「2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする」という目標を日本は掲げました。
地球温暖化につながる温室効果ガスの排出をゼロにする「脱炭素社会」の実現は大きな課題です。
そんな中で、少し心苦しいのですが今年久しぶりに石油ストーブを使ってみました。
石油ストーブを久しぶりに使うと、それは実に便利なのです。
石油ストーブは化石燃料の灯油を使うので二酸化炭素「CO2」を出します。
それなので、脱炭素社会をめざす日本人としてはあまりお勧めではありませんが、使うと便利なのです。
なにが良いのかを紹介します。
石油ストーブの6つのメリット
今回物置から出てきたのは、製造年が1986年の「トヨクニ レオペット DSK-21SG」という石油ストーブです。
わが家では石油ファンヒーターを買う前までの2000年ごろまで使っていました。
子供が生まれてよちよち歩きだと石油ストーブは危ないので、石油ファンヒーターに変えました。
その後、石油ファンヒーターは燃費がすこぶる悪いためエアコンに変わりました。
久しぶりに石油ストーブを出す
お餅を焼こうということで、昭和レトロな石油ストーブを久しぶりに出して使い始めたのです。
昔ずいぶんつかった割には故障もなく丈夫で、火をつけるとすぐに暖かく燃えました。
まだまだ現役です!
さて、話をすすめることにします。
石油ストーブには次の6つのメリットがあります。
(1)すぐに暖かくなる。
最新のエアコンよりも石油ストーブは足元から暖かくなるのです。
赤外線が出るからでしょうか。
1階のリビングに石油ストーブを置くと、キッチンや和室、リビングとこれ1台で十分あたたかくなるのです。
石油ストーブを出してからエアコンは使っていません。
(2)燃費が良く、ランニングコストが安い
石油ストーブのタンクは満タンで4リットルです。
灯油のポリタンク20L は5回も給油ができます。
燃費は1時間0.24リットルと表示されています。500㏄のペットボトル半分の量です。
ちなみにわが家の最新の10畳用エアコンの暖房は、標準で1時間0.66kw使います。
1kWhの電気代は単価25円なので、エアコン暖房を1時間使うと約16.5円です。
灯油は18リットルで1,441 円(2020年12月21日 ガソリン・灯油価格情報ナビ)、石油ストーブでは1時間あたり19円です。
実際には1回の給油4リットルで1日10時間使っても2日は十分持ちます。なので灯油ポリタンク1つで10日も使えるというエコなのです。
まとめると、同じ10畳分の暖房をエアコンと昭和レトロな石油ストーブで比較すると概算では以下のようになります。
エアコン暖房 1時間16.5円
最新のエアコンに石油ストーブは負けてしまいました。
ただし、お湯が沸かせたりといろいろ使えることを考えると、1時間2.5円の差は埋まるのではないでしょうか。
(3)やかんでお湯が沸かせて湯たんぽが使える
エアコンや石油ファンヒーターではやかんでお湯がわかせません。
しかし、石油ストーブではやかんをのせておけば、約30分で2リットルのお湯が沸くのです。
1日に何回もポットにお湯を移しても、余るので、とうとう湯たんぽを2つ出して使っています。
(4)お餅が焼けるし鍋で煮物ができる
石油ストーブは火を使っているから、お正月にはお餅が焼けるのです。
石油ストーブにあたりながらお餅を焼いて食べることができるから便利です。もちろん焼き芋も簡単にアルミホイルで焼けます。
さらに、煮物も石油ストーブの上に鍋を乗せておけば、やわらかく煮えます。
(5)停電でも使える
最大のメリットは、停電でも暖を取れることです。
エアコンや温風ヒーターのように電気を使わないので、停電になっても暖かく過ごせるのがいいです。
大雪での停電や震災などで停電があっても使えます。
しかも場所を選ばないので外でも使えるのがメリットです。
(6)空気が乾燥しない
エアコンを使うと空気が乾燥してしまいます。
しかし、石油ストーブは灯油が燃えると水蒸気を出すので乾燥しないのです。(石油ファンヒーターも同じです)
また、ヤカンを乗せてお湯を沸かしているので湯気がでて湿度が程よく保てるのがメリットです。
石油ストーブとエアコン暖房
石油ストーブはお湯が沸かせたりしていろいろ便利ですが、火傷や火災の危険性があります。一方エアコンは火傷や火災の心配が不要で安心ですが石油ストーブほどには足元が暖かくなりません。
60代になったわが家では石油ストーブが何かと重宝されていますが、もっと高齢になったら火は消し忘れなどの危険性もあるのでエアコン暖房になるのでしょうか。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
60代にとって懐かし昭和レトロな石油ストーブは、これだけ便利で1時間19円の暖房器具です。
いまさらですが、便利で手放せません。