岡山県の笠岡市は風光明媚であり、カブトガニの生息地としても有名な場所です。
この地にご当地ラーメン「笠岡ラーメン」があります。
笠岡ラーメンにはどのような歴史があるのでしょうか?
この記事では
・岡山県笠岡市の歴史と文化
・笠岡ラーメンの歴史
・笠岡ラーメンの特徴
を紹介します。
岡山県の笠岡に根付いた「笠岡ラーメン」の歴史と特徴を知ることができます。
尚、写真・情報は、岡山県観光連盟様のご協力により掲載しています。
岡山県笠岡市の歴史と文化
笠岡市は、岡山県南西部にある人 口が46,725人(2021年5月現在)の瀬戸内海に面した街です。
南には広大な笠岡湾干拓地と大小31の島々からなる笠岡諸島がひろがっています。
古墳時代の5~6世紀には「長福寺裏山古墳群」等の古墳が築かれていることから有力な豪族の支配下にあったといわれています。
地名の「笠岡」は古代の「笠臣氏」の勢力範囲であったことによると言われています。
笠岡市は「広島県の福山都市圏」を構成する都市の一つで福山市と文化的、経済的に非常に深い結び付きを持っています。
また、世界でたった一つだけのカブトガニ博物館がありカブトガニが展示されています。
現在、カブトガニの研究が行われています
ご当地「笠岡ラーメン」の歴史
昔、岡山県西部を「備中」(びっちゅう)と呼んでいました。
その起源は7世紀までさかのぼります。
7世紀後半に、吉備国を備前国、備中国、備後国に三分して設けられたことから「備中国」が生れたとされています。
備中では養鶏が盛んだったため「かしわ」が手に入りやすかったと伝えられています。
「かしわ」とは、中国渡来のにわとりで羽毛が黄褐色のものを「黄鶏」と書き「かしわ」とよんでいたことが由来です。
主に「黄鶏」は関西で多く飼育されていたことから、関西では鶏肉を「かしわ」と呼んでいます。
また、備中手延べ麺(うどん、そうめん、ひやむぎ)等、製麺も盛んに行われていたようです。
養鶏「かしわ」と製麺という組合せは、なんとなくラーメンをイメージさせますよね。
その通りで、これらの条件により「かしわ」を使った中華そばができたと言われています。
現在の笠岡のご当地ラーメン「笠岡ラーメン」のルーツですね。
笠岡ラーメンの特徴
笠岡ラーメンの特徴は、一般的なチャーシュー(豚肉)ではなく、かしわチャーシューと呼ばれる鶏肉をトッピングしていることです。
「かしわ」とはヒネ鶏という排卵を終えた廃鶏(はいけい)の肉のことです。
そのかしわの肉を煮てスライスしたものを、豚肉のチャーシューの代わりに具材として使っているのが、笠岡ラーメンの最大の特徴なのです。
伝統的なスープは、コクとあまみがある鶏ガラスープです。
味付けは継ぎ足しで守る秘伝の醤油ダレを使っています。
トッピングの鶏チャーシュー、そして斜め切りの青ネギがさらに特徴を添えています。
まとめ
ここまで「岡山県・ご当地『笠岡ラーメン』の歴史と特徴。かしわのチャーシューと斜め切の青ネギ」について紹介しました。
備中の国の歴史と風光明媚な瀬戸内の自然を楽しみながらの「笠岡ラーメン」の一杯は、いままで味わったことのない美味しさが体験できるでしょう。