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京都ご当地「京都ラーメン」の歴史。こってりスープのわけとは?

近畿地方のラーメン
この記事は約3分で読めます。

京都にあるご当地ラーメン「京都ラーメン」が有名です。

京都は食の文化からすると京都のラーメンは薄味ではないかと想像していたのです。

しかし、「京都ラーメン」はこってりとした濃厚なスープなのです。

京都のご当地ラーメン「京都ラーメン」は、

どんな特徴があり、どんな歴史をもっているのでしょうか?

この記事では、京料理の文化に根ざす

ご当地ラーメン「京都ラーメン」の歴史と特徴についてまとめました。

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京都の文化とラーメン

京都 祇園の街並み
京都 祇園の街並み

京都には歴史の中でつくられた「京料理」の文化があります。

五体系といわれる「大饗料理、精進料理、本膳料理、懐石料理、おばんざい」です。

基本は「だし」によって創り出される料理。

そして、伝統文化に根ざした「盛り付け」「配膳」により、もてなす文化があります。

湯豆腐
湯豆腐

この様な京料理の歴史のなかで「京都ラーメン」は、生まれてきました。

だしを基本として食材を生かす「薄味」のなかで、京都ラーメンは「こってりしたスープ」のラーメンなのです。

その不思議さから、どのように生れたのか興味が湧いてきます。

ご当地・京都ラーメンの歴史

京都ラーメンの創業については、調べてみるといくつかの説があります。

1938年「創業」説、1944年「出店」説、1945年「創業」説です。

一番古い1938年(昭和13年)「創業」説とすれば、京都駅付近で中国浙江省(せっこうしょう)出身の徐永俤(じょえいてい)氏が屋台で始めたとされています。

濃い口醤油を使ったこってりタイプのスープで、当時京都では話題となりました。

徐永俤氏はその後1944年(昭和19年)に、下京区塩小路高倉(通称:たかばし)に出店します。

老舗「新福菜館」のルーツです。

その後1949年には、「ますたに」が創業します。

鶏ガラベースのスープに豚の背脂を散らした濃厚なラーメン「京都背脂醤油ラーメン」が広まりました。

京都ラーメンの特徴

京都ラーメン
京都ラーメン

京都ラーメンの特徴は、日本のご当地ラーメンの中でもトップクラスの「こってりとしたスープ」です。

現在のスープは、鶏ガラベースの濃い口醤油で味付けし、背脂をたっぷりのせています。

かなりのこってり系ですが、意外とあっさりしているのも特徴です。

疑問は深まります。

「なぜ京料理の薄口文化」のなかで、このような「濃い口醤油を使った、こってり系のスープ」が定着したのでしょうか?

調べてみると次のような説が浮上してきました。

屋台で始めた「徐永俤」氏には、当時日本全国各地に中国から渡ってきた仲間がいたといいます。

徐氏は、東京で濃い口醤油をベースにしたラーメン仲間から、レシピを取寄せたからだと言われています。

また、鶏ガラベースのスープを使うことで、豚骨よりもさらにこってり感が増すのです。

当時の京都の食文化の中では、かなりインパクトのあるスープだったのではないでしょうか。

まとめ

ここまで、ご当地「京都ラーメン」の歴史。

京都に根ざしたこってりスープのルーツについて紹介しました。

薄味の京都に、なぜこってりスープのラーメンが根付いたのかを知ることができました。

外国からの文化が融合した結果ではないかと感じました。

あらためて、ご当地「京都ラーメン」を食べてみたいものです。