この記事では紫外線で日焼けすることの危険性とケアの方法を紹介します。
日焼けが及ぼす健康被害と紫外線の強さを表す「UV指数」と日焼け予防の効果指標「PA」と「SPF」の意味についても紹介します。
以下の3つの項目を順番に説明します。
その2:UVインデックス(UV指数)
その3:日焼け止め効果指標「PA」と「SPF」
その1:日焼けの健康被害
紫外線が及ぼす健康被害は1年を通して発生する可能性があります。
南の那覇では12月以外は紫外線の強い日があり、北の札幌でも冬を除いて紫外線の強さが中程度以上の日があります。緯度の高い地方でも紫外線対策が重要です。
紫外線を浴びると日焼けしますが、これはかるい「やけど」に分類されます。
紫外線を原因とする日焼けなどの健康被害には次の2種類あります。
(2)長年にわたる蓄積によるもの(皮膚ガンなどのリスク)
紫外線には健康に被害を及ぼす意外に「ビタミンD」を体内で作る重要な作用もあります。
その2:UVインデックス(UV指数)
ここでは紫外線の種類と強さについて説明します。
紫外線の種類
紫外線には3つの種類があります。
紫外線の波長によって「UV-A」、「UV-B」、「UV-C」の3つに分けられます。
健康被害を及ぼす「UV-A」「UV-B」
UV-A
肌が黒くなります。
30~50%が表皮を通過します。また、雲や霧、ガラスも透過する紫外線です。波長が長く 真皮(肌の深い部分)まで到達します。その結果、肌が黒くなります。
UV-B
赤く日焼けします。
曇り、雨、冬は紫外線量が減少する特徴があります。表皮内で吸収され急激に働くため、赤く日焼けします。UV-Bが赤く日焼けする(軽いやけど)原因となる紫外線なのです
UVインデックス(UV指数)
紫外線の強さを表す指標です。世界保健機構(WHO)では「UVインデックス」による紫外線への対策を推奨しています。
日本の気象庁ではUVインデックスを以下の様に説明しています。
UVインデックスとは紫外線が人体に及ぼす影響の度合いをわかりやすく示すために、紫外線の強さを指標化したものです。
引用:気象庁
WHOの推奨を受けて環境省が「紫外線環境保健マニュアル」を発行しその中で「UVインデックス」による紫外線対策の方法が書かれています。
UVインデックスに応じた紫外線対策(環境省)
その3:日焼け止め効果指標「PA」と「SPF」
日焼け止めクリームでよく見かける記号で効果指標「PA」と「SPF」があり、紫外線に対して予防効果を示す効果指標のことです。
・UV-Bを防ぐ指標:SPF(Sun Protection Factor)
PA(Protection grade of UV-A)
+、++、+++の3段階で表示します。日焼けで「黒くなるのを防ぐ」指標です。
「+」の数が多いほうが効果が高くなります。
表記例:「PA+++」等
SPF(Sun Protection Factor)
日焼けで「赤くなるのを防ぐ」指標です。
SPF指標の場合は、商品に「SPF○○」と記載されています。
〇は数字で「SPF30 」「,SPF50+」と表記します。
SPF50以上は差が無いのでSPF50+の表記になります。
事例:「SPF30」の効果
例えば、「日光に20分間当たると翌日に赤みが出る人」が「SPF30」の日焼け止めクリームを使った場合の計算です。
効果の意味は、600分(10時間)日光に当たると翌日に赤みがでることを表しています。
つまりSPF30のクリームを塗布すると、20分で赤くなったのが、約10時間かかるということです。それだけ長い時間日焼けが抑えられることになります。
日焼け止めクリームは、1度だけ塗ったのだけでは汗や水で流れてしまうので、そのような場合は数時間をおいて再度塗布するようにしましょう。
商品の使用方法をよく読んで使いましょう。
日焼け後72時間以内に冷やすこと。
日焼け後のケアは、72時間以内になるべく「早く冷やす」ことが大切と言われています。
はじめに濡れタオルや冷水で火照りをしずめて、その後、日焼け後のためのケア商品を使うのが良いでしょう。
日焼け(紫外線)で細胞が傷ついた肌は水分を保持できなくなっていて「カサカサ」になるので、化粧水、乳液などで肌に水分を補給することも重要なケアになります。
日焼けがひどく、痛んだり激しい水ぶくれ等の症状を起こした場合は、すぐに皮膚科を受診するようにしましょう。、
まとめ
紫外線は夏ばかりではなく年間を通して降り注いでいます。通年で紫外線対策が必要な時代となってきました。紫外線対策は年間を通して行いましょう。