定年退職を迎えると、夫は妻と一緒に過ごす時間がこれまで以上に増えてくるもの。
夫の現役時代は仕事がメインで家庭サービスなどムリだったかもしれません。
それどころか会社のお付き合い、休日はお仲間とのゴルフなど、全ては家庭をやりくりするため。
その努力を重ねてきたのではないでしょうか?
定年後の暮らしは会社ではない?
何十年もの間、夫はビジネス社会の荒波の中で戦ってきたのです。
だから夫の生活は当然会社がメインだった、あの昭和の時代。
しかし、今は令和という昭和の時代とはかなり違った社会環境に変化しています。
DVやセクハラ、モラハラなまの問題が浮き彫りになることで、ますます個人の尊厳が大切にされる時代となりました。
これは大変嬉しい方向に変わっていると思います。
でも、長年にわたり昭和~平成にかけて仕事をしてきた夫には、ある癖がついていてなかなか取れません。
それは、「仕事の癖」「上司の癖」「管理職の癖」「男社会の癖」・・・
ここで意識改革をするのは夫の方かもしれませんね!
定年後に一緒に暮す夫婦は、会社の上司と部下の関係ではありません。
「おい!ふろ沸かしておいてくれ!」
などと上から目線で命令したら、それは昭和の管理職癖が抜けきらない証拠。
そんなことがたくさん出てきます。
では、どんなふうに夫と妻は意識改革をすればいいのでしょうか?
定年後の夫婦に必要なこととは?
夫は家長だから、妻はそれに従う?
そんな時代ではありません。
もし、そんな感じで暮らしたら「即離婚」、あるいは「別居」という選択が待っているかもしれません。
事実、ぼくの友人も妻と熟年離婚へと突き進んでしまった例も見てきました。
妻のたった一言、「もうがまんできないわ・・・」
そこで、定年後は夫も妻も同じ立ち位置で暮らすことが大切になります。
妻に言い聞かせてきた人生、妻に言い訳をして乗り切ってきた時代。
そんな時代には「さよならな」のです。
これからは、新しい夫婦の生き方に切り替えることが大切になります。
では、どんな方法があるのでしょうか?
定年後に夫婦が幸せに暮らす方法
夫が定年退職後に必要な意識改革は次の3つのポイントです。
- 夫も妻もお互いの領域に立ち入らない
- 家事は平等に担当を割り振るのが必要
- お互いに部屋(居場所)を持つ
夫も妻もお互いの領域に立ち入らない
これはとても重要であり、定年後の夫婦の基本姿勢ではないかと思います。
定年までは夫も妻も目的は「子育て」「家計の運営」と同じではなかったでしょうか?
だから、夫や妻が個人的にやりたいことなどはほとんどできずに、全ては家族のためだったと言えます。
そこで定年後は、子育てもひとまず終わり、家のローンも終わり(終わりそう)、という時代を迎えます。
今度は、夫も妻も、自分の生き方をするとき。
それまでやりたくても出来なかったことに情熱をかける時なのです。
だから、夫婦はお互いにその領域に立ち入らないことです。
それぞれが本当に自分がやりたいことをやるときなのだと思います。
家事は平等に担当を割り振るのが必要
そこで夫婦でありながら「共同生活」という立ち位置で暮らすことが必要になります。
つまり具体的には「家事」を割り振ることです。
家事とは分類すると次のようになります。
- 部屋の掃除・風呂掃除・トイレ掃除
- 食事の用意と後かたずけ
- 洗濯機をまわし、洗濯物を干して取り入れ、振り分けて収納
- 食品や生活用品の買出し
- ゴミの分別とゴミ出し
この家事を夫と妻で役割分担と当番分担を決めましょう。
こうすることで、お互いに平等に生活ができるというもの。
でも注意点があります。
- 必ず家事の先輩の妻からノウハウと手順を聞いてから行うこと。
- 家事は妻のレベルを超えてはならない。超えるとケンカになるから。
- 買い物は妻と一緒にいかないこと。妻は自由に買い物をししたいから。
たまには妻の肩をもんであげることも必要なことです!
お互いに部屋(居場所)を持つ
そして、住宅事情が可能であれば夫と妻の部屋を持つことです。
子育てが終わり独立した子供の部屋を利用したりして、狭くてもお互いの自分の部屋を持つことです。
自分の居場所でもあり、お互いに立ち入ることのないプライベートな部屋です。
いつまでも一緒に寝ているなんて、老後は疲れることになります。
- 長年夫のいびきに悩まされてきた。
- 寝る時間帯が違う。
- テレビを見る時間が違う。
- 朝起きる時間が違う。
- ちょっと横になりたくても出来ない。
- ひとりの時間が欲しい。
このような問題、もやもやが一気に解消します。
注意点は、ゼッタイに了解なくお互いの部屋には立ち入らないことが原則です。
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まとめ
定年退職後は、夫と妻は管理職と社員ではありません。
夫婦お互いに同じであり家事も部屋もしっかり分けましょう!
そしてお互いがプライベートな時間を持てるように工夫することが幸せな老後に向かうために必要なことです。