定年後の生活費は夫婦でいくら費用かかるのか気になりませんか?
これから定年を迎える方も、すでに定年を迎えた方も、老後の生活費は漠然としていて不安を感じる方もいるのではないでしょうか。
今回は60代が夫婦でかかる生活費の費用がどれ位なのか資料を基に目安を紹介します。
定年後60代はつつましく生活する
一般的に定年を迎えた60代の方たちはどんな老後の費用をイメージしているのでしょうか?
60代の生活に限定せずに老後の夫婦の生活費についてもっている意識を調べてみました。資料は生命保険文化センターが公表している「令和元年度生活保障に関する調査」をまとめました。
老後は「つつましい生活」をおくると考えている方が7割いらっしゃいます。
老後の頼みは公的年金だから、これから先は減額はあっても増えることは期待できそうもないから不安になりますよね。
そんな先行きのイメージから「つつましい生活」を考えている方が年々増加傾向にあります。
つつましい生活をイメージしている背景には老後生活資金への不安があると分析しています。
不安を感じている方の割合は約8割にも上ることからもうかがえます。もっとも多い不安材料は「公的年金だけで大丈夫か?」という理由です。公的年金だけでは不十分という不安です。
60代の夫婦2人の生活費の実態
総務省統計局が公開している「家計調査年報(家計収支編)令和元年(2019年)」によると実態は次の通りです。
高齢夫婦無職世帯
引用:<参考4> 家計調査年報(家計収支編)令和元年(2019年) 高齢無職世帯の家計収支(二人以上の世帯・単身世帯)
高齢無職世帯のうち高齢夫婦無職世帯(夫65歳以上,妻60歳以上の夫婦のみの無職世帯)につ
いてみると,実収入は237,659円,可処分所得は206,678円となった。
消費支出は239,947円,平均消費性向は116.1%となった。
夫65歳以上だから、定年後の雇用延長も終わり無収入で年金だけを頼りに夫婦2人で生活することをイメージできます。
この場合、実収入は237,659円,可処分所得は206,678円が現実の生活費の目安ではないでしょうか。
実際にぼくがこの年代なので、ほぼ同じ金額だからうなずけます。
引用した表から説明します。
老後の夫婦2人世帯の生活費の内訳
高齢夫婦無職世帯(夫65歳以上,妻60歳以上の夫婦のみの無職世帯)の毎月の生活費の内訳は次の通りです。
上のグラフの数字を一覧表にまとめてみました。
項目 | 費用 | 割合 |
---|---|---|
食料 | 66,458円 | 27.7% |
住居 | 13,625円 | 5.7% |
光熱・水道 | 19,983円 | 8.3% |
家具・家事用品 | 10,100円 | 4.2% |
被服及び履物 | 6,065円 | 2.5% |
保健医療 | 15,759円 | 6.6% |
交通・通信 | 28,328円 | 11.8% |
教育 | 20円 | 0.0% |
教養・娯楽 | 24,804 円 | 10.3% |
その他消費支出 | 54,806円 | 22.8% |
非消費支出 | 30,982円 | |
直接税 | 11,976円 | |
社会保険料 | 18,966円 |
これらの費用を実際の生活を比較してみました。
多少の増減はあるものの、ほぼこの費用と同じだと確認できました。
この費用は持ち家の場合だから、賃貸になったりローンが残っているとさらに厳しくなるかもしれません。
年金が支給されているのですが、現在はぼくだけす。妻の年金が支給されるとぼくの年金は調整されるので結局20万円/月の可処分所得で生活することになるようです。
老後の生活費はある中で調整する
老後には34万円あればゆとりで暮らせるという数字もあるようです。
しかし、どうにもならない現実もあるから、無いものねだりをするのは無理がきます。
そこで、老後の生活費はある中で工面しつつ調整しながら使うことがいいように感じます。無理して収入を得ようとすると体を痛めたり、精神的にもキツイことが想像できます。
老後の工夫はネットでも紹介されていて、どれも面白い生き方を見つけているようです。
夫婦2人で月20万円あれば面白い生活ができます。旅行もできて、趣味もできて、おいしい物を食べて、ゆったり生活できるモデルを工夫するのは結構楽しいものです。