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夫婦の『賞味期限』と最後の半額セール

夫婦には賞味期限があるのだろうか?新婚時代を通り過ぎると俗に言う倦怠期が訪れて、定年後はお互いに指一本触れたくないような熟年カップルへと進むことも多い世の中。夫婦の賞味期限を考察してみました。

人生100年時代に向けて夫婦の関係を考える内容です。結論も方法もありませんが共感するところはあるかもしれません。長い人生の参考にして下さい。

その1:もしも夫婦に賞味期限があったら
その2:賞味期限の無い食べ物はあるのか?
その3:人生100年時代への提言
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その1:もしも夫婦に賞味期限があったら

結婚当時は真新しい出来立てでした。あれから何年経つのでしょうか?もしも夫婦に賞味期限があったらどうなるか考えてみたのです。

その教材としてお借りした題材は婦人公論で行った熟年夫婦のアンケートです。

(1)賞味期限近くになった夫婦

私は仕事から帰って、疲労困憊のなか夕食作り。対して夫は、テレビを観ながら、食事が食卓に並ぶのをずっと待っている。それを見る時、離婚が頭をよぎる
(妻:49歳・会社員/夫:50歳・会社員/結婚22年)

引用:婦人公論

確かに賞味期限が間近の夫婦の実像なのかもしれません。離婚が頭をよぎるとろこがまさに我慢の限界なのかもしれません。

賞味期限ギリギリで何とか持ちこたえている様子が伺えます。廃棄処分を控えているご主人はまだ気が付いていません。

(2)賞味期限を迎えた夫婦

定年後はどこにも出かけず、一日中パジャマか肌着で過ごしている。テレビの前で文句ばっかり。友達いないのね
(妻:66歳・主婦/夫:70歳・定年後/結婚36年)

引用:婦人公論

いよいよ定年を迎えて賞味期限が切れて、半額セールをしても書いてはどこにもいません。こうなると打つ手はないのかもしれません。

いつ破局をむかえてもおかしくない状態です。廃棄処分のスタンプが押されているのもしらずに相変わらず陳列棚にいると錯覚しているようです。

(3)とっくに賞味期限が過ぎた夫婦

「顔を見んと淋しいんや」。最近、赤ちゃんがえりしたように、私が行くところ行くところへついてくる。はっきり言って重い
(妻:78歳・主婦/夫:85歳・自営業/結婚55年)

引用:婦人公論

賞味期限がとっくに切れていて半額セールはすでに手遅れで廃棄処分を待つだけです。最後は沖様にどこにでもついていくしかない重い存在になっているようです。

こうなると、もうお手上げのようです。にげても追いかけてくる元気だけはもっているようです。奥様は結構疲れるのです。

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その2:賞味期限の無い食べ物はあるのか?

あまりにも現実的なアンケートでダウンしそうですが、中には賞味期限の無い食べ物もあるかもしれないと思い調べてみました。

その代表的な食べ物が「梅干し」でした。

梅干しは保存食なので何年でも持つ食べ物です。私の友人が持っている梅干しは30年ものもあればそれ以上で年数が分からないものまで小屋に保存してあります。

もらって食べたのですが、間違いなくまろやかな味になった「梅干し」でした。

梅干しの特徴は、塩を20%より多くすると保存が効くのです。最近の様な減塩の梅干しは本来の梅干しとは違いJAS法で「調味梅干し」に分類されます。

調味梅干しは塩分が低く長持ちしないので「賞味期限」があります。カビが生えたりすることもありますから冷蔵庫で注意深い保存が必要です。

一方、日本古来の塩分の濃い「酸っぱく、しょっぱい」梅干しは、長期間の保存が効き「賞味期限」は見たところありません。

夫婦の塩加減が甘いと「賞味期限」があり、塩加減が濃く「酸っぱく、しょっぱい」梅干しの様な夫婦は「賞味期限」が無いのかもしれません。

甘くていくらでも美味しく食べられる梅干しの賞味期限は短く、ちょっとしか口にできないほどきつい味の梅干しの美味しさは長続きするので、賞味期限の無い夫婦なのかもしれません。

その3:人生100年時代への提言

できるなら「日本古来のしょっぱい梅干し」のような夫婦になりたいものです。

それには、酸っぱくしょっぱいような夫婦の関係が良いのかもしれません。少しぐらいのことではカビが生えたりしないかわりに、ちょっとしか口にできないようなものです。

そういえば昔のCMにありました。80年代から90年代にかけて流れたサントリーレッドのCM「少し愛して、なが~く愛して」と大原麗子さんが魅力的な声で言ったコピーがそうかも知れません。

そのサントリーレッドも長い歴史を生きている賞味期限の無い飲み物かもしれません。

「100年間一緒に暮らそう!幸せにするから・・・」と言って結婚したのだから、やっぱりずっと一緒に暮らしていきたいのが本音ですよね。

たまたま梅干しを見ていて感じたことです。

おわりに

夫婦には賞味期限があるのだろうか?

新婚時代を通り過ぎると俗に言う倦怠期が訪れて、定年後はお互いに指一本触れたくないような熟年カップルへと進むことも多い世の中。

夫婦の賞味期限を考察してみました。梅干しの様に生きたいですね。

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なおたん@おっさんずくらぶ

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