老若男女問わず健康ブームが進んでいる日本。健康ブームと言えば人気なのが「サプリメント」「健康食品」「漢方薬」がその代表的な商品です。
これがまたネット販売やTVでのCMを中心として販売実績を伸ばしているのです。「今から30分以内のお申込みの方、定価の半額でのご提供!」と夕方のゴールデンタイムにまで健康食品のCMが流れるこの頃です。
かつては大手企業がベルトで流していた広告費が最も高い時間帯です。とはいえテレビ広告費が昨年ネット広告費に抜かれたことは有名な話です。
これらの元気なサプリや健康食品、漢方薬の効果をどれ位の人が期待しているのでしょうか?
厚生労働省の調査を基に調べましたので紹介します。
サプリや健康食品、漢方薬に効果があると思いますか?
平成30年1月に厚生労働省医薬・生活衛生局生活衛生・食品安全企画課が行った調査があります。調査名は「平成30年度 健康実態調査結果の報告」です。この調査報告書の範囲は広く喫煙、飲酒から健康状態に至るまで幅広いのです。この中にサプリ、健康食品、漢方薬に関する調査が含まれています。
日本人のどれ位の人がサプリや健康食品に対して効果があると思っているかという調査です。その結果は以下の通りです。
効果が「ある」と回答した人は17.8%(男性17.0%、女性18.5%)(前年度 男性16.0%、女性18.6%、全体17.3%)でした。
効果があると回答した人は、男性が昨年よりも1ポイント増加しています。
ではサプリや健康食品に効果があると回答した17.8%の人が、どんなものに効果があったのかを調べました。
効果があると思われる「サプリメント・健康食品・漢方薬」
サプリ・健康食品・漢方薬に効果があると回答した17.8%の人は、具体的にどんなものに効果を認めているのか選んだ上位品目を紹介します。
効果があると回答した251人から具体的な品目を知ることができました。
第1位に青汁、第2位に黒酢、第3位にビタミン、第4位にグルコサミン、第5位にブルーベリーと並んでいます。
テレビのCMでも青汁・黒酢・ビタミン・グルコサミン・ブルーベリーの紹介が目立つころからも人気が伺えます。黒酢はダイエットにも良いので人気があるのかもしれません。
健康への関心度が高い50代、60代
調査に協力した回答者の平均年齢(回答時点での申告年齢)は 66.1 歳(男性 65.1 歳、女性 67.1 歳)です。
50~60代の回答者が最も多く、この年代が健康への関心度が高いことが伺えます。体調の変化や酷使した体でこれから先の長い余生が待っています。
健康を保ちたいという思いが強くなる時期ですね。寿命が延びても健康年齢との差は9年近くあるのです。なるべく寝たきりや人に世話になりたくないということから関心が高まっているようです。
おわりに
体力的にもきつくなってくる50代から健康への関心度が高くなるようです。
17.8%方がサプリや健康食品・漢方が効果があるとしていることが分かりました。特に青汁や黒酢の人気があるようです。