60代になるといろいろな機能が衰えてきます。
特に長寿国になった日本では先が長いだけに、ボケないで生きていきたいものです。
ボケと言えばだれしも年を重ねると認知症になるリスクがあります。
現在、認知症予防に効果があると科学的に認められているのは少し早歩き程度の「運動」だけです。
そこにもう一ついい話があります。
それは「ラジオを聴く」ことが脳の活性化につながるという話です。
どんなことか紹介します。
ラジオを聞くと脳が活性化する理由とは?

調べてみるとラジオを聞くと脳が活性化する効果があることが分かってきました。
そこにはこんな理由がありました。
ラジオはテレビやスマホのように画像や映像の情報が無く「聴覚情報」しかありません。
そのため、脳全体が視覚情報を補うために活発に働くというのです。
この脳の働きを「場面想像」というのだそうです。
音だけなのでそれ以外は頭の中で想像しながら聞いているからです。
前頭前野が活性化する?
分析によると脳の中で活性化するのが、創造性などをつかさどる「前頭前野」です。
ニュース等を効いている時などに活性かするといわれています。
脳の「前頭前野」という部分は次の様な働きがあると言われています。
「前頭前野」が活性化することは、勉強や仕事の面でも脳力アップにつながる良い影響を及ぼすのでしょう。
さらに天気予報を聞いている時には、脳が最も活発に活性化するという結果も出ているのです。
天気予報をラジオで聞くということは、音声だけで地図もないため、地方の位置や天気図など多くの情報を注意深く聞いて想像しているのが理由のようです。
普段ラジオで天気予報を聞かない人は、ラジオで天気予報を聞いても最初は理解しにくいといいます。
それだけにラジオを普段聞いていると頭が働いているのですね。
テレビを見続けると脳機能が低下する?
逆にテレビの映像や画像だけを毎日見続けていると脳機能が低下して認知症へと進むリスクが高くなると言われています。
その理由は、テレビなどの映像情報は一瞬のうちに脳に入るために、想像する過程がないためです。
認知症予防に効果はあるのでしょうか?
はっきりとしたエビデンスはありませんが、前頭前野は、認知症で萎縮しやすい場所だということが分かっています。
まさにラジオを聞くことは前頭前野を刺激して活性化させるので認知症を予防できる可能性があるのではないかと期待されています。
参考図書:『ラジオは脳にきく』(東洋経済新報社)
おわりに
ラジオを聞くということは脳を活性化することがわかりました。
痴呆症予防には、ラジオを聞きながら軽い運動「ウォーキング」すれば効果がアップしそうですね。