60代になってしみじみと分かってくることがあります。
現役時代に上司が語った心に残る言葉です。
本記事では
- 上司達が語った心に残る言葉
- 60代になって振り返ると理解できる
- 本当の思いやりを残して行こう!
その時はそんなに大切だとは思わなかったのでが、60代になってやっと理解できることがあります。
無名の上司の言葉ですがとても役立ちました。
上司達が語った心に残る言葉
30代のころ職場の上司達がぼくに語った言葉があります。その中から心の残った言葉を3つだけ紹介します。
出世は遅い方が良い
鬼のような上司がぼくに言った言葉です。ぼくが30代後半になると同期の社員は次長や部長にどんどん昇格していきました。その時代に課長どまりで昇進が止まっていたぼくに上司が言った言葉です。
「出世は遅い方が良い!」とその上司はポツリを居酒屋で飲みながら言いました。
その後9年も課長止まりでした。
ところがある日、ぼくが英語を少し話せることが役員まで伝わりました。それが縁で50才で次長になり海外の拠点の役員になりました。次長が役員という前代未聞の昇進ということになり、さらに翌年部長までになり本部の役員にもなりました。55才の時です。
30代で早々に部長や次長に昇進し役員候補の数十人の同期を一気に飛び越えてしまったのです。
こんなことがあるのです。30代後半から50代までの長期間、下積みの仕事でしたから55才で本部役員という地位はまるで別世界のようでした。
現場の苦労が分かる役員として社長の海外出張に同行するまでになりました。
お前の奥さんに聞いてみろ
鬼のような2人目の上司に言われた言葉です。
ぼくが提案した企画を鬼の上司にあげたところ、お決まりの「こんな企画はダメだ!」と一喝!
「お前のここが悪い!奥さんい聞いてみろ!」と言われました。今ならパワハラとなるところですが、当時は日常茶飯事です。
ぼくは気分が悪く「なに言ってるんだ、このバカ上司は・・・」とブツブツ言いながら家に帰って、今日あったことを女房に言いました。
「ここが悪い!」と言われたことを伝えると女房は言いました。
「あなたの上司はすごいわね!その通りよ‼」というのです。
これにはショックでしたが、やぱり上司はぼくをしっかりと見ていたのですね。女房とおんなじだと感じたのです。
家計のやりくりだと思え
企業の経営は「家のやりくりだと思え!」と言われたことです。どうしても会社のことは他人事になりますが仕方がありません。
企業の収支をしっかりと行うには「家のやりくりと同じに考えろ」というのです。
マイナスの部署をプラスに変えることができたのも、この言葉のおかげです。それ以来ぼくの担当する部署はプラス成長を遂げていくのです。
家計を支えるのは、お父さんの収入、お母さんのパート、子供たちのアルバイト、そしてみんな協力して家計を維持していくことと同じだと言います。
本業をしっかりとおさえて、不足分をみんなで助け合ながら運営することですね。そしてアルバイトの子供たちも成長し将来は独立していくのです。
60代になって振り返ると理解できる
これらの言葉は当時はとってもつらい言葉でしたが、今になるとどれも本当の事だと思えるようになってきました。なつかしくも思える言葉です。
実際に仕事を乗り越えることができたのも、これらの言葉が後押ししてくれたことは間違いないのです。
特に昇進などは自分の評価なので、20年近く下積みをする上でも「出世は遅い方が良い!」は最高の心に残る言葉として、今も子供たちに伝えています。
本当の思いやりを残して行こう!
これらの「心に残る言葉」は、どれをとっても上司がぼくを育てるために本当に思ったことを遠慮もせずにぶつけてくれたことです。
これが企業をささえる人を育てることなのかも知れません。
その上司達は、いまは天国にいってしまったのですが、いまでも思いだす思い出の言葉なのです。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございました。
財産やお金を残せなくても「役立つ言葉」は無形ですが後世に残すことはできます。
無名ではあっても一つでも役立つ言葉、心に残る良い言葉を残せるように努力していきたいですね。