最近はスマホや家電などでWiFiルーターを使う場面が、どんどん増えてきました。
でも、WiFiルーターは分かりにくく、専門知識が無いので選べない方もいるでしょう。
そこで、今回はWiFiルーターの簡単な選び方を分かりやすく説明します。
この記事を読めば、新しいWiFiルーターの選び方がわかります。
wifiルーターに表示されている記号の意味を解説
WiFiルーターを選ぶときに意味不明の「ax、ad、ac、n 、a 、g、b」などの記号がずらり並んでいるのを見かけますよね。
この記号はなにを意味しているのでしょうか?
WiFiルーターに表示されている記号(規格)の意味と選び方を解説します。
この記事を読めばWiFiルーターの選び方が分かります。
WiFiと読んでいる機器は「WiFiルーター」と言います。
家庭で使うWiFiルーターを買う時に、広告や箱に書いてある説明を見ると、次のような気候があります。
- 11ax(ax)
- 11ad (ad)
- 11ac(ac)
- 11n(n)
- 11a(a)
- 11g(g)
- 11b(b)
いったこれは、何の意味でしょうか?
簡単に説明します。
などの記号が書いてあります。
商品によっては例えば同じ規格なのに「WiFi7」、「Wi-Fi 6」、「802.11ax」、「11ax」、「ax」などの種類の記号が表示されています。
または単にアルファベット「ax」「ad 」「ac」「n 」「 a」「g 」「b 」だけの表示もあります。
なにを言っているのか専門的過ぎて訳が分からなく、理解できませんよね!
この記号の意味するところは、どんなことなのか解説します。
規格「IEEE802.11」とはどんな意味?
WiFiルーターの通信規格には、通信周波数と最大通信速度の記号が決められています。
実は「802.11ax」などの記号は国際的なWiFiの通信規格のことです。
米国電子学会(IEEE)が定めたWiFiの標準規格で正式には「IEEE802.11」(アイ・トリプルイー802.11)と呼びます。
この表はかなり専門的なので、そんなこともあるのか程度わかっていればOKです。
通信速度の早い順に並べると次のようになります。
2024年7月現在、商品では第6世代WiFi6が最新ですが、12月にはWiFi7が出る予定です(総務省発表)
世代・呼称 | 国際規格 | 略記号 | 通信周波数 | 最大通信速度 |
第7世代 WiFi7 (*)令和6年12月頃 (予定) | IEEE802.11be | ー | 2.4GHz 5GHz 6GHz(世界初) | 46Gbps |
第6世代 WiFi6 | IEEE802.11ax | ax | 2.4GHz 5GHz | 9.6Gbps |
第5世代 WiFi5 | IEEE802.11ad | ad | 60GHz | 6.8Gbps |
第4世代 WiFi4 | IEEE802.11ac | ac | 5GHz | 6.9Gbps |
第3世代 | IEEE802.11n | n | 2.4GHz 5GHz | 600Mbps |
第2世代 | IEEE802.11a | a | 5GHz | 54Mbps |
第2世代 | IEEE802.11g | g | 2.4GHz | 54Mbps |
第1世代 | IEEE802.11b | b | 2.4GHz | 11Mbps |
(*)参考:総務省 IEEE 802.11be(Wi-Fi 7)の導入について
記号の見方
例えば最近Amazonなどでも買える最新のWiFiを見てみましょう。
ざっと眺める程度でOKです。
最新のWiFiには「ax」と表示されていたり、「11ax」、あるいは第6世代を表す呼称の「Wi-Fi6」が使われていたりします。
「ax」の表示ならば、通信周波数が「2.4GHzと5GHz」が使えて最大通信速度は「9.6Gbps」ということです。
新しい規格ほど通信速度が早く快適になっています。
現在の最新規格は「IEEE802.11ax」で最大通信読度が「9.6Gbps」超高速になっています。
光回線を使っている場合のおすすめ
一般的に光回線をより快適に使う場合、おすすめの規格は「IEEE802.11n」より上位の規格です。
つまり記号でいうとn以上だから、「ax」「ac」「n 」が表示されているWiFiを買うのが良いです。
もし、「 a」「g 」「b 」だけの表示なら光回線ではストレスになります。古い機種の場合です。
ぼくが使っている機種のひとつに、2013年に買った「n 」「 a」「g 」「b 」のWiFiがあります。
現在なんとか光回線がギリギリで使えますが安定はしません。
また「ad 」の規格はほとんど見かけません。
WiFiの周波数の特徴とは?
