仕事の現役時代は毎日車を乗り回していても、定年後は車に乗る機会が減ってしまうものです。
スーパーに買い物で使ったり、年数回の温泉旅行に使ったりする程度になってしまうのではないでしょうか。
年を重ねると車の運転にも多少不安が出てきます。
車を駐車する時に若い時ならまっすぐだったのが、曲がってきたり、交差点でもたもたしたりと運転動作が遅くなるのは避けられない老化が原因と言われています。
車をこのまま持ち続けるのか、あるいは手放してタクシーやレンタカー、カーシェアリングに切り替えるか、そんな考えも浮かんできます。
車を手放すことのメリットとデメリットをしっかりと確認することは大切です。
もし手放すならどんな時期やタイミングが良いのかも知りたいところです。
車の販売店の方から頂いたアドバイスをもとに紹介したいと思います。
車を手放すメリット3つ
はじめに車を手放すメリットについて、3つのポイントを紹介します。
(1)車の維持費が不要になる
車を1台保有すると維持費が意外とかかります。
自動車税、任意保険の費用、2~3年に一度の車検費用、タイヤ交換やオイル交換などのメンテナンス費用、その他場合によって駐車料金等が最低でもかかります。
その金額は年間に換算すると安くても数十万円から、高い車では100万円以上になる車種もあります。
車を手放すと、この様な費用がまるまる浮いてしまうメリットがあります。
(2)事故のリスクが減る
車を持たないので当然ですが、自家用車の運転によるり交通事故のリスクが無くなります。
人身事故の補償では、個人では賄いきれないほどの莫大な金額や時によっては逮捕というリスクが無くなります。
近年は老人の自動車運転での事故が多発していることを見ると、判断力の低下や瞬発力の低下などの要因が多いようです。
万が一事故になり、相手の方に被害を及ぼしたことで、生活やその後の人生を不幸にしてしまうリスクが、車を手放すことで無くなります。
(3)歩く機会が増えて健康維持につながる
早めに車を手放した方の体験では、歩く機会が増えて足腰が丈夫になり健康維持につながっていることです。
車で5分程度のちょっとした買い物も、車がなければ歩いていきます。
こうした機会が増えるので、ウォーキングを日常に取り入れたくらい健康効果があると言います。
また、公共交通機関を使うので、駅の階段の上り下り、バス停まで歩いたりと体を動かすことになり、ダイエットにもつながります。
車を手放すデメリット
車を手放すことでデメリットも当然出てきます。
多くの方が悩んでいるのは「不便になる」ということです。
車を手放すと歩くので健康的だといっても、土砂降りの雨や台風の時などは、マイカーがあれば家族の送り迎えやお米などの重い買い物も便利です。
地方になると、バスもない地域があり車は1人1台が当たり前という生活もあります。
ましてスーパーが遠方だったりすると車は必須ですね。
この様な場合は、スーパーや病院への交通手段や距離を考えて車がなくても可能なら手放すようしましょう。
車を手放す時期とタイミング
車を手放すことになれば、その時期とタイミングを知っておくと有利になります。
タイミングが少しずれただけ売却益に差が出るからです。
12月に売るメリット
一般的に車は年式が古くなるほど買取価格が安くなります。
車の年式は1月1日に1年古くなります。
車の販売店の情報では車を売却する場合に、12月の査定額と1月の査定額では年式が1年違うので大きな違いが出る場合があると言います。
12月中に売却するには、その前から準備することが重要です。
3月に売るメリット
年度替わりの4月~5月は車が売れる時期です。
理由は新しい生活がスタートするので、それに合わせて車を購入するそうです。
そのため中古車を取り扱う業者は、2月~3月に買取強化をするので買取査定額が高くなる傾向なのです。
なので車を手放すタイミングは、4月に売れるようにするなら2月頃から売却の相談をするのが良いと言われています。
車検前と自動車税のタイミング
ポイントは車検が残っていると車検分以上にはなりませんが、付加価値が付くメリットがあります。
車検が残っているうちに売却しましょう。
毎年4月1日を起点に1年分の自動車税が課税されます。
4月1日以降に車を手放すと自動車税がかかるので、その前に売却すると一時的な出費が抑えられます。
車を売却する時には一括見積りが便利
車を売却する時は、業者によって金額が異なります。
何社か見積りをとって比較することが大切です。
少しでも高く売却するためには、前述の売却の時期とタイミングをみて見積りを取ってみてください。
結構売却額に差があることが分かります。
老後に向けて、車を手放すときのメリットとデメリットを紹介しました。
車を手放す時は状況をよく考えて、手放すことがきまったら少しでも高く売却できるようにタイミングを考えてベターな時期を選びましょう。