夫婦も年を重ねて60代に入るとお互い微妙な力関係で成り立っている事に気が付くのかもしれませんね。
60代の夫婦が直面するかもしれない微妙な局面をご紹介します。
- 年を重ねた夫婦にはお互い我慢が蓄積している?
- あんこ玉と針の関係
- 60代の夫婦は微妙なバランス
について考察してみました。
人生も残すところあと20年ほどなのでしょうか・・・
年を重ねた夫婦にはお互い我慢が蓄積している?
毎年年末になると、ぼく達夫婦は道の駅に野菜や果物、年末年始の食材の仕入れに行くことが恒例となって久しいのです。
途中車の中でこんな些細なことがありました。車のバッテリーが弱くなったのかメーターがエラーの点滅?
助手席の奥さんに「車のマニュアルみてくれる?」と走行中に言いました。奥さんはダッシュボードからマニュアルを取り出して、赤信号で止まった時に僕に手渡してくれました。
ぼくは運転中だから、見ることもできなので、ちょっとだけ目をやりました。
その時に信号は青に変わり、前の車がすでに動き出していたことに気が付かなかったのです。
「ねえ!前の車が動いたら、動いた!と言ってよ・・」と奥さんい言いました。
そこから「沈黙」がずっと続いたのです・・・
途中で奥さんの「殺気」を感じたぼくは「ちょっと心に引っかかっているんことがあるんだけど・・」と言いました。
さらに「さっき前の車が動いたら教えて」といったことで何か気にさわったの?と付け加えました。
すると奥さんは「ちょっとのことで、その人の全てが出るのよね・・・」とムッとしています。
事情を何とか聞き出すと「マニュアルを読んで何とかしようとしたら、気分が悪くぼ~となって前の車が動いたのに気が付かなかった」というのです。
「そこへあなたは針を刺すように、わたしに命令したわよね!」
これが小さな些細な出来事でした。ぼくは気が付かなかったので平謝りをしてマニュアルを読んでくれていたことに感謝を伝えました。
すると奥さんは気分が直ったようで、ほっとしました。
「わたしも悪かったわ!夫婦ってちょっとした些細なことで別れるのよね・・・」
とさらに恐ろしいことを言うのです・・・
あんこ玉と針の関係
奥さんはさらに助手席で言うのです。
年を重ねた夫婦の関係を「あんこ玉」と「針」の様だと・・・
薄いゴムに包まれたあんこ玉に針(ようじ)を刺すと「プチッ」を割れて中身一気に出てしまいます。
あんこ玉は「玉ようかん」ともいいます。
あんこをいままで長年一緒に暮して我慢してきたことに例えて、針はちょっとしたことが原因となって相手を刺す行為に例えたのです。
その我慢や不満を薄いゴムに包んで生きてきたところに、あなたが針を刺したから「一気に割れて中身が出てきた」といいます。
すると「今までの長年の不満や我慢が一気に見えてきて、おおきな争いに発展する」と分析していました。さすが奥さんで、実はカウンセラーとして学び続けている一面もあるのです。
「ぼくのわがままをガマンして長年つきあってくれたんだな」と感謝したのです。
60代の夫婦は微妙なバランス
長年付き合ってきた夫婦は、お互いに様々な葛藤や不満や我慢をしてなんとか生きてきました。
だから奥さんには積もり積もったものがあんこ玉の中のあんこの様に詰まっているのです。
だから60代となった現在まで一緒に暮していることだけでも救われです。でも甘えているだけではいけませんね!
60代だからこそ、おっさんが奥様に捨てられないように謙虚に傲慢さを反省しつつ自分を見つめながら生きていくことも大切です。
おっさんは、プライドを通しても強がりを言っても無駄です!
しょせん「おっさん」は、奥様なしでは生きていけないのですから・・・
まとめ
奥様をぼくは「親方!」と呼ぶことにしているのです。
第二の人生も「親方」の言うことをしっかりと聞いていけば、幸せな老後が送れること間違いなです!
かつて現役時代の鬼の上司がぼくに言ったことがあります。
「お前さんの失敗の原因を奥さんに聞いてこい!」
奥さんは「あなたの上司の言う通りよ!」と同じことを言われたのはつい昨日のことのようです。