(*1)空気中の噴霧による実験結果では3時間ですが、これまでに確認されている飛沫感染ではウイルスの生存可能期間は数秒との報告があり大きく違っています。別の要因の可能性が否定できないようです。(参考記事:AFPBBNews)
キーボードやスマホ、金属製のドアノブや手すりなどは、新型コロナウイルスが付着するとかなりの時間生存していることになります。
参考記事:新型コロナウイルスの『生存期間』何時間生き続けるのか?
接触感染防止の予防は手洗い
手洗いは驚くほど手に付着したウイルスが洗い流せます。
ハンドソープで10秒手をもみ洗いし、その後に流水で15秒洗いながすのを2セットすると、ウイルスは100万分の1に減らすことができるのです。
小まめな手洗いは、大切ですね。外出から帰った時、くしゃみや咳をしたとき、食事の前、トイレの使用後などは特に手洗いをすることを推奨しています。
手洗いの5つのタイミング(引用:厚生労働省のちらしより)
おわりに
新型コロナウイルスの「接触感染」のリスクを避けるために、注意することを改めて厚生労働省の資料をもとに紹介しました。
もっとも新しい資料も出てきているので、最新の資料を確認しながら対処していきましょう。