タオルなどはホテルのバスルームにセットしてあるのが最高だと思っていました。するともっと吸水性が良い「今治タオル」があるというのです。名前は以前聞いたことがありました。
今回、たまたま今治タオルのバスマットを頂いたので早速使った感想と特徴を調べたので紹介します。
今治タオルのルーツ
今治タオルとはどんなタオルなのかを調べてみました。すると、あの有名人が仕組んだプロジェクトが背景にありました。
その人は佐藤可士和さんです。博報堂を経て「サムライ」設立しNTT DoCoMo、ユニクロNYグローバル旗艦店など手掛けたクリエイティブ・ディレクターで有名です。
なんで絡んでいるかというと、たまたま2006年に今治タオルを使ったときに、その吸水性に感動したというのです。その時、今治タオルは海外の安いタオルの輸入に押されてひん死の状態だったようです。そこで佐藤可士和さんは日本の伝統を蘇らせるためのプロジェクトを立ち上げて「今治タオルブランド」と世界に広めて有名になったのです。
今治タオルの品質
愛媛県今治市で120年も前から作ってきたタオルの歴史があったのです。なんで今治なのかというと今治市に蒼社川というのが流れています。この川の水は伏流水でタオルづくりに適した軟水だからタオルがフカフカに柔らかく作れるのだそうです。
タオルを作る時には2つの方法があることがわかりました。タオルの素材は綿糸でもともと「生成り色」(きなりいろ)をしています。どんな色かというと淡い灰色がかった黄褐色です。
白いタオルに織りあげるには綿糸の黄褐色を晒して(さらす)白くして使います。この作業を先にするか或いは織り上げてから白く晒すかで2つの方法に分かれるのです。
今治タオルは先晒しで先に晒してからタオルを織る方法を取っています。織るときに糸が切れないように糊をつけて織るので出来上がりが固いタオルになるのです。ここで柔らかくする技術が今治タオルの特殊な伝統の技術なのです。
さらに「5秒ルール」というものがあり、タオルを水に浮かべて5秒以内に沈むという吸水性を保証するルールです。今治には多くのタオル会社があり、このルールをはじめ品質関連の厳しい基準を満たしたものを「今治タオルブランド」で出荷しているのです。
今治タオルにはロゴマークがある
その厳しいといわれている基準をクリアしたタオルには、佐藤可士和さんがデザインしたロゴマークのタグがつけられています。
なので「今治タオル」としての品質を保証することを証明しているタグが付いていれば偽物ではないことになります。よく注意して確認してくださいね。
この赤、青、白でデザインされたロゴマークには佐藤可士和さんが意味を与えています。
赤色は、活動的、情熱的、先進的、生き生きとした力強さ、動き、インパクトなどをイメージさせる色で今治タオルの存在自体が社会の注目を集め日本を象徴する商品のひとつであるという位置づけです。
青色は、品質に対する安全と安心、信頼、歴史と伝統、鮮明性、落ち着きなどをイメージさせる好感度の高い色で今治タオルの持つ歴史と伝統を背景とした高品質をシンボライズしています。
白色は、やさしさ、清らかさ、清潔感、無垢、癒し、真心、柔らかで慈しみにあふれた愛情をイメージさせるピュアな色で今治タオルの無限の可能性を示唆する広がりを表現しています。
今治タオルのバスマット
最後になりました今治タオルブランドのバスマットを風呂上りに使ってみました。
さすがというか、足裏についた水滴が「す~ッ」と無くなり、足裏はサラサラになります。
その時間があっという間です。
普通使い始めの時はタオルでもバスマットでも糊が残っていて1回洗濯して洗い落とさないと吸水性が悪いのです。
ところが今治ブランドのバスマットは新品の状態からすぐに高い吸水性を発揮します。これが5秒ルールというものなのですね。
濡れたバスマットをちょっとそこらへんに掛けておくとすぐ乾くのも特徴かもしれません。
今回はバスマットをもらったので書いたのですが、こんなに吸水性がいいのなら家のタオルを今治タオルに変えようかと言うことになりました。
おわりに
今治タオルは吸水性がよいと口コミで人気で、実際に使ってみるとそのすごさがわかります。
今治のルーツやブランド化の経緯も紹介しました。