年を重ねる度にその差を感じるのが世代間ギャップです。
エジプトのクレオパトラの時代から「今の若者は・・・」と老人が嘆いていたと言われています。
そんなに若者が昔に比べてどうしようもないと映ったのでしょうか?
年々若者がどうしようもなくなったら、数千年が過ぎた現代までに、相当どうしようもなくなり、とんでもない若者になってしまったのではないかと思うのです。
でも、今の若者はどうしようもないことは無いのです。
老人が感じた「今の若者は・・・」は、実は世代間ギャップ(ジェネレーションギャップ)なのでははいかと思うのです。
世代間ギャップとは?
世代間ギャップは、ジェネレーションギャップとも言います。
どんなことなのか、言葉を調べてみました。
「世代間に生ずる知識・関心・考え方などの違い。世代格差。」
引用:広辞苑
世代格差という言葉に格差が使われていますが、優劣の意味ではなく違いと表現しているようです。
また、goo辞書では次のように説明しています。
1 親から子、孫へと引き継がれるそれぞれの代。ふつう約30年を1世代または1代と数える。代 (だい) 。代 (よ) 。「息子の世代になる」「世代が変わる」
引用:goo辞書
2 同時代に生まれ、共通した考え方と感じ方をもつ人々。ある年代層。ジェネレーション。「若い世代」「世代間の意識のずれ」
一世代とは、約30年の間隔をもっているようです。
私たち60代から見ると、ちょうど30代が一世代後の新しい世代であり、30代から見ると60代は一世代前の大人なのです。
受話器を知らない世代
20代の娘がたまたま実家に遊びに来ました。
固定電話があること自体が珍しそうです。
電話が鳴って取れなかったので、娘に「受話器とってくれる?」と頼みました。
・・・・
「受話器ってなに?」
「・・・」
受話器を知らないのです。
よく観察すると結婚した娘の自宅には固定電話が無く、すべてはスマホとPCで連絡を取っているようです。
物心がついたころには携帯で育ってきた世代でした。
興味が出てきたので調べると、いろいろ世代間ギャップがあることが分かってきました。
誕生日プレゼントにコーヒーを頼んだ
30代前半の娘が父の誕生日プレゼントは何がいいの?と聞いてきました。
欲しいものも特にないので、普段よく飲んでいるインスタントコーヒーが欲しいと言いました。
数日後に娘が孫とやってきました。
「インスタントコーヒーを買ってきた!」といってくれたのがこれ。
スタバのクリスマスブレンドのインスタントコーヒーです。
ドリップ式とスティックの粉の2種類です。
昭和のおっさんが予測していたのは、これ。
昭和からの定番「ゴールドブレンド」。違いの分かる男のコーヒー・・・
彼女たちのインスタントコーヒーは、スタバのようなタイプが一般的だというのです。
彼女たちがコーヒーを外で初めて飲んだのは、マックで売っているカップのモバイルできるコーヒー。
昭和のおっさんが飲んだのは、自宅では粉のインスタントコーヒーで、外では喫茶店でお皿に乗ったコーヒーカップが出されて、四角い角砂糖や小さなカップに入ったミルクが出てきたのです。
東京では「談話室滝沢」という高級な喫茶店があって1杯1000円も出して飲んだのです。
「電話の受話器を置く」、あのドラマもう一度「まきもどして!」。
受話器ってなんだ?
巻き戻すってなんだ?
何気ない日常会話の中で、相当な世代間ギャップが見えてきました。
60代は世代間ギャップを楽しもう!
5才の孫世代は、1世代が30年間とすれば、60代にとって2世代後の新し世代です。
5才の孫の世代は、スマホを片手に「YouTube」から白雪姫やディズニーの動画を選んで自由にたのしんでいます。
友人とはなんとラインのテレビ電話でお話ししていて、カメラ目線で自分の持ち物を紹介しているのです。
60代の中には、いまだにスマホにするかどうか面倒で迷っている方もいると聞いています。
一方でこのブログをご覧の皆さんのように、PCとネットを上手に使って楽しんでいる方も急増しています。
60代から見て一世代前の80代~90代のお元気な高齢者と60代の間にも世代間ギャップがあります。
このギャップは永遠の課題であり、いつまでも無くならないものです。
ジェネレーションギャップを利用して、新しいことも沢山学べる60代は、新しい60代の世代を作りあげることもできます。
ネット時代に首を突っ込んだ60代は、PCもネットもスマホも使えるのが最大のメリットです。
世代間ギャップを糧にして成長するのも、実に楽しいものです。