WiFiで使われる電波の周波数帯は「2.4GHz」、「5GHz」、「60GHz」の3種類。
*2024年12月予定から6GHzも可能になる。
これらの3つの周波数にはある特徴があるのでそれを説明します。
周波数帯 | メリット | デメリット |
2.4GHz | 家の壁や天井などの障害物に強い。離れた部屋でも届きやすい | 利用機器が多く電波干渉で接続不安定・速度低下のリスクあり |
5GHz | 専用なので電波干渉に強い。接続安定・通信速度向上が期待 | 家の壁や天井など障害物に弱い。2.4GHzより通信距離が短い |
6GHz(2024年12月~) | 世界に先駆けて制度化は日本が初となる。 | |
60GHz | 利用が少ないため電波干渉されにくい。 | 5GHz帯より障害物に弱い。通信距離10m程度と短い。 |
「ax」と「n」のWiFiは、2.4GHzと5GHzの両方が使えるように対応しています。
WiFiが最適な方の電波を自動で選んでくれるのです。
なので安定して使える特徴があります。
WiFiルーターの選び方
ここまでの説明を元に、どんな規格のWiFiを選んだらいいのか説明します。
おすすめは周波数帯「2.4GHz」「5GHz」が両方使えるタイプ
おすすめは一般的に使いやすく人気のあるWiFiルーターは、周波数帯「2.4GHz」「5GHz」が同時に使えるタイプです。
理由は、2つの電波の最適な方を自動で選んでくれるからです。
そのためWiFiが途中で切れたりせず安定した状況で使えます。
新しいWiFiがパソコンやスマホで使えるか?
いくら最新のWiFiルーターを選んでも、使うパソコンやスマホが古くて対応していないと十分に機能しないばかりか使えないこともあります。
例えば最新の第6世代「Wi-Fi 6」を選んで購入したとします。
その時にあなたが現在使っているパソコンやスマホのWiFiの新規格に対応しているかどうかが問題です。
そこで使うパソコンやスマホがどんなWiFiの規格に対応しているのか、マニュアルや説明書に書いてあるWiFiの規格を調べてみてください。
では、最新の第6世代「WiFi 6」のWiFiルーターでは、古いパソコンやスマホが使えないのでしょうか?
古いWiFi規格のパソコンやスマホでも使える?
最新の「WiFi 6」WiFiルーターでは、パソコンやスマホが前世代の規格「ac」や「n」でも使えるように自動判断してくれるものが出ています。
このタイプを買っておけば、先々新しいパソコンやスマホに交換したときでもスムーズに最新の規格「Wi-Fi 6」が使えるのでパフィーマンスをさらに上げることが可能です。
例えばこのタイプの事例にアイ・オー・データの「WN-DEAX1800GR/E」があります。メーカーでは次のように説明しています。
「Wi-Fi 6」対応スマートフォンやパソコンをお持ちの方はもちろん、今後iPhone 12や、PS5の購入を予定されている方も、本商品への買い換えがオススメです!もちろんWi-Fi 6に対応していないデバイスにもWi-Fi 5(IEEE802.11ac)やWi-Fi 4(IEEE802.11n)として接続することが可能です。
引用:アイ・オー・データ https://www.iodata.jp/product/network/wnlan/wn-dax1800gr/
つまり、前世代のパソコンやスマホでも使えるということです。
安心しました。
まとめ
WiFiが古くなって新しいものに交換しようとすると、果たして使えるのかどうかが心配になります。
今回解説した記号をチェックすることで確認ができます。
これから先、スマホの機種変更やパソコンの買い替えでは最新のWiFi規格に適応しているのが一般的なので最新の規格がおすすめです。
ただし、現在のパソコンやスマホにも対応していることもチェックしておきましょう。