2020年の「敬老の日」は9月21日です。
長寿国となった日本では元気なお年寄りが年々増加しています。
日本にはどれくらいのお年寄りが暮らしているのかを調べてみました。
100歳以上の高齢者は過去最多!
厚生労働省は2020年9月15日に全国の100歳以上の高齢者数を発表しました。
それによると過去最多となり、その人数は8万450人となり初めて8万人を超えました。
100歳以上の増加人数は、昨年よりも9,176人増えて50年連続の増加で、過去最多です。
内訳は、男性が1,011人増の9,475人、女性は8,165人増の7万975人です。
なんと女性が88.2%を占めているという結果です。
この数字は、老人福祉法で定めた9月15日「老人の日」の時点で100歳以上の高齢者の数を、9月1日時点の住民基本台帳を基に集計した人数です。
最高齢者は女性で117歳
女性の最高齢は福岡市の田中カ子(たなか かね)さんで1903年(明治36)年生まれの117歳です。ギネス認定の男女を通じ「存命中の世界最高齢」です。
男性は奈良市の上田幹蔵さんで、1910年(明治43)年生まれの110歳でした。
島根県がトップ
全国の人口10万人当たりの100歳以上の高齢者数は63.76人です。
都道府県別では、島根県が8年連続最多で127.60人。
続いて高知県が119.77人、鳥取県が109.89人となっています。
100歳の記録の歴史
100歳を超えた歴史を調べると次の通りです。
初めて100歳以上の調査を開始した1963年(昭和38年)にはわずか153人でした。
1981年は1,000人を超えて、1998年に初めて1万人を超えました。
2019年の平均寿命
2020年7月に厚労省が「2019年の日本人の平均寿命」を発表しました。
それによると「女性が87.45歳」、「男性が81.41歳」で、どちらも過去最高を更新しました。
(2018年)女性:87.32歳、男性:81.25歳
(2017年)女性:87.26歳、男性:81.09歳
女性も男性も年々平均寿命が延びています。
長寿の要因は医療技術の進歩
平均寿命が延びている要因は、医療技術の進歩などが理由として指摘されています。
参考ですが、本来の人間の寿命に関する論文があります。
オーストラリアの研究機関が2019年12月12日学術誌『Scientific Reports』に掲載した研究です。
それによると、DNAに基づいて「自然な寿命」を持つ現代の推定寿命は38歳という驚くべき結果でした。
ちなみに、ネアンデルタール人とデニソバンスの最大寿命は37.8年でした。
おわりに
オーストラリアの論文からDNAを分析すると本来の人間の自然な寿命は38歳という驚くべき短命であることです。
医学の進歩により、それを3倍以上も寿命が延びていることがさらに驚きなのです。
寿命が延びたのですが、その分健康に暮らせるように普段からトレーニングが大切ですね。