老後の部屋づくりで最も大切なのは、「ムリなく暮らせる環境にすること」です。
私は60代まで「モノが多い部屋」と「シンプルな部屋」の両方で生活してきました。
その結果、70代になって気づいたのは──
老後は『管理が少ない=ラクに暮らせる』空間が最強 ということ。
本記事では、その理由と実体験から導いた「老後に向く部屋の条件」をわかりやすく紹介します。
老後はシンプルな部屋がいい──その理由

老後の部屋に必要なのは「オシャレさ」より安全性・快適性・管理のしやすさ。
厚生労働省の調査では、
高齢者の家庭内事故の約8割が「転倒・つまずき」とされています。
→ 原因のひとつは「床に物が多い」「動線が狭い」などの生活環境です。
つまり、
モノが少ないほど、事故リスクは減り、日常の負担も軽くなる。
これが「シンプルな部屋」が老後に向く最大の理由です。
実体験|モノが多い部屋・シンプルな部屋を比較した結果

私は50代〜60代前半まで仕事をしていてかなり多忙だったことから整理もできず「モノが多い部屋」で過ごしました。
その後、仕事を辞めたので余った時間を使い「徹底したシンプル部屋」へ切り替えました。
■モノが多い部屋で困ったこと
- 掃除に時間がかかる
- ホコリが増えて換気が悪くアレルギー気味に
- とりあえず床に置いた荷物でつまずきそうな場所が増える
- 収納が常に満杯で入らないストレス
- 不要なものが視界に入り、気持ちが重くなる
■シンプルな部屋に変えたら…
- 掃除が10分で終わるようになった
- 部屋の空気の流れが良くなり気持ちがいい
- 動線が広く、歩くのが安心
- 床に何もないので転倒リスクが激減
- 「片付けなくても散らからない」生活に変わった
- 気持ちが軽くなり、生活の満足度が上がった
70歳になった今、
「もっと早くこうしておけばよかった」と実感しています。
老後の生活が劇的にラクになる部屋づくりのポイント

老後向けの部屋を作るなら、次の5つのポイントが重要です。
✔① 動線を広くとる(最重要)
家具は必要最低限にして、歩くスペースを広く確保。
動線が広いだけで転倒リスクは大幅に減ります。
✔② 床に物を置かない
床置きは「つまずき」につながるので避ける。
ロボット掃除機が使えるぐらいの床面積が理想。
✔③ “管理のいらない家具”を選ぶ
- 重い家具 → 軽い家具へ
- 開き戸 → 引き戸の収納へ
- 大型棚 → 小型チェストへ
✔④ 明るい照明&夜の安全灯
夜間のトイレ移動の転倒を防ぐため、
足元灯やセンサーライトは必須。
✔⑤ 捨てるのではなく「使うものだけを残す」
シニアの片付けは“断捨離”ではなく
“生活の最適化” です。
今日からできる!シニア向けの部屋改善チェックリスト

すぐに始められる「改善リスト」を用意しました。
- □ 床に物を置かず、動線が確保されている
- □ ソファ・棚が低めで、立ち座りがラク
- □ 夜の足元灯(センサー式)がある
- □ 1日5分で片付く仕組みになっている
- □ よく使う物は“手を伸ばせば届く位置”
- □ 重い家具は処分 or 軽量化
- □ つまずきやすいラグを撤去
- □ 部屋全体が明るい
- □ 掃除機がスッと出せる
ここまで整うと、老後の部屋は格段に快適になります。
体の動くうちに、整理しましょう!
まとめ|老後は「片付けいらずの部屋」が生活を助ける
老後の部屋づくりで大切なのは、
「自分に負担をかけない空間」を作ること。
- シンプルな部屋にする
- 動線を確保する
- 管理しやすい家具を選ぶ
- 夜の安全対策をする
これらを整えるだけで、
70代を過ぎても安心して暮らせる部屋が手に入ります。
――あなたの老後の生活は、部屋づくりから大きく変わります。
よくある質問(FAQ)
Q1.老後の部屋づくりで最も重要なポイントは何ですか?
A1.老後の部屋づくりで最も大切なのは、動線が広く安全に暮らせることです。家具を減らし、床に物を置かないシンプルな環境が転倒防止につながります。
Q2.シニアにシンプルな部屋が向いている理由は?
A2.シンプルな部屋は掃除がラクで、片付けの負担が少なく、つまずくリスクが減るためシニアに適しています。視界にも雑音が少なく、精神的な疲労も軽減します。
Q3.今日からできる簡単な部屋改善はありますか?
A3.床に物を置かない、夜の足元灯を設置する、よく使う物は手元にまとめるなど、簡単な対策だけでも老後の安全性と快適性が大きく向上します。
Q4.高齢者の部屋づくりで注意すべき点は?
A4.つまずきやすいラグや段差をなくす、重い家具を避ける、照明を明るくするなどの安全対策が重要です。特に夜間の移動時の転倒対策は必須です。

