お茶は古い時代から高価な薬として用いられてきたように、健康への効果は広く知られています。
また、梅干しも昔から体に良い食べ物として大切にされてきた日本の伝統的な健康食品です。
緑茶と梅干しで作る「梅干し茶」が持つ3つの効果について紹介します。
緑茶と梅干の「梅干し茶」とは?
緑茶も梅干しも昔から薬として用いられたように体に良い食べ物です。
梅干し茶は、緑茶の中に梅干しを1つ入れて飲むだけの簡単なお茶です。
とてもシンプルな「梅干し茶」ですが、実はその効果には驚くような体に良い働きがあるのです。
昭和の時代には、ご飯にお茶をかけて梅干しを乗せたお茶漬けをよく食べました。
あのお茶漬けはシンプルなのですが、伝統的な知恵が詰まっていたようです。
梅干し茶の健康効果
梅干し茶は、疲労回復に良いとされています。
それは、梅干しに含まれている「クエン酸」という成分によるものです。
クエン酸は疲労を感じる時に体内に蓄積される「乳酸」を分解して体外に排出する働きを持っています。
そのため、梅干しを食べることで疲労回復の効果につながるのです。
梅干し茶の美容効果
梅干し茶には美容効果があると言われています。
緑茶と梅干しのコラボレーションが生み出す美容効果は見逃せません。
緑茶には豊富なビタミンCとカテキンが含まれています。
2つの成分が美容効果を促進するようです。
肌の潤いとハリを保つ役割の成分としてよく知られているものにコラーゲンがあります。
コラーゲンを作るにはビタミンCが不可欠なのです。
コラーゲンを生成するビタミンCを豊富に含む緑茶は、肌の美容効果を促すのです。
そればかりか抗酸化作用にるシミの原因「メラニン」を抑制する作用とシミの色を薄くする効果があるとされています。
ビタミンCが多い緑茶の効果です。
また、緑茶のカテキンは脂肪の吸収を抑制し、バニリンは脂肪を燃焼させやすくする働きがありダイエットにも良いとされています。
一方、梅干しにはクエン酸が含まれています。
クエン酸は代謝を促進し老廃物を排出する働きがあり「老化防止」に役に立つとされています。
緑茶のビタミンC、カテキンと梅干しのクエン酸のコラボが美容をアップしてくれるのです。
梅干し茶の予防効果
梅干し茶には予防したり抑制する働きもあります。
代表的な予防としては、動脈硬化の予防があります。緑茶に含まれるカテキンやビタミンC・B2には抗酸化作用があります。
この作用により悪玉コレステロールの酸化を抑制することで動脈硬化を予防する働きがあるとされています。
また、がん細胞が増える仕組みを抑制する働きがカテキンにあるとされています。
そのため、がん細胞が遊走(他の場所へ移動する)することを抑制する働きがあることから、今後その効果が期待されているようです。
また、梅の成分にはインフルエンザウイルスの抑制や脂肪燃焼効果があると学会などで報告されていることから、風邪の予防効果にも期待が集まっています。
2019年12月には和歌山県の田辺市とJA紀南でつくる「紀州田辺うめ振興協議会」が、梅干しを茶に入れて飲む「梅干し茶」の風邪予防効果の検証を開始しました。
紀州田辺うめ振興協議会では、これまでダイエットや夏バテ対策、インフルエンザ予防の効果を検証しています。
参考:紀州民報 https://www.agara.co.jp/article/38093
梅干し茶の作り方
お茶に梅干しを入れて飲むという方法でとても簡単です。
梅干し1つを入れてそのまま飲んだり、崩して飲んだりと自由に飲みやすい方法で大丈夫です。
お茶の種類ですが、新茶を超えるカテキンが含まれているのが「番茶」です。
理由は番茶は日光に当てている時間が新茶よりも長いためカテキンが多く合成されるからです。
番茶を利用すればさらに効果はアップすると思います。
まとめ
梅干し茶の健康効果について紹介しました。
緑茶と梅干しの成分が健康にとてもよく働くことがわかりましたので、ぜひ風の予防にも役立てましょう。