いまやネットでメールやSNSの時代となり手紙などは殆ど書かなくなりました。
そんな時代に万年筆をとり出してサインなどしたら大人ならではの人柄がにじみでます。
しかも自分で育てた万年筆の字は味わいがあるもの。
第一線を卒業しても一流の大人には希少価値のある万年筆が似合うのではないでしょうか。
そもそも万年筆とは?
万年筆のルーツは紀元前2,400年頃のエジプトにあります。
そのペンは「葦(あし)」をつかった葦ペンで炭を使ってパピルスに文字を書いたのがルーツと言われています
日本には1,884年に輸入される
日本には1,884年に横浜のバンダイン商会が輸入し、東京・日本橋の丸善などで販売されたと記録が残っています。
1,970年代には公文書の記録にボールペンが認められ徐々に万年筆は姿を潜めていくのです。
そして現代は、 万年筆の希少性・独自性が見直されて趣味の高級文具としての座に就いたのです。
万年筆は自分で育てる?
趣味の高級文具であり希少価値のある万年筆は一流のステータスを感じるのです。
万年筆をよく見るとペン先は「金」等で作られ本体は高級な素材が使われていて事務用ボールペンとは存在価値が違うのです。
万年筆の特徴はペン先です。
使い込むとその人の持ち味がペン先に刷り込まれ自分用に使い易く馴染んでくるのです。
長年使い込むと書きやすく愛着が感じられるようになるところが特徴です。
つまり万年筆は自分で育てる面白さがあるのです。
どこにもない自分だけの書き味を育てる楽しみが万年筆にハマる要因です。
万年筆は一流の大人を演出する
ボールペンは使い方が簡単で実用的いいのですが、重厚さは万年筆にはかないません。
そっと万年筆を取り出してサインしたりするイメージはまさに一流の大人。
コーヒーを飲みながら太字の万年筆でメモを取るあたりは大人の香りが漂ってきます。
万年筆はその点で一流の香りがするのです。
それは自分専用のお気に入りの高級万年筆を1本持つことです。
年を重ねたからこそ持っている魅力を万年筆は引き出してくれます。
少々高い買い物かもしれませんし便利とも言えないのですが魅力はあります。
最近は便利過ぎたため、あえて不便を味わうことへと回帰しているのも事実です。
そこにはなんともいえない人生の面白さがあるのでしょう。
日本製の万年筆と外国製はペン先が違う
そもそも万年筆は日本製と外国製では設計がまったく違います。
日本製の万年筆はペン先が縦書きに合うように作られています。
もちろん横書きも問題はありません。
外国製の万年筆は横文字が書きやすいように設計されています。
なので日本製の万年筆を使って便せんに縦書きで書くと、そのきれいさは外国製には譲れません。
どちらでも書く用途で選ぶと良いですね。
日本製の万年筆を買って使ってみた感想
近年賀状も無くなりつつありますが、たまには万年筆で1枚ずつ書くのも良いものです。
縦書きをメインとしてハガキや手紙、原稿用紙等で使うには縦書きに合う日本製を買ってみました。
「PULOT CUATOM 74 made in Japan」という製品です。
特に「CUSTOM 74」は定番で細字約1万円~極太3万円台で購入できます。
ペン先は極細から極太まであり好みで選べば書き味も違います。
デパートや文具店の店頭で試しがき出来るようになっているので是非、書き味を体で感じてください。
ぼくが購入したインクはブルーの「月夜」INK-50-TYです。
インクはいろいろ選べますが、おすすめは「月夜」という独特のブルーのインクです。
このインクをCUATOM74に入れて文字を書いたら何とも言えない充実感と満足感が溢れます。
またインクを入れるカートリッジも2種類あります。
使い捨てインクカートリッジと何度も繰り返し使えるコンバーター(スポイト式)が選べます。
ぼくはインクボトルを買ったのでスポイト式のコンバーター(CON-70)を買いました。
極太はダイナミックな男の書き味が出ます。
何行でも書けて手が止まりません!書くほどにどんどんはまっていきます。
なにより「万年筆で書くと、こころの奥底まで書き出せる魅力」があるのです。
実感したのが感想です。
参考にぼくが購入した万年筆、インク、コンバーターがAmazonにあるので紹介します。
おわりに
万年筆は生涯共にする高級な一本として損の無い小物です。
自分の万年筆を育ててはいかがでしょうか